『生きること』の意味をストレートに問いかけるオリジナル作品 田中圭にとって「特別」な鈴木おさむとの舞台第三弾

『生きること』の意味をストレートに問いかけるオリジナル作品 田中圭にとって「特別」な鈴木おさむとの舞台第三弾

「鈴木おさむさんは、誰もが共感できるようなことを面白く、そしてストレートに伝えようとする方。その“鈴木おさむワールド”は僕にとって『たまには帰りたいな』と無性に思える大好きな世界観です」(田中)

 21年のキャリアを誇る人気実力派俳優・田中圭。爽やかな好青年から色気溢れる大人の男性、さらには狂気を孕んだ人物まで多種多様な役柄をリアルに演じる田中は多くの演出家に愛されているが、そんな彼にとって鈴木おさむとの舞台は特別だ。
 11年の『芸人交換日記』で初タッグを組んだのをきっかけに、17年の『僕だってヒーローになりたかった』では田中から再タッグのラブコール。そして、そのとき約束した3度目の舞台が本作だ。

 本作の主人公は画家になる夢を諦め、愛する人を失い、命を絶とうとした青年。そんな彼がある能力を与えられて再び生きることと向き合う姿を描く、鈴木おさむのオリジナル作品だ。彼の脚本は田中によれば「誰が演じるかによってガラッと変わるような、振れ幅が非常に大きい脚本」。
 さらに鈴木の演出はライブ感が非常に強く、稽古ではセリフもどんどん変わり、新しいアイデアを軽やかに取り入れていく。そうして生み出されるのが、そのときの役者自身がさらけ出されてしまうようなドキュメンタリー性だ。過去2作でも“今の田中圭”が生々しく現れていたが、今回はどうなるのか。

 また鈴木の鋭い嗅覚によるキャスティングも興味深い。何しろ本作はアンサンブルなしの3人舞台、キャスティングが命だ。

「いざ相手と向き合ってみると、頭で覚えただけのものは飛んでいってしまうんです。相手の動きや声を聞いて、やっと腑に落ちてくる。だからまずは稽古場でお互いに信頼しあえる関係性を作ることを目指し、その中でライブ感が生まれてきたらいいなと思います」(小島)

 そう語るのは、大人の品と共に少女のようなあどけなさを併せ持つ女優・小島聖。その柔軟性と好奇心に輝く瞳は、鈴木の演出にマッチすることだろう。そして近年目覚ましい成長を遂げている若手俳優・黒羽麻璃央が、この挑戦を一層熱く加速させる。

「ストレートプレイの3人芝居ですから、自分のすべてをさらけ出して演じ切りたい。観に来てくださった方に『お、あいつ頑張ってるな』と感じていただけるように、この作品に没頭したいと思います!」(黒羽)

(取材・文:熊倉久枝 撮影:三瓶康友)

プロフィール

田中 圭(たなか・けい)
1984年7月10日生まれ、東京都出身。2000年にデビュー。TVドラマ『WATERBOYS』(03 年)で注目を集め、その後、数多くのTVドラマや映画作品に出演。2007年には『死ぬまでの短い時間』で舞台にも進出。多くの舞台作品に出演し、映像・舞台の両方で幅広い活躍を見せている。

黒羽麻璃央(くろば・まりお)
1993年7月6日生まれ。宮城県出身。2012年にミュージカル『テニスの王子様』で俳優デビューを果たし、ミュージカル・ストレートプレイ問わず舞台に多数出演。近年は、映画・ドラマ・バラエティ番組・情報番組など活躍の場を広げている。

小島 聖(こじま・ひじり)
東京都出身。1989年、NHK 大河ドラマ『春日局』でデビュー。1999年、映画『あつもの』で第54回毎日映画コンクール女優助演賞を受賞。近年、コンスタントに映像作品に出演する一方、舞台女優としての評価も高く、話題の演出家の舞台に多数出演し、新たな魅力を発揮している。

公演情報

舞台『もしも命が描けたら』

日:2021年8月12日(木)~22日(日)
   ※他、兵庫・愛知公演あり
場:東京芸術劇場 プレイハウス
料:SS席9,500円 S席9,000円
  A席8,000円(全席指定・税込)
HP:https://tristone.co.jp/moshimoinochi/
問:トライストーン・エンタテイメント
  tel.03-3422-7520(平日12:00~17:00)

公演の最新情報は公式サイトにて!

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