「イマーシブ・フォート東京」の新たな作品発表!演劇好きな人にも最高の刺激、感動を与えるイマーシブシアターにアップデート!

「イマーシブ・フォート東京」の新たな作品発表!演劇好きな人にも最高の刺激、感動を与えるイマーシブシアターにアップデート!

3月1日から東京・お台場の「イマーシブ・フォート東京」がリニューアルオープンすることとなった
それに先立ち、株式会社刀CEOである森岡毅氏、同社のクリエイターの津野庄一郎氏、興山友恵氏による第二期戦略・新演目発表会が2月4日に行われた。

「イマーシブ・フォート東京」は旧ヴィーナスフォート跡地に建設され、24年3月に開業、イマーシブシアター(体験型の演劇作品)を中心に、ゲスト(観客)自身が登場人物として物語に参加したり、その世界にのめり込むイマーシブ(没入)体験をアトラクション・レストランなどを通して楽しめるテーマパーク型のエンターテイメント施設となっている。

昨今、日本でも「イマーシブシアター」と呼ばれる作品を楽しめる場所は増えているものの、複数の作品を提供する大規模な施設は「イマーシブ・フォート東京」のみとなっている。

3月から2年目に突入するにあたって、新たなコンセプトとして

「さあ、感動の最前列へ」

として、より濃密でプレミアムな体験、【極上の完全没入体験】を取り揃えたライブ・エンターテイメント施設に進化をすることを発表した。


森岡はこれまでのことを「ライブ・エンターテイメントのアップデート」への挑戦と表現。スマートフォンなどハンディ型の情報端末の登場により、エンターテイメントにおいての最強のライバルになると感じたこと、デジタルコンテンツの進化に対して対抗するライブ・エンターテイメントの新しい時代の創造が必要だと語った。
そこで、ライブでしか味わえない「生(なま)」の良さを凝縮したパフォーマンスをこのライブ・エンターテイメントの世界に持ってくるために何ができるか、これこそがこの「イマーシブ・フォート東京」の本当の原点であることを伝えた。

新しいライブ・エンターテイメントとして「イマーシブ」エンターテインメントを製作、演劇好きな方や謎解き好きの方に対しても【本能にぶっ刺さる】コンテンツとして設計をしきたという。

・目の前で起きる出来事や事件を観客ではなく当事者として巻き込まれる体験
 →デジタルコンテンツでは味わえないもの

・一人ひとりが、そして毎回来るたびに体験の価値が違ってくる
 →従来のテーマパークでは味わえないもの

とライブの良さを凝縮した強みを見出したという。

また、「ライブ・エンターテイメントのアップデート」のほかにも、「俳優やパフォーマー自身の頑張ったことが報われる社会・文化」も挑戦の一つとあげている。
日本には、演技やパフォーマンスの才能を幼少期からコツコツと育んでいる人も多い。だが、デジタルコンテンツの台頭や生のパフォーマンスを見せられる場所の減少。パフォーマーにとって、なかなか希望を持ちづらい社会の中で、才能を活かせる社会・文化への挑戦として掲げていた。
実際に「イマーシブ・フォート東京」では今まで約300人のエンターテイナーが働いており、エンタテイナーの雇用も生み出している。


森岡は「イマーシブ・フォート東京」の初年度の経験をもとに、原点を立ち返りつつ、2年目のテーマとして「もっと濃密にもっとリッチに進化」を掲げた。

その思いに至った経緯として、「イマーシブ・フォート東京」内にはライトな体験(手軽さがあり、テーマパーク的要素)から、ディープな体験(イマーシブシアターとしての濃い体験、有料アトラクションなど)といった段階を踏んだアトラクションがいくつも用意。まだイマーシブコンテンツが世の中に浸透していない中、ライトな体験をメインにし、ディープな体験へと誘っていく設計となっていた。

実際にはライトな体験のファン層も獲得してきたが、想定以上にディープな体験への満足度が高かったというデータが見受けられたという。実際に来場された全体の7割以上がディープな体験ができるアトラクションを楽しんでおり、開業以降その割合が加速。想定よりもイマーシブコンテンツへの理解が高く、そしてディープな体験の需要が大きくなったとのことだ。

実際に現在のディープな体験ができるアトラクションのデータも発表された。

「シャーロック・ホームズ」の世界に没入できる大型「イマーシブシアター」
イマーシブシアター「ザ・シャーロック -ベイカー街連続殺人事件-」
初年度動員数 約15万人

江戸遊郭の街並みが舞台の大人限定「イマーシブシアター」
江戸花魁奇譚
チケット完売率 97% (残りの3%はトラブル等で実施ができなかった回)

東京卍リベンジャーズの世界で東京卍會メンバー達と共に没入型の脱出ゲーム
東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ
客満足度 99%

と、ディープな体験ほど満足度や需要が高い結果となった。
そこで、今回のリニューアルで、既存のアトラクションアップデート、濃密体験新作が追加される。

画像提供:イマーシブ・フォート東京
SHERLOCK HOLMES, DR. WATSON, and are trademarks of Conan Doyle Estate Ltd.®
©和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会

また、価格制度(チケット)については、1Dayパスを廃止し、1作品ごとの個別チケット制に変更される。さらに、施設内の運営形態も、各作品ごとに体験型シアターが設置されるような映画館スタイルのものを予定している。これにより、仕事前や仕事後の平日に気軽に楽しめる形となっている。

※作品によっては開始時間が19:00のものもあり、仕事帰りでも楽しめる工夫がされている。



「真夜中の晩餐会 Secret of Gilbert’s Castle」のクリエイターである興山から、本作について、「アップデートに伴い、とにかく贅沢でミステリアスな一面を持つ世界観にお客様をお連れしたい。」と語っている。【光と影】をテーマに、優雅な貴族の生活・人生とその裏側に潜むものを両方体験できるストーリーとなっている。

また、晩餐会が舞台となっているため、前菜・メイン・デザートやウェルカムドリンクといったディナーコースも物語の一部となっているため、ラグジュアリーな体験を楽しむことができる。さらに、「つくりの緻密さ。空間や一つひとつのテーマ性にこだわり、登場人物の衣装も煌びやかにうっとりするようなものになります。贅沢なミステリアスな「真夜中の晩餐会」にご期待いただければと思います。」と見どころを伝えた。

また、完売率が高い「江戸花魁奇譚」においても、「濃密なイマーシブシアターを作るときの複雑なポイントとして、30名のゲストに対して、30通り、もしくはそれ以上の体験が詰まっているので、その体験にフォーカスしすぎて、伝えたいメッセージや物語の儚さが伝わりづらいかもと悩んでいた時期がありました。それでも、花魁や住人たちが至近距離で物語を進行して、最後のシーンでは涙を流すゲストが多くいらっしゃったので、ありがたいなと思っています。この経験を活かして、濃密でゴージャスな体験を、違うフォーマットに挑戦しながら届けたい」と語った。


津野からは劇的なアップデートを試みる「ザ・シャーロック」について、新たなキャラクターとして、シャーロック・ホームズの永遠の宿敵であるジェームズ・モリアーティ教授がいよいよ登場することを発表。そして、1幕・2幕の2部構成(幕間休憩あり)となり、第1幕はベーカー街の連続殺人の中で主人公のシャーロック・ホームズと相棒のワトソンが事件解決に向けて奔走する姿が描かれ、第2幕では、全く新しいストーリーが追加されて、今まで明かされることがなかった連続殺人事件の裏側に隠された真実が明かす内容となる。津野は「第1幕が推理編、第2幕が解決編として、物語の世界にどんどんと飲み込まれる体験を提供します。イマーシブシアターを体験したことがない方にも、十分に非日常没入体験を楽しんでいただける」と語った。また、現在の「ザ・シャーロック」についてもゲストの満足度の高さの要因として「見終わった後にもゲストの方に楽しんでいただける仕組みとして、物語の中に伏線や謎をちりばめています。それらがいろんなコミュニティーで「ザ・シャーロック」の壮大な考察合戦が繰り広げられています。たくさんの方が非常にユーティリティーで唯一無二のエンターテイメント体験を楽しんでいただいている。」と考えを述べた。

またイマーシブシアターの魅力について問われると「予定不調和の非日常体験と思っています。何度見ても、同じシーン、同じ出来事に遭遇することは極めて低いです。ゲストの行動によって物語が変わっていくので、体験すれば体験するほど物語の奥行きが見えてきて、より楽しくなっていくので、そこは演劇や映画とは全く違った、イマーシブシアターだけがもっているユニークな体験だと思います。」と話した。


開業した2024年に、注目キーワードとして「イマーシブ」が取り上げられ、想定以上の速さで日本中に浸透しだしたイマーシブシアター。

そんな中で、新たなアップデートとして大きな舵切りを行うことを宣言した森岡は「新しいライブエンターテイメントをアップデートするための、大きな挑戦であり、新しい形態にも挑戦している。また演劇好き、謎解き好きの方にとって最高の刺激、感動になるものになっています。」と力強く答えた。

各作品のリニューアルは2025年3月より開始、また「真夜中の晩餐会 Secret of Gilbert’s Castle」については、25年4月後半より開始予定。

作品概要

イマーシブシアター「ザ・シャーロック~ジェームズ・モリアーティの逆襲」

現在のイマーシブシアター「ザ・シャーロック -ベイカー街連続殺人事件-」を序章とした2幕物の「ザ・シャーロック~ジェームズ・モリアーティの逆襲」としてリニューアル。

第1幕では現在の「ザ・シャーロック -ベイカー街連続殺人事件-」を再編集し、新たなシーンやセリフを追加予定。また、第2幕ではシャーロック・ホームズの宿敵であり、希代の悪役であるジェームズ・モリアーティ教授が登場し、この殺人事件の真相に迫ることとなる。1幕から2幕へと深い没入体験をお楽しみいただける。また、従来よりもエリアが増え、さらに個室も増えるため、少人数体験による物語も追加され、より濃密でダイナミックな作品となる。

登場キャラクター数:約40
体験可能人数:最大180人
体験時間:120分
料金:7,800円(税込)
クリエイティブ・ディレクター:津野庄一郎
SHERLOCK HOLMES, DR. WATSON, and are trademarks of Conan Doyle Estate Ltd.®

新作 最高級イマーシブシアター「真夜中の晩餐会 Secret of Gilbert’s Castle」

豪華でミステリアスな貴族の世界の“光と影”に、最前列で心乱される最高級の体験というテーマで登場する、最高級のイマーシブシアター。
19世紀のヨーロッパをモチーフに、煌めくシャンデリア、燭台が照らす優雅な晩餐会に出席し、貴族との会話やダンス、はたまた個室での秘密の体験ができる。
さらに、実際のコースディナーの提供も行われるため、味覚・嗅覚も物語の一部となる、ラグジュアリーなイマーシブシアターをお届けする。
まるで、そこは19世紀のヨーロッパ。貴族の優雅な生活と、その裏に隠された誰も知らない秘密を知ることとなる。

概要:
登場キャラクター数:25
体験可能人数:50人
体験時間:120分
料金:未定
クリエイティブ・ディレクター:興山友恵

「江戸花魁奇譚」

江戸遊郭の世界観に没入し、そこに息づく住人や妖艶で怪しげな雰囲気、巻き送る衝撃的な瞬間を少人数体験するイマーシブシアタ-。
これまでの濃密で官能的な体験をそのままに、マルチエンディング(ゲストの行動によって、ストーリーが分岐し、複数の結末がある形式)でさらに、美しく、切ない結末を体験することができる。アップデート後は、さらに寄り深みを増した“もう1つの結末”が用意される。

概要:
江戸花魁奇譚概要
体験時間:70分
料金:14,800円(税込)
クリエイティブ・ディレクター:興山友恵

「東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ」

マンガ・アニメも大人気で実写化もされている「東京リベンジャーズ」。その脱出型イマーシブシアターでは、武道やマイキー、ドラケンといったあの東京卍會メンバーたちが、“リアル”に目の前に登場し、仲間と自らの命を救い出すストーリーとなっている。
アップデート後は、キャラクターと間近で接する少人数体験を3倍に増やし、武道、ドラケン、場地、千冬など東卍メンバーとの関係性がさらに親密になり、深く作品の世界観に没入することができる。

概要:
東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ概要
体験時間:105分
料金:7,800円(税込)
クリエイティブ・ディレクター:津野庄一郎
©和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会

Advertisement

レポートカテゴリの最新記事