この度は、カンフェティにて Myrtle Arts「同郷同年2023」のチケットをご購入いただきありがとうございます!
当ページでは、カンフェティでチケットをご購入の方限定!特別インタビューvol.2(全3回連載)をお送りします。作・くるみざわしんさんにお話を伺いました!
――今作は3人の登場人物の会話のみで進められていくというのも見どころですが、少人数作品だからこその魅力は何ですか。
少ない登場人物で切れ味の良い会話を続けると、それぞれの登場人物の内面をとことん掘り下げることができます。掘り下げが深まると登場人物たちはおのずと変化してゆき、その変化はびっくりするほど大きく、急激です。このプロセスの面白さを存分に味わっていただけるのが少人数作品の魅力だと思います。喧嘩や口論などの激しいやり取りの背後にある微妙なこころの動き、何気ない一言やしぐさに込めたられた大きな意味、気持ちなども感じ取っていただけると思います。一人一人の言葉の出どころになにがあるのかもわかりやすくなります。その出どころに根を張っているのが企業の論理だったり、家族の秘密だったり、故郷の事情だったりするのが見えてきます。たった3人の会話から背景の社会状況まで鮮やかに感じ取っていただけると思います。
――再演にあたり、新たに脚本を変更した箇所はありますか?
プロフィール
くるみざわしん
劇作家・精神科医。
「北区つかこうへい劇団戯曲作法塾」「伊丹想流私塾」を経て2007年に『うどん屋』でテアトロ新人戯曲賞佳作を受賞。関西を中心とした上演活動を経て、2011年の震災・原発事故以後、活動地域を大阪から広げることを試み、2014年に愛知県芸術劇場主催の『文豪コネクション』に参加。夏目漱石の「坊ちゃん」を題材に舞台作品『漱石狂言・坊っちゃん』を作製し、名古屋市、伊丹市、明石市で上演。2021年からは新しい取り組みとして「シェイクスピアシリーズ」を開始。受賞歴等として、2014年『蛇には、蛇を』が日本劇作家協会新人戯曲賞最終候補。2015年『ひなの砦』がOMS戯曲賞佳作。2016年『同郷同年』が日本の劇戯曲賞。2017年『精神病院つばき荘』が日本劇作家協会新人戯曲賞最終候補。2018年『同郷同年』がOMS戯曲賞大賞を受賞。2019年『忠臣蔵 破 エートス/死』が文化庁芸術祭賞新人賞。詩人としても作品を発表しており、伊藤静雄賞佳作、部落解放文学賞等を受賞している。
次回は9月27日(水)配信予定!
まだまだお話を聞いていきます。どうぞお楽しみに。