国内外で活躍する観世流能楽師3名が主催 『第7回花乃公案』開催決定

重要無形文化財総合指定保持者 浅見慈一、馬野正基、北浪貴裕による企画公演

『第7回花乃公案』が2022年7月30日 (土)に喜多能楽堂(東京都品川区)にて開催されます。

公案を極めたらん上手は、
たとえ能は下がるとも、
花は残るべし
(『風姿花伝』第三 問答条々)

花乃公案(はなのこうあん)は、能楽の大成者として知られる世阿弥が書き残した『風姿花伝』の一節をもとに命名された会です。公案とは本来、禅問答において「難問」を意味します。しかし世阿弥はそれを「工夫」の意に転用し、能における美しさを花に喩え、真(まこと)の花を残すことの重要性を説きました。

観世流能楽師の浅見慈一、馬野正基、北浪貴裕の3名によって2017年に発足し、この度の公演で第7回目を迎えます。

【上演演目】
●舞囃子「頼政」シテ:北浪貴裕
●能「采女 美奈保之伝」シテ:馬野正基
●能「善界」:シテ:浅見慈一
●狂言「文荷」シテ:野村万蔵

【能演目あらすじ】
●能「采女 美奈保之伝」(うねめ みなほのでん)
奈良へと向かう途上の旅僧たちが春日明神を詣でると、ひとりの里女(前シテ)に出会う。女は社の謂れを語り、やがて一行を猿沢の池に案内する。ここはその昔、天皇の寵愛が薄れたことを悲観した采女の女が身投げしたところだと教え、自分こそがその采女の霊であることを明かして池の底に消えていく。
里人から入水の様子を聞き、弔いをする旅僧の前に采女の霊(後シテ)が昔の姿で現れる。采女は往時の有様を語りつつ舞を舞い、天下泰平の御代を祝福し、再び猿沢の池の中に消えていくのであった。小書(特殊演出)「美奈保之伝」では、常の演出を一部省略。後段、序之舞では橋掛にて池を覗き込む型などが入り、自害した采女の女の悲哀に焦点が絞られる。

●能「善界」(ぜがい)
唐土の天狗善界坊は日本の仏法を妨害し、勢力を拡大することを画策して渡来。山伏姿に身をやつした善界坊(前シテ)が愛宕山の太郎坊のもとを訪ねると比叡山を攻略することを勧められ、やがて連れ立って出立する。
一方、都では変事に見舞われ、勅命を受けた比叡山の僧正たちが車で宮中へと急いでいた。不穏な雷雨が降りしきるなか、善界坊(後シテ)が飛来して一行の前に立ち塞がるので、僧正たちは一心に祈祷をはじめる。すると、不動明王や山王権現が現れて守護し、為す術をなくした善界坊は虚空へと退散するのであった。

花乃公案

「花乃公案(はなのこうあん)」は、伝統芸能「能楽」の一流儀である観世流の能楽師、浅見慈一、馬野正基、北浪貴裕の3名(以下、同人)によって運営される能楽公演団体です。同人はいずれも幼少の頃に初舞台を踏み、プロの能楽師として国内外を問わず、数多くの舞台を経験し、現在では3名ともに重要無形文化財総合指定保持者の認定を受けております。

公演概要

『第7回花乃公案』
公演期間:2022年7月30日 (土) 開場12:00/開演13:00
会場:喜多能楽堂(東京都品川区上大崎4丁目6-9)

■出演者
舞囃子「頼政」シテ: 北浪貴裕
能「采女 美奈保之伝」シテ: 馬野正基
能「善界」シテ: 浅見慈一
狂言「文荷」シテ: 野村万蔵

■チケット料金
S席:10,000円
A席:8,000円
B席:6,000円
C席:5,000円
D席:3,000円
学生席:各2,000円引き(※花乃公案事務局電話対応のみ)
(全席指定・税込)

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