2025年7月9日(水)〜7月13日(日)まで下北沢小劇場B1にて、「パンセク♡」の上演が決定した。
『パンセク♡』は脚本家・演出家のニシオカ・ト・ニールが、2018年に自身の演劇ユニットで上演した作品です。
劇中ではタイトルにもあるパンセクシャルをはじめ、多様なセクシャリティを持つ人々が登場します。
とあるバーに併設された住居兼事務所を舞台に、住み込みで働く従業員たちの日常を生き生きと描いた本作は、ニシオカ氏がアライ(性的マイノリティ当事者の理解者・支援者)の団体に取材を重ね、当事者の声に耳を傾けながらリアルで等身大の物語を作り上げました。

主演を務めるのは、元SKE48/AKB48のメンバーで、舞台やドラマなど幅広く活躍する木﨑ゆりあ。
共演には、昨年STU48を卒業し舞台を中心に精力的に活動する石田みなみ、俳優として多くの作品に出演しながら朝劇下北沢の主宰も務める福永マリカ、数々のストレートプレイに出演し確かな実力を持つ大内彩加、2.5次元舞台の話題作への出演をはじめ、近年は脚本・演出家としても活躍の場を広げている足立英昭、多くの演出家から厚い信頼を寄せられる実力派の柿丸美智恵と、個性豊かなキャストが揃いました。
小劇場ならではの濃密な空間で繰り広げられる、愛とユーモアたっぷりの会話劇。
ぜひご注目ください。
あらすじ
家の近くに薄暗いバーがあった。
ある夜、そのバーの前を通りかかると仕事を終えた従業員らしき女性が2人、
店から出てきて外階段を使って2階の部屋に入って行った。
1階で働いて2階に住んでいるらしい。羨ましく見えた。
満員電車にも乗らず、出勤ギリギリまで寝ていられそうだ。
なにより、狭い世界にいれば傷つく心配もなさそうだ。
勇気を出して足を踏み入れてみると、女だらけの世界だった。
彼女たちは、凛としていてかっこよくて、明るくて、温かくて、やっぱり羨ましかった。
仲良くなりたくて近づいた「つもり」だったけど、めちゃくちゃキレられた。
なんで伝わらないんだろう。
やがて、新しい人がやってきた。
その人はパンセクと言った。
知らない言葉だった。
何度聞いてもわかるようでわからなかった。
コメント
・作・演出:ニシオカ・ト・ニール
この話は2018年に、パンセクシャルの方、トランスジェンダーの方、アライ活動をしている方からお話を聞いて、セクシャルマイノリティについて知っていくキッカケにしませんか?というつもりで作りました。
あれから7年……。
先日、ALLYESという団体さんと出会いました。
ALLYESの活動内容を端的に言うと「心無い言葉にひっそりと心を痛めて心を閉ざしている人に寄り添う人(アライ)を増やそう」というものです。
私もアライのつもり満々でALLYESの勉強会に出席しましたが、当事者ではない私には想像してもしきれていないことが山ほどあるという現実を目の当たりにし、「私全然わかってないじゃん!」とドキリとしました。
この日はALLYESの皆さんに「知りたいって思ってくれることが嬉しいですよ」と私の前のめりな気持ちに寄り添って貰って帰ってきました。
トライ&エラーを繰り返しながら、自分とは違う誰かの幸せな気持ちや、辛い気持ちを知っていきたいな。
…っていうコメディーです。
<プロフィール>
7月20日生まれ、北海道出身。脚本家、演出家。
札幌にて劇団 upspeak に俳優として劇団解散まで参加。上京後にカミナリフラッシュバックスを立ち上げ、全ての作品の脚本演出を手掛ける。外部団体への脚本提供や演出も多く、現在はテレビドラマや映画の脚本など、精力的に活動している。
日当たりの悪い所で力強く生きる人々に焦点を当てた、エネルギッシュで、エキセントリックな会話劇を作る。
近年の主な作品に、舞台「マクラコトバ」(脚本)、≠ME ACT LIVE「おジャ魔女どれみドッカ〜ン!」(演出)、フジテレビ「おとなりコンプレックス」(脚本)、フジテレビ「婚活1000本ノック」(脚本)、読売テレビ「あらばしり」(脚本)などがある。
・木﨑ゆりあ
舞台「パンセク♡」緒方景子役の木﨑ゆりあです。
台本を頂いて、読み始めて1ページ目からニシオカさんの作り出すクスッと笑えるテンポのいい会話劇に「わー、なにこれ面白い!早く演じたい!!」とワクワクしました。作品の中心となるLGBTQ+に関する言葉たちは、知ってる事もあれば知らない事もあり、景子を演じながら自分自身の過去の発言や意識にも真摯に向き合ってこの作品を大切に演じようと思いました。セクシャリティに関わらず、言葉の受け取り方や人との関わり方についても考えさせられる、そんな作品です。
1人でも多くの方に見て頂きたいです!
・石田みなみ
「パンセク♡」に渡辺菜々子役として出演させていただきます。石田みなみです。
繊細なテーマの作品なので大切に、そして真剣に向き合って、観てくださった方の心に届けれるように頑張ります!
私としてはシチュエーションコメディというスタイルは初めての挑戦になるのですが沢山の方を笑顔にできるように全力で取り組みたいと思います!
下北沢小劇場B1でお会いできるのを楽しみにしております!!
・福永マリカ
これは、パンセクシャルをふくむセクシャルマイノリティの人々が登場する物語です。そして、人の自立の物語でもあるかもしれません。実家を出たところで、経済的に一人で生きて行けたところで、誰かにそうと認められたところで果たして自立なのか?自立ってなんなんだろう、とよく考えていました。最近は、自分で自分の輪郭を見つけることが自立なのかもしれないなと思いはじめています。
あらゆる割り切れないことの中で、自分なりの輪郭を探す、可笑しくも真摯な人々が、この物語には暮らしています。ぜひ劇場に会いにいらしてください。
・大内彩加
初演時の台本を読んだとき、「これは台本の内容をアップデートしながら定期的に公演すべき作品だな」と思いました。社会通念は日々変わり、進化します。現在を生きる我々に合わせて、会話の内容や出てくる単語が変化していく作品があっても良いんじゃないかと考えていました。
私にとって、それがこの「パンセク♡」です。
今まで演じたことのない役柄を演じられることも楽しみですが、お客様の目や心に、このお話がどう映るのか、今から非常に楽しみです。
・足立英昭
お声がけ頂き、企画書を読ませて頂いた時から楽しみにしておりました。
センシティブな題材にプレッシャーも感じつつ、演出家さんや共演者の皆様と素敵な作品を仕上げられるよう尽力致します。
劇場でお待ちしております。
・柿丸美智恵
「パンセク♡」…無知な自分を恥じながら調べました。
パンセクシャル、パンの語源はギリシャ語で「すべて」。「全性愛」という意味らしい。
これは、社会派の香り…と気を引き締めつつ台本を読んでいたら、そこはもう「寅さん」的な世界。
好きです。
すでに台本が面白いのであとは、共演者の皆さんとどれだけ稽古場で感じ考え実験し恥をかき合うことができるか。
ちなみに私の役は猫を3匹飼っているバーの経営者。ご来店お待ちしております♡
「パンセク♡」

【作・演出】ニシオカ・ト・ニール
【会場】下北沢小劇場B1(東京都世田谷区北沢2-8-18 北沢タウンホール地下1階 )
【公演期間】2025年7月9日(水)〜7月13日(日)
【CAST】
木﨑ゆりあ
石田みなみ
福永マリカ
大内彩加
足立英昭
柿丸美智恵
【STAFF】
音楽:PAKshin
美術:片平圭衣子
照明:阿久津未歩(LICHT-ER)
音響:堀江潤
衣装:鈴木真里亜
舞台監督:青木規雄(箱馬研究所)
宣伝美術:土屋咲登子
票券:森紀代香
制作:笠岡まい
プロデューサー:矢崎進
企画・製作:SpacenoidCompany
【公演スケジュール】
7月9日(水) 19:00
7月10日(木) 19:00
7月11日(金) 19:00
7月12日(土) 13:00/17:00
7月13日(日) 12:00/16:00
※開場時間は開演の30分前
【チケット料金】
最前列シート:8,800円
一般:7,700円
U-24(24歳以下):3,850円
高校生以下:1,000円
※税込・全席指定
【チケット発売日】
特典付き先行販売:2025年5月10日(土)10:00〜5月18日(日)23:59
一般発売:2025年6月6日(金)10:00
※U-24・高校生以下チケットは、一般発売日より販売
【チケット取扱】
カンフェティ:https://www.confetti-web.com/@/panseku
【公式X】https://x.com/panseku_stage
【公式HP】https://spacenoid.jp/stage/02/