
第156回直木賞候補作となり、第4回高校生直木賞を受賞した須賀しのぶ原作を朗読劇化した『また、桜の国で』が8月27日、東京・IMM THEATERにて開幕した。
本作は、第二次世界大戦直前の1938年、ワルシャワの在ポーランド日本大使館に着任した外務書記生・棚倉慎が、ナチス・ドイツによる侵攻が進む中、かつて日本に保護されたポーランド孤児たちが作った「極東青年会」と協力して戦争回避に奔走する物語。

主人公・棚倉慎役のISSEIをはじめ、レイモンド・パーカー役の宮武 颯(WILD BLUE)/木村 聖哉※Wキャスト、イエジ・ストシャウコフスキ役の杉本 琢弥/新納 直※Wキャスト、ヤン・フリードマン役の京典 和玖、マジェナ・レヴァンドフスカ役の鶴嶋 乃愛、ハンナ・シュロフシュテイン役の高本 彩花、織田 寅之助役の松田 大輔(東京ダイナマイト)、酒匂 秀一役の阿部 亮平、セルゲイ役の阿南 健治などいった、今をときめく注目アーティストや若手俳優から実力派俳優まで豪華キャストが揃い、数々の小説の舞台化を手掛ける吉村 卓也が脚本・演出を務める。
開幕直前に公開ゲネプロ(レイモンド・パーカー役:木村 聖哉、イエジ・ストシャウコフスキ役:杉本 琢弥)が行われた。

朗読劇と言えば、常に台本を手に持ちながら朗読するスタイルだが、冒頭に登場するISSEIは台本を手に持たずにセリフを読み上げ、一瞬朗読劇だということを忘れてしまうほどのシーンで幕を開ける。その後も台本は手に持つも、台本を見ずに台詞を読み上げるシーンがしばしば見られた。演劇としてのパフォーマンスと朗読劇の魅力でもある“声の表現力”は観劇する側の心に刺さり、さながら朗読劇とストレートプレイのハイブリットのように感じた。
本作では、第二次世界大戦中のポーランドが舞台となっており、日本にはあまり馴染みのない極東青年会、シベリア孤児、ゲットーといったワードが劇中に出てくるが、第二次世界大戦に起こった悲劇を知る上では、敢えて当時の時代背景を下調べせずに観劇した方がよいかもしれない。また、日本人・棚倉、アメリカ人・レイモンド、ユダヤ人・ヤンの関係性やそれぞれが抱える愛国心にも注目して欲しい。
朗読劇「また、桜の国で」は8月31日まで上演。なお千穐楽《8月31日(日)16:00公演》の生配信が決定している。
≪あらすじ≫
第二次世界大戦勃発。
ナチス・ドイツに蹂躙されるポーランドで、
「真実」を見た日本人外務書記生はいかなる「道」を選ぶのか?
世界を覆うまやかしに惑わされることなく、常に真実と共にあれ。
一九三八年十月一日、外務書記生の棚倉慎は
ワルシャワの在ポーランド日本大使館に着任した。
ロシア人の父を持つ彼には、シベリアで保護され
来日したポーランド人孤児の一人、カミルとの思い出があった。
先の大戦から僅か二十年、世界が平和を渇望する中
ヒトラー率いるナチス・ドイツは周辺国への野心を
露わにし始め、緊張が高まっていた。
慎は祖国に帰った孤児たちが作った極東青年会と協力し、
戦争回避に向け奔走、やがてアメリカ人記者レイと知り合う。
だが、遂にドイツがポーランドに侵攻、戦争が勃発すると
慎は「一人の人間として」生きる決意を固めてゆくが……
キャストコメント
ISSEI
朗読劇「また、桜の国で」
ついに開幕です!
今回が僕にとって初めての朗読劇、そして主演として立たせていただく初舞台になります。
稽古期間中は本当にたくさんの壁にぶつかりましたが、演出の吉村さんをはじめ、心強い先輩方に支えていただき、ここまで来ることができました。
これまで皆さんと一緒に積み重ねてきた時間、そして今の自分の熱量を、すべてステージで出し切りたいと思います!
ぜひ劇場でお待ちしています!
宮武 颯(WILD BLUE)
「また、桜の国で」開幕しました!
桜がすごく重要なこの作品。なぜ、8月の夏のど真ん中でやるのか。内容もすごく濃く、リアルで、伝えたあ物が沢山で。この作品が開幕する時期まですごく関わっているなと思います。レイの気持ちを汲み取っていただければと思います。
杉本 琢弥
「また、桜の国で。」遂に開幕です。
元々興味があったこの時代の世界史。その時代に起きた出来事の中で、国を超えた物語がそこにありました。
今だから知るべき過去の現実と共に「生きるとはどういうことか」「信念とは何か」
観劇後にそんな気持ちになってもらえるようこの世界を、その人物を精一杯演じてまいります。
心より劇場でお待ちしております。
京典 和玖
「また、桜の国で」いよいよ開幕です。
戦争や歴史という大きな渦のなかで、彼らはなにを目にし、なにを考えたのだろう。
あまりにも切なく美しいこの物語を、
大切に丁寧に、そして心を込めて精一杯お届けできればと思っております。
どうか1人でも多くの方にこの作品が届きますように。
劇場でお待ちしております。
阿部 亮平
スタッフ、キャスト全員で作り上げた舞台。 稽古を重ね、ようやく皆さんに届けられる日が来た事をとても嬉しく思います。
人が人を思う心。
戦争の中、我々は何を思い、誰を思い、どう生き抜いたのか、ぜひ最後まで楽しんでご覧頂けますと幸いです。
阿南 健治
若い俳優さん達が、熱く熱く自分の役を、戦時中とかの人物像を日に日に深めていき、そして待ちに待った劇場での本番でございます。お客さんと対して、どんな世界になりますか楽しみであります。
おじさん達も色々と楽しんでもいて、私も戦争と息子への思いを頑張って熱く語りたいなあと思います。どうぞ色々と熱く受け止めてくださいませ。
ギャラリー
※スクロールすると写真が変わります
※レイモンド・パーカー役:木村 聖哉、イエジ・ストシャウコフスキ役:杉本 琢弥
(写真・文 冨岡弘行)
公演情報
朗読劇「また、桜の国で」
原作:須賀しのぶ 「また、桜の国で」(祥伝社刊)
脚本・演出:吉村 卓也
音楽:TAKE(FLOW)
日程:2025年8月27日(水)~8月31日(日)
会場:IMM THEATER
出演:
ISSEI
宮武 颯(WILD BLUE)/木村 聖哉 ※Wキャスト
杉本 琢弥/新納 直 ※Wキャスト
京典 和玖
鶴嶋 乃愛
高本 彩花
松田 大輔(東京ダイナマイト)
阿部 亮平
阿南 健治
【ステージングキャスト】
樽見ありがてぇ
中島 弘輝
月野 孝介
林 瑠之介
福田 麗
稲 なお実
チケット料金
S席 (A~H列):\11,000、A席(I~U列):\9,000 ※当日券:各券種+\500
<公演スケジュール>
8月27日(水) 19:00
8月28日(木) 19:00
8月29日(金) 14:00/19:00
8月30日(土) 13:00/17:00
8月31日(日) 12:00/16:00
【宮武 颯(WILD BLUE)出演回】
28日(木) 19:00
29日(金) 19:00
30日(土) 13:00 / 17:00
【木村 聖哉出演回】
27日(水) 19:00
29日(金) 14:00
31日(日) 12:00 / 16:00
【杉本 琢弥出演回】
27日(水) 19:00
28日(木) 19:00
29日(金) 14:00 / 19:00
【新納 直出演回】
30日(土) 13:00 / 17:00
31日(日) 12:00 / 16:00
▼アフタートークについて
終演後、約10分~15分を予定しております。
【スケジュール】
8月27日(水)19:00公演
ISSEI 木村 聖哉 杉本 琢弥 鶴嶋 乃愛
8月28日(木)19:00公演
須賀しのぶ 宮武 颯(WILD BLUE) 杉本 琢弥 吉村 卓也
8月29日(金)19:00公演
ISSEI 宮武 颯(WILD BLUE) 京典 和玖 高本 彩花
MC:樽見ありがてぇ
<STREAMING>
▼8月31日(日)16:00公演
生配信日:8月31日(日)16:00公演
アーカイブ期間:生配信終了後~9月6日(土) 23:59
チケット料金:\4,000
<販売期間>
8月21日(木)21:00~9月6日(土)19:59