【公演レポート】Blue Print Vol.12「Heart Land」

【公演レポート】Blue Print Vol.12「Heart Land」

心の中はまるでジェットコースター!
激しいダンスで感情を揺さぶる
Blue Print Vol.12「Heart Land」開幕!!

Blue Print Vol.12「Heart Land」が、CBGKシブゲキ!!にて9月4日(日)まで公演中!

“エキセントリック・ダンステイメント”をコンセプトに、芝居だけでなくダンスで感情・・・
と、文字通り“心”を表現した作品だ。

実力派のキャスト陣は勿論、日替わりのゲストの自由度にも要注目!

【STORY】

他に好きな人が出来たの、別れましょう。
「・・・」
男の耳に飛び込んできた言葉はあまりにも突然過ぎて、
到底頭なんかでは考えられない状況だ。

そんな時に開催されるイベントが、心臓(ココロ)の中には存在する。

頭から送られてきた厄介案件に対して、ありとあらゆる方法で心の成り行きを決定し
男が発する言葉を決定する。その時間わずか10秒。

この物語は、人間の心の揺れから答えを出すまでの「・・・」を描いたココロ達の
それはそれは長く、短い話である。

Blue Print Vol.12「Heart Land」が8月31日(水)に開幕した。

Blue Print(ブルプリ)は「SMAP×SMAP」「笑っていいとも」や劇団SETなど演劇公演の振付を手掛けるJUNを主宰に2012年に結成された団体で、“エキセントリック・ダンステイメント”をコンセプトに、個性溢れる登場人物達が繰り広げるコメディーに、クオリティーの高いダンスパフォーマンスを取り入れ、演劇、ダンスの枠に捉われない総合エンタテイメント作品を創作している。今作で脚本・演出を務めたおおたけこういち(劇団SET)も勿論メンバーの1人だ。

「Heart Land」と銘打って行われる本公演は、Heart=人間の心の中の様子を描いた作品。

コロナ禍でも精力的に活動するBlue Printだが、実は今まで魚や鳥の話(⁉)など、とにかくメンバーが人外を演じることが多く、当日入場時に配られるパンフレットでは、おおたけからの挨拶文で「そろそろ人が演りたい」と主催のJUNが発言したことから生まれた作品だと書かれている。

そんな彼らが今回演じるのは人間の“心”……果たしてそれは人外ではないのだろうか?(笑)

主催のJUNが今回演じるのは “決心”、物事を決断する心だ。

その他にも、 悪だくみばかりの下心(ATSUSHI)、そんな下心とつるんで場をかき回す遊心(SETO)や、下心にあたりがキツい女心(Kie(Red Print))、常に目標だけはデカい野心(イルカ野)、傷つくことをどこか楽しんでいる傷心(​RyuICHI)、心配性の疑心(Gentaro)、引いた目線で皆を宥める老婆心(MIHO BROWN(Red Print))など、様々な心が存在。

自己主張が強い彼らの中で右往左往苦労するのが、演出・脚本を務めたおおたけの “気心”なのが、また面白いポイントでもある。

物語は心の持ち主(以下、“彼”)が彼女であるユミにフラれる、センセーショナルなシーンから始まり、冒頭から心の中は大騒ぎ!一体どうしたら……と思いきや、どうやら先ほどの出来事は“彼”の高校生の頃の話で、大人になった“彼”が今までの出来事を回想しているということが発覚。

そこからは過去のテストをおさらいするように、上から落ちてくる脳からの指令に従って、ユミの後に出来た恋人と今まで過ごした時間を回想していく展開に。

初めてのデート、意を決した告白……色恋沙汰の度に心の中は大忙し!まるでジェットコースターのように揺れ動く感情は、表情で、動きで、そしてBlue Printらしいダンスで表現され、観客を惹きつける。

また松生紘子による舞台美術も素晴らしく、血管のように張り巡らされた赤い紐をかいくぐるように動き回る心達にも目が離せない。

そして途中、皆が困った場面で出てくるのが “救心”。

この役を演じるのはデイリーメンバー、いわゆる日替わりゲストで、ゲネプロでは初日ゲストのTOMO (DA PUMP)が登場した。
ヒーローのごとく最高のタイミングで現れる救心に、気づけば老婆心までメロメロに。ゲネプロでは、救心による無茶ぶりで野心(イルカ野)が振り回される場面もあり、日替わりゲストによっても雰囲気がだいぶ変わりそうな作品だ。

救心の助けもあって、今までに起きた出来事を無事回想出来た心たちだったが、しかし何故 “彼” は、急に過去のことを回想し始めたのか……?そこには“彼”がセンシティブな気分にならざるを得ない理由が。

そんな中、元カノ・ユミからの1本の電話が……!一瞬の気の迷い、まさに“魔が差した”瞬間――ラスボスのごとく現れるのはKUNI NISHIZAWA演じる “邪心”!その文字通り、邪心の邪(よこしま)な企みのせいで、団結していた心たちはバラバラになる。

果たして心の持ち主= “彼” が最後に下す“決心”やいかに!
そして回想に回想を重ねた末にたどり着く感動の結末とは……!? 

全ての伏線が回収されるラストのダンスパートは、感動必須。
見応えたっぷりの2022年Blue Printをお見逃しなく!

文・写真:通崎千穂(SrotaStage)

Eccentric Dancetainment Crew Blue Print Vol.12『Heart Land』

公演期間:2022年8月31日 (水) ~2022年9月4日 (日)
会場:CBGKシブゲキ!!
脚本・演出:おおたけこういち
出演:
JUN / KUNI NISHIZAWA / ATSUSHI / おおたけこういち(SET) / イルカ野 / Gentaro / RyuICHI / MIHO BROWN(Red Print) / kie(Red Print) / 【GUEST】: SETO / ★DAILY MEMBERS★: TOMO(DA PUMP)、NOSUKE、KTR、PInO

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