The Stone Age ブライアント『あの怪物の名は太陽の塔』カンフェティ限定!特別インタビュー vol.3

The Stone Age ブライアント『あの怪物の名は太陽の塔』カンフェティ限定!特別インタビュー vol.3

当ページでは、The Stone Age ブライアント『あの怪物の名は太陽の塔』
カンフェティ限定!特別インタビューvol.3をお送りします!

全3回連載で、公演への意気込みや舞台裏などをお伝えしてまいります。
このインタビューだけの内容ですので、ぜひお楽しみください。

主宰(脚本・演出)・鮒田直也さん 
出演・綾田將一さん、石松千明さん、末廣和也さん にお話を伺いました!

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――多種多様なエンタメがある中で、皆さんが思う『演劇』の魅力はどんなところですか。

鮒田「考えた末の答えなんですが、演劇は最後のピースとしてお客さんの反応があって初めて成立するところがあると思っていて、作り手もお客さんも始まる前に感じる緊張、お客さんとの邂逅、出会うまでわからないというのが他のエンタメとは違うという点でいう魅力かなと」

石松「劇場に演者もお客さんも集まるのが魅力かなと思っています。コロナ禍前には地方から観にきてくださるお客様がいたのですが、今は県またぎになってしまうのでなかなか劇場に来れず、配信で観ていただいたりして。それもありがたいのですが、その方達が早くまた劇場に観に行きたいとおっしゃってくれていて、お会いできていた時代がとても懐かしいし、コロナが収束してまた劇場に安心して集まってお礼が言える時間ができる日を楽しみにしています」

綾田「共感という言葉は注意して使わなくてはいけないと思うけど、ともに感じることができるというのが演劇ならではなのかなと思っています。観客席で隣に座っている人、舞台上の人と一緒に感情を動かせるという魅力。同感でなくてよくて、みんなが違うことを感じていてもいい。答えの出ないことを扱えるのも演劇の良さ、その後で議論できたりするのが演劇ならではの良さではないかと最近思っています。議論せずとも終演後の観客のさまざまの表情、難しい顔してたり、面白かったねと声をあげたりされてるのを見るもの演劇ならではだと思っているんですが、最近の規制退場が悲しかったりもしますね」

末廣「演劇については皆さんが語ってくれたので、鮒田作品の演劇ということでいえば、鮒田さんの演出は間を大事にされています。その中で役者がどう行動、表現するかを大事にしているので、映像でもわかると思うけれど、可能であるならば同じ空間で、劇場で感じてもらいたいですね」

――The Stone Ageでは、近年現実社会を舞台にした作品を上演することが増えているかと思います。鮒田さんが今後書いてみたい題材、劇団でやってみたいことなどはありますか。

鮒田 「前もってストックできないタイプ。題材も出てもらう役者で方向が変わったりします。今回も、例えば綾田さんならこんな役いけるぞ、石松さんにこんな役をやってもらえそうだというような思いがあって、物語の方向を決めました。あえてやってみたい題材としてあげるなら、新種の生き物を捕まえる人たち、未確認生物ネッシーとか雪男とかUMA?の発見に一生をかけてる人とかを書きたいと思ったりはしています。僕は揺れている人間が好き。現実社会でそういう人とは喧嘩になるけど(笑)。揺れている人間の作品が好きです。ある少女漫画に出てくる言葉で『人は揺らいで人となる』という印象に残っている言葉があって、人の揺らぐ幅があってより人になってゆくという言葉なのかなあ、そういうのを書きたいのかなという思いを今回の作品を描くにあたって改めて強く意識しました」

――最後に、公演を心待ちにされている皆様に一言ずつお願いします!

鮒田「劇団名のブライアントという名前は、昭和のプロ野球の伝説的な外国人バッターの名前から頂きました。三振かホームランかというような選手で、とにかくフルスイングしたい気持ちでつけました。お客様にとっては三振かホームランかになってしまうかもしれないですが、僕たちは全力で振り切るつもりで稽古に臨みます」

末廣「感染症対策を徹底して臨んで参ります」

綾田「こういう時勢なのでお客様には『とにかく無理してこないで』とは言いたい、本当に無理せず。健康に気をつけて。演劇なくても生きていけるけど、なくてはならない人もいて……なんだろう。難しいね。ともかく命を大事に過ごしましょう」

石松「こういうご時世で何かを楽しみに待つ時間が貴重かなと思っています。楽しみに待ってもらえたらいいなと思います」

プロフィール

・鮒田直也
大阪シナリオ学校で戯曲・シナリオを学ぶ。
1998 年 8 月、大阪で The Stone Age を旗揚げ。主宰・作/演出。
一見奇妙に見える場所設定(球場の外野席、ショッカーのアジト、四次元の女学校、山の頂上にある見世物小屋、この世とあの世の境目など)の一幕劇が得意です。
作風は異世界が舞台のオモロ儚い作品から、最近は現実社会を舞台にした緊張感ある作品へと変化中。


綾田將一
俳優。早稲田大学在学中に演劇活動を開始。reset-Nを経てフリー。
劇団桃唄309やTheatre Company shelfなど国内の劇団に客演するほか、青年団国際演劇交流プロジェクト『交換』、シンガポールのThe Necessary Stageによる『モバイル2: フラット・シティーズ』、燐光群『カウラの班長会議 side A』、ふじのくに⇄せかい演劇祭『野外劇 三文オペラ』など、多くの国際共同制作にも取り組む。
terraceディレクターとして、教育現場を中心に国内外でワークショップも行う。


・石松千明
25歳、舞台を中心にフリーで活動中。

【主な舞台出演】劇団ラチェットレンチ「ラクゴ萌エ」主演・LIVEDOG GIRLS「女優たちのための冬の 夜の夢」・Sky Theater PROJECT「朗読公演 さようならファーストエイジ」主演・Piece Box「かもめ」ヒロイン・ニーナ役 ほか
【主な映像】映像制作 UMASHIKA 多数・「映画かよ。」第8話


・末廣和也
1972年1月26日生 B型 。東京都調布市出身。
旅と酒をこよなく愛する役者。劇作家、演出家の鮒田直也の脚本、演出に共鳴して数々の作品に出演。今作で13作目の出演となる。
【主な舞台出演】「月が大きく見えた日」、「サンモールスタジオプロデュース Crimeシリーズ三部作」/作演出 鮒田直也「アンティゴネの夏」/作演出 藤原稔三
【主な映像出演】″Chichi no Ko”「父の娘」 Lucerne International Film Festival, Showcase 2011(Switzerland) 父親役 MV「アジアの純真 Ami Yumi Emi Ver.」/PUFFY 「Fate Seeker」/m.o.v.e 「Always」/西野カナ


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最後までお読みいただきましてありがとうございました!
公演は10月27日(水)より上演開始!
どうぞお楽しみに。

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