当ページでは、The Stone Age ブライアント『あの怪物の名は太陽の塔』
カンフェティ限定!特別インタビューvol.2をお送りします!
全3回連載で、公演への意気込みや舞台裏などをお伝えしてまいります。
このインタビューだけの内容ですので、ぜひお楽しみください。
主宰(脚本・演出)・鮒田直也さん
出演・綾田將一さん、石松千明さん、末廣和也さん にお話を伺いました!
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――サンモールスタジオで数多くの上演を行っているThe Stone Ageですが、今回もサンモールスタジオとの提携公演となります。サンモールスタジオにまつわる印象深い出来事や、楽しみにしていることはありますか。
鮒田「僕は東京で公演をするときは9割ぐらいサンモールスタジオさんなんです。東京に出てきて初めて見に行った劇場もサンモールスタジオさん。家も近所だったっていうこともありますが。The Stone Ageブライアントの活動を始めた2010年からほぼ、サンモールスタジオで公演しています。ありがたいことにサンモールスタジオのオーナーに目にかけていただいており、別の劇場でやった公演を見てくださって、その作品をサンモールスタジオのプロデュース公演として上演していただいたことがあって、それは大きな励みになったし、自信にもなりましたね。
印象深いことといえば、2011年3月11日の東日本大震災のときにちょうどサンモールスタジオで公演していて、公演が中止になったんですが、4ヶ月後の2011年7月にサンモールスタジオさんのご好意もあり上演することができたということがありました。
初日の幕が上がる直前のえもしれぬ緊張感というのは得難いものがあるので、それをまた味わえるというのはありがたいことだと思っています」
石松「サンモールスタジオに立つのは初めて。観に行くときは新宿からよく歩いてゆくのが好きで街並みが変わってゆくのが楽しく、今回、そうやって劇場に通えるのが嬉しいです」
綾田「自分も使うのは初めて。濃いめの作品をやってる劇場という印象」
末廣「何度もやっている劇場。マチソワ間の時間、本番の強烈なオンの時間のオフという感じのこの休憩時間が好きなんですが、この時間に新宿御苑周辺を一人で散策する時間が非常に楽しい。あと非常に印象に残っているのが、昔、劇場入口に喫煙スペースがあって、本番の休憩中に食事に行こうとして、共演者の女性も行くというので一緒にその横を通って劇場を出ようとしたら、喫煙中の鮒田さんから『つきおうてるの?』って言われたのが何故か印象に残ってる。付き合ってないの知ってるくせに。それが何故か一番印象に残ってます」
鮒田「そんなこと誰がゆうてた?」
末廣「今回も鮒田さんにみんなそう言われるぐらい仲良くやっていきたいですね」
――今回鮒田さんが演出されるうえで、大切にしていきたいことは何ですか。
鮒田「これは芝居を始めた頃から一貫しているのだけれど、理論はもちろんありますが理論の前に、出演者の長所を見つけて全員が印象に残る舞台にすることを目指しています。砕けた言い方をすればいかに綾田さんが、石松さんが、末廣さん、出演者の個々が調子に乗れるか、モチベーションを高めていけるか、見つけられるか。見つけるのが好きなので『そこおもろいラインやな』みたいなのを今回も見つけていきたいですね」
――脚本の舞台は70年代ですが、まだこの時代に産まれていなかった石松さんからして、この時代はどのような印象でしょうか。
石松「私は25歳なんですがその倍の時間を遡る時代。両親も80年代が青春時代。正直印象が薄い時代でした。両親に聞いてみて、両親は万博を見にいったという話を初めて聞いたり」
鮒田「音楽で言えばフォークの時代」
石松「フォークといえば『ゆず』な年代です(笑)」
鮒田「今回、70年代風味の曲を歌ってもらう予定ですよ」
石松「勉強しておきます」
――大阪出身ではない綾田さんからすると、「太陽の塔」のイメージはどのようなものでしょうか。
綾田「小さい頃から岡本太郎には触れていて、青山のこどもの城にも通っていたので他の出入口にあるオブジェ(『こどもの樹』)を見ていたし、川崎出身なので美術館などにも行っていますが太陽の塔はまだ見ていないです。太陽の塔は憧れの存在。岡本太郎作品は質量的なパワーを感じます。太陽の塔、万博の時代の力強さには憧れがあります」
鮒田「大阪人からすれば、太陽の塔についてはなんやねんこれ?の時代が長かったけどね。今は突き抜けたことができにくい時代とも感じます」
プロフィール
・鮒田直也
大阪シナリオ学校で戯曲・シナリオを学ぶ。
1998 年 8 月、大阪で The Stone Age を旗揚げ。主宰・作/演出。
一見奇妙に見える場所設定(球場の外野席、ショッカーのアジト、四次元の女学校、山の頂上にある見世物小屋、この世とあの世の境目など)の一幕劇が得意です。
作風は異世界が舞台のオモロ儚い作品から、最近は現実社会を舞台にした緊張感ある作品へと変化中。
・綾田將一
俳優。早稲田大学在学中に演劇活動を開始。reset-Nを経てフリー。
劇団桃唄309やTheatre Company shelfなど国内の劇団に客演するほか、青年団国際演劇交流プロジェクト『交換』、シンガポールのThe Necessary Stageによる『モバイル2: フラット・シティーズ』、燐光群『カウラの班長会議 side A』、ふじのくに⇄せかい演劇祭『野外劇 三文オペラ』など、多くの国際共同制作にも取り組む。
terraceディレクターとして、教育現場を中心に国内外でワークショップも行う。
・石松千明
25歳、舞台を中心にフリーで活動中。
【主な舞台出演】劇団ラチェットレンチ「ラクゴ萌エ」主演・LIVEDOG GIRLS「女優たちのための冬の 夜の夢」・Sky Theater PROJECT「朗読公演 さようならファーストエイジ」主演・Piece Box「かもめ」ヒロイン・ニーナ役 ほか
【主な映像】映像制作 UMASHIKA 多数・「映画かよ。」第8話
・末廣和也
1972年1月26日生 B型 。東京都調布市出身。
旅と酒をこよなく愛する役者。劇作家、演出家の鮒田直也の脚本、演出に共鳴して数々の作品に出演。今作で13作目の出演となる。
【主な舞台出演】「月が大きく見えた日」、「サンモールスタジオプロデュース Crimeシリーズ三部作」/作演出 鮒田直也「アンティゴネの夏」/作演出 藤原稔三
【主な映像出演】″Chichi no Ko”「父の娘」 Lucerne International Film Festival, Showcase 2011(Switzerland) 父親役 MV「アジアの純真 Ami Yumi Emi Ver.」/PUFFY 「Fate Seeker」/m.o.v.e 「Always」/西野カナ
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次回は10月15日(金)公開予定!
どうぞお楽しみに。