2025年12月5日(木)から銀座博品館劇場にて、「朗読活劇 信長を殺した男 2024」が開幕した。
原作は、売上総数350万部以上、大ヒット歴史コミック作品「信長を殺した男～本能寺の変 431年目の真実～」（発行：秋田書店／ヤングチャンピオン・コミックス）。明智光秀の末裔と伝わる明智憲三郎の「本能寺の変 431年目の真実」を原案とし、「S 最後の警官」「BORDER66」（原作：小森陽一）を代表作に持つ藤堂裕が漫画に携わった作品。
この「朗読活劇 信長を殺した男」は2021年に神田明神ホールで、2023年に東京芸術劇場 シアターウエストで上演され、高い作品力とドラマティックな演出で評判となった作品でもある。
脚本は岡本貴也＆江頭美智留が、演出は岡本貴也が、『朗読活劇 信長を殺した男 2023』から続投で担当する。
明智光秀の娘であり、戦国大名・細川忠興の正室である玉。玉が罪人さがら、幽閉される地へ向かう山道から物語が始まる。時は、“本能寺の変”が起こった後、悪人・明智光秀と話が回り、逆賊の娘として玉が幽閉される道の途中であった。明智のことを「悪人」と罵られながらも、真っ向から否定する玉。彼女が命を賭してでも明智を庇う理由、それは幼き頃、明智と母の煕子が交わしたある約束があったからだ。混沌とした戦乱の世で明智が歩んできた人生、そして煕子との約束が語られる・・・
本作では、キャスト陣が台本を持ちながら物語を進める朗読劇でありながら、そのスタイルは斬新そのもの。各キャストの前にはテーブル台とマイクがおかれ、その前で朗読をしていく。織田信長役に関しては、釈台、そして誰よりも高い高座で演じる。その様はまさに天下に立ち続ける生き様と織田が持つ禍々しさが感じられる。
ただ本を朗読するのではなく、白扇を使いながら様々なものに見立て演じていく。語り部時には、張り扇を使い、随所で釈台を打ちながら語っていく。まるで講談のようで、常に死と隣り合わせの戦国時代の様子を躍動感満載で感じられる。さらに、壮大で大迫力の音楽とともに三味線を山影匡瑠が生演奏をしており、力強くも繊細な音楽を楽しむことができる。
そこに明智の幸せであったとき、愛するものを失ったとき、そして、織田を討つと覚悟したとき…と波乱の人生が合わさるため、常に観るものの感情が揺さぶられ、通常の朗読劇では味わうことができない満足感が得られる。ドラマティックな物語とリズムカルなセリフ・語りから、朗読”活劇”と呼ばれるのも納得するだろう。
本作はWキャスト（桔梗、木瓜）による公演となり、主演の明智光秀役は石黒賢と上地雄輔が演じる。日本史上最大の下剋上である“本能寺の変”にて、忠誠を誓った織田信長を討ち取った明智。反逆者・大悪人ともよばれる人物の新たな実像を名優が演じる。
また、誰しもがそのカリスマ性に惹かれ、己の覇道で天下を統一しようとする織田信長役には立花裕大、上田堪大、明智同様に織田に忠誠を誓いながら、自身のやり方で下剋上を狙う豊臣秀吉役には関隼汰、秋沢健太朗、織田も危険視をする未来の天下人となる徳川家康役には伊勢大貴、井阪郁巳、そしてまっすぐに明智を支える妻の煕子、娘の玉（ガラシャ）役を佐藤日向、本西彩希帆が演じる。
“本能寺の変”ーー400年以上経た現代でも未だ解明されていない、まさに日本史最大のミステリー。なぜ明智光秀は主君である織田信長を討ったのか、煕子とともに約束した事とは。本当の真実を目撃してほしい。
公演は12月8日(日)まで。千秋楽公演（12月8日(日)13時、17時）には公演LIVE＆アーカイブ配信も決定。
公演情報
「朗読活劇 信長を殺した男 2024」
■日程：2024年12月5日(木)～12月8日(日)
■会場：博品館劇場
■原作：「信長を殺した男～本能寺の変431年目の真実～」
漫画：藤堂裕
原案：明智憲三郎
（ヤングチャンピオン・コミックス／秋田書店刊）
■脚本：岡本貴也＆江頭美智留
■演出：岡本貴也
■出演：
＜桔梗＞
明智光秀：石黒賢
織田信長、他：立花裕大
豊臣秀吉、他：関隼汰
徳川家康、他：伊勢大貴
煕子／玉（ガラシャ）、他：佐藤日向
＜木瓜＞
明智光秀：上地雄輔
織田信長、他：上田堪大
豊臣秀吉、他：秋沢健太朗
徳川家康、他：井阪郁巳
煕子／玉（ガラシャ）、他：本西彩希帆
三味線：山影匡瑠 ※両チーム共通出演
■公演チケット：
グッズ付き：10,000円 ※パンフレット+非売品ブロマイド（桔梗 or 木瓜）
グッズなし：9,000円
■公演LIVE＆アーカイブ配信
○2024年12月8日(日)13時00分公演 ※桔梗千穐楽公演
○2024年12月8日(日)17時00分公演 ※木瓜千穐楽映像
チケット価格：4,400円(税込) ※配信限定動画付き
配信日程： 2024年12月15日(日)23時59まで（購入は12月15日(日)20時59分まで）
