【神戸の記憶を紡ぐ舞台「流々転々」まもなく上演!】リーディングとピアノで高まる作品への期待

【神戸の記憶を紡ぐ舞台「流々転々」まもなく上演!】リーディングとピアノで高まる作品への期待

「流々転々 神戸 KOBE 1942-1946」をもっと楽しめる 小さなよりみち企画!

阪神淡路大震災の発生から、まる30年を経過した神戸の街で、まもなくトアロードを舞台とした新作舞台「流々転々 神戸 KOBE 1942-1946」が上演される。
その台本を担当した山口茜(トリコ・A/サファリ・P主宰/ メニコンシアターAoi 芸術監督) と作曲家でピアニストの谷川賢作による『リーディング・ライブ ことばと音が、出会う夜』に参加した。

本作の脚本を担当した山口茜と、作曲家でピアニストの谷川賢作の二人によるリーディング・ライブは、”震災の日”まであと2日という1月15日の夜、旧居留地の高砂ビル内の100BANホールで行われた。
神戸の街を毎週のように歩き、震災30周年の式典やトアロード周辺のイスラム寺院や教会群なども訪ねたという山口は、台本の決定稿では割愛したシーンも含め、いくつかの場面を谷川のピアノと2人の掛け合いで聞かせてくれた。

昭和17年の冬、東京から神戸へやってきた主人公”私”(西東三鬼)、トアロードにあった”国際ホテル”で出会う人々ー娼婦の波子と後に”私”の妻となる絹代の二人の女性 ー 舞台では、”私”を鈴木康介、二人の女性を美弥るりかが演じ分ける。

山口と谷川は初共演、事前の打ち合わせはオンラインだったそうで、冒頭は多少緊張の表情もみられたが、ほどなく
「実際にお会いしたら、山口さん、気さくな方でホッとしました」(谷川)
「その言葉、そのままお返しします…!」(山口)
と正直な感想を漏らし顔を見合わせ破顔したあたりから、会場の空気も一気にくつろいだ。

普段、セリフを人前で口にする、という機会はほぼないが、実はセリフを書く時は、セリフを口に出しながら書くという山口が、人前でこうしてセリフを読むのを聞けたのも大変貴重で、その上、この日の谷川の即興ピアノの貢献も絶大だった。台本のセリフを読みながら鍵盤に指を走らせ、客席を物語の時代や空間に連れて行ってくれた。
特筆すべきは”音楽の時間”もあったことだ。1935年(昭和10年)に関種子が歌い、のちにミリオンヒットした「雨に咲く花」。山口の自身いわく「重め」な声が実らぬ恋の歌詞とマッチ、谷川のピアノが洒脱な彩りを加え、客席からも盛んな拍手が起きていた。

90分ほどのライブが終わってみれば、”私”と二人の女性ー波子と絹代ら、物語の登場人物がぐっと身近になった。新作の舞台を観る時、幕が上がると同時にその世界に自然に入り込めたら、観劇の醍醐味はグンと深まる。週末、原作「神戸・続神戸」を文庫で読もうと決めた。

「流々転々 神戸 KOBE 1942-1946」とは

昭和17年、東京から神戸へとやってきた俳人・西東三鬼(さいとう さんき、1900-1962)の編集「神戸・続神戸」を原作とした演劇作品で、戦時下の神戸トアロードが舞台。
演出を・小野寺修司(カンパニー・デラシネラ主宰)、上演台本を山口茜が手掛け、約一年間、神戸の街をリサーチしての創作。
キャストには鈴木康介、美弥るりかを中心に関西ゆかりの俳優・ダンサーらが名を連ね、神戸大学学生もエキストラとして参加する。


◆『流々転々 KOBE 1942-1946』記者会見

記者会見の様子(Photos @ kazunari tamura)

▼リーディング・ライブに先立つ昨年行われた記者会見レポートはこちら

『流々転々 KOBE 1942-1946』演出・小野寺修二、鈴木浩介、美弥るりかが創作への思いを語る!
https://magazine.confetti-web.com/news/report/87133/


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【コメントあり!】『流々転々 KOBE 1942-1946』ビジュアル公開&チケット発売決定!
https://magazine.confetti-web.com/news/news-news/81592/

カンフェティ限定!特別インタビュー
鈴木浩介と美弥るりかが神戸を舞台に紡ぎ出す、昭和の流転の物語
俳人・西東三鬼の名作が新たな視点で蘇る
https://magazine.confetti-web.com/confetti/interview/83054/


『流々転々 KOBE 1942-1946』公演概要

神戸文化ホール 開館50周年記念事業 Creating in Kobe 神戸で創る「人間讃歌」
『流々転々 KOBE 1942-1946』

【スタッフ】
原作:西東三鬼『神戸・続神戸』(新潮文庫刊)
演出:小野寺修二(カンパニーデラシネラ)
上演台本:山口茜(サファリ・P/トリコ・A)

【キャスト】
鈴木浩介/美弥るりか ほか
(関西ゆかりの俳優・ダンサー、神戸大学の学生も出演)

【会場・日程】
神戸文化ホール 中ホール(兵庫県神戸市中央区楠町4丁目2−2)
2026年 2月14日(土) 17:00★
    2月15日(日) 11:30 / 15:30★
(全3公演)
 ★=アフタートークあり
   2月14日(土) 17:00 小野寺修二 / 鈴木浩介 / 美弥るりか
   2月15日(日) 15:30 小野寺修二 / 山口茜

【チケット料金】
一般:5,500円
25歳以下:2,500円
高校生以下:1,000円
神戸割(市内在住・在勤):5,000円
《全席指定・税込》
※未就学児入場不可
※都合により出演者が変更となる場合がありますので予めご了承ください。
※神戸割は神戸文化ホールプレイガイド・オンラインチケットサービスにて取扱い(枚数限定・要住所確認)

【公演に関するお問い合せ】
神戸文化ホールプレイガイド
TEL:078-351-3349(10:00-17:00)
※月曜定休(祝日の場合は翌平日が休業)

【公演HP】
https://www.kobe-bunka.jp/hall/schedule/event/theater/15434/



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