CEDAR Produce vol.9『わが友ヒットラー』が、2022年3月19日 (土) よりすみだパークシアター倉にて開幕する。
STORY
1934年6月。ベルリンの首相官邸。前年に政権を獲得し首相となったナチス党党首ヒットラーはと官邸に呼ばれた突撃隊幕僚長レームとシュトラッサー。そして鉄鋼会社社長クルップはそれぞれの思惑でヒットラーの演説を聞いていた。
ヒットラー政権獲得から正規軍を指揮する立場にあり、ナチスの私兵の処分を考えていた。そうとは知らないレームはヒットラーの厚い友情を抱き、その処分の命令に同意して去る。レームとの会話を盗み聞きし、ヒットラーの意図に気づいたクルップは、ヒットラーを持ち上げた。シュトラッサーはレームに二人で逆にヒットラー抜きの政権を目指す策略案を提案する。そうしないと我々はヒットラーに殺されると。激しい会話の応酬の末、あくまでレームはヒットラーを裏切るよことは出来ないと聞き入れない。
レームとシュトラッサーは粛清された。ヒットラーは粛清を正当化しつつ、ナチスが台頭していくことになる。
CAST
アドルフ・ヒットラー
谷佳樹
皆様初めまして。谷佳樹です。
『わが友ヒットラー』、いよいよとてつもない大きな壁が目の前に来たなという思いです。我々の覚悟を役と作品にぶつけるだけです!!!
それ以上でもそれ以下でもありません。熱を持ってがむしゃらに挑ませて頂きます。
エルンスト・レーム
君沢ユウキ
個人的にも興味があり学生時代に読んでいた三島由紀夫作品に出演させて頂ける日が来るとは思っていなかったので、とても幸せに感じております。硬派な演劇は難しい。そんな垣根をチームで乗り越え、作品が持つ真の面白さ、その奥にある凝縮された人間の心情の旨みを皆様に届けられますよう、誠心誠意取り組んで参りたいと思っております。
グレゴール・シュトラッサー
桧山征翔
三島由紀夫? わが友ヒットラー? なんか聞いたことはあるけど、、難しいんでしょ、、? そんな方にこそご覧いただきたい抜群に面白い作品です。たしかに時代背景・政治的背景など、決してわかりやすくはありません。しかし、そこにある人間ドラマは現代に生きる私達にも通づるものがあると感じています。素敵な先輩方と共にこの作品に挑めることが幸せです。シュトラッサー役、精一杯務めます。
グスタフ・クルップ
森田順平
大学生の時に古本屋でハードカバーの「わが友ヒットラー」を買って読んだ時から、いつかこの作品に出たい、しかも若かったにも拘わらず、クルップをやりたいと思っていました。その二つの想いが一度に叶うことになった今、CEDARの松森君に感謝すると共に、若い仲間たちとこの作品を作り上げることの出来る喜びに満ちています。
What’s CEDAR?
演出家・松森望宏、俳優・桧山征翔の演劇ユニット。
演出の松森望宏は2012年英国シェフィールドの国際演劇祭において、
三好十郎の『胎内』で最優秀演出家賞を受賞。
俳優の桧山征翔は出演にとどまらず、作品のプロデュースも手掛ける。
公演概要
公演名:CEDAR Produce vol.9 わが友ヒットラー
公演期間:2022年3月19日 (土) ~2022年3月27日 (日)
会場:すみだパークシアター倉
出演
アドルフ・ヒットラー: 谷佳樹 / エルンスト・レーム: 君沢ユウキ / グレゴール・シュトラッサー: 桧山征翔 / グスタフ・クルップ: 森田順平
スタッフ
作: 三島由紀夫 / 演出: 松森望宏