この度はカンフェティにて、東京演劇アンサンブル『彼女たちの断片』のチケットをご購入いただきありがとうございます!
当ページでは、
カンフェティでチケットをご購入の方限定!特別インタビューvol.3をお送りします!
公演への意気込みや舞台裏などをお伝えしてきましたが、今回が最終回!
このインタビューだけの内容ですので、ぜひお楽しみください。
仙石貴久江さん(多部真紀役)・永野愛理さん(天野みちる役)にお話を伺いました!
――『彼女たちの断片』は、中絶というテーマを軸にオール女性キャストで展開されていきます。お二人が役を演じる上で大切にされたいことはありますか。
プロフィール
仙石貴久江
日本工学院専門学校、TEE東京演劇アンサンブル研究生を経て2013年入団。
2021年『ウィーンの森の物語』でヒロインのマリアンネを演じた。親の決めた縁談から逃げ出し、自由を求め、恋をしてこどもを生み、ダメ夫の代わりに働こうとするが女の職などなく、キャバレーで裸体を晒す羽目になり、客からの売春を拒否すると警察に突き出され…。いわゆる転落物語の悲惨な女を演じた。
今回の多部真紀は、望まない妊娠をしてしまった。別に遊んでいる子ではなく、ごく普通の大学生である。知識が豊富で活動的なみちるの助けを借りて、この一夜をいろんな世代の大人たちと過ごすことになった。多部にとっては初めての体験だらけである。6人の女たちが多部を支え、避妊の失敗で一人罪悪感に苦しむ必要はないのだということを、自分の権利の一つなのだということを、多部は学んでいく。マリアンネのように孤立させずに、やさしいコミュニティに包まれるなか、しかし一人「体験」を要求される難しい役に仙石が挑む。
『沖縄ミルクプラントの最后』坂手洋二(佐久川)
『第三帝国の恐怖と貧困』ブレヒト(「法の発見」女中)
『音楽劇 消えた海賊』広渡常敏(マリー)
『クラカチット』チャペック(アンチ)
『ウィーンの森の物語』ホルヴァート(マリアンネ)
『おじいちゃんの口笛』スタルク/広渡常敏(マリアンヌ)
『宇宙のなかの熊』ローアー(イザベラ)
永野愛理
学校法人イー・エス・ピー学園、TEE東京演劇アンサンブル研究生を経て2012年入団。
『無実』『最後の審判の日』『消えた海賊』『宇宙のなかの熊』ではそれぞれ個性的で強く印象に残るヒロインを、『トゥランドット姫』ではちょっとひょうきんな皇帝役を、『おじいちゃんの口笛』では進行役も兼ねるこどもウルフを演じてきた、いまや劇団の柱の一人である。
天野みちるは、アセクシャル。恋もしたが結局はカラダの関係なしには受け入れられないという経験を引きずりつつ、苦しんでいる。だからみちるも勉強した。し始めている学生である。マイノリティとして生きる苦しさを、やっと涼に打ち明けることになる。一方、忙しい母と話す機会は減る一方で、共有する思想も少ない。多部の中絶は、みちるのおかげで実現した。いまの日本で違法であろうが、理不尽とも思える規則に縛られることには反逆する。どう多部や涼を支えていくのか。母にどう接することができるのか。永野の細やかな心の動きを見るのが楽しみである。
『屠畜場の聖ヨハンナ』ブレヒト(救世軍)
『沖縄ミルクプラントの最后』坂手洋二(新川葉月)
『無実』ローアー(アプゾルート)
『最後の審判の日』ホルヴァート(アンナ)
『ミラー』イハッブ&公家義徳(コロス)
『第三帝国の恐怖と貧困』ブレヒト(「白墨の十字」女中)
『音楽劇 消えた海賊』広渡常敏(マルガリータ)
『トゥランドット姫』ブレヒト(皇帝)
『クラカチット』チャペック(ヴィレ王女)
『揺れる』ミリサヴリエヴィッチ(コロス)
『おじいちゃんの口笛』スタルク/広渡常敏(ウルフ)
『宇宙のなかの熊』ローアー(ポリー)
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
皆さまのご来場をお待ちしております。