【写真&コメントあり】KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『SHELL』稽古場レポート!

倉持裕×杉原邦⽣がタッグを組んで⽣み出す不思議な世界を⽯井杏奈、秋⽥汐梨をはじめとするキャスト陣が表現!

倉持裕と杉原邦⽣という注⽬の初タッグで、現代を舞台に特異な⼈間が存在する不思議な世界を描く⻘春ファンタジー『SHELL』。キャストには⽯井杏奈、秋⽥汐梨ら若⼿から岡⽥義徳といったベテランまで個性豊かな俳優陣が集結した。
公演まで1ヶ⽉を切ったタイミングで、キャスト・スタッフが⼀丸となって取り組む熱気溢れる稽古場の様⼦が公開された。

◆稽古場取材

この⽇⾏われたのは、冒頭から3場まで。 あることをきっかけに交錯する、学⽣たち、盲⽬の⼥性、娘との関係に悩む⽗という3つの軸に関する導⼊とOPのダンスシーンまでの流れだ。
「流してみようかと思います」という⾔葉にキャスト陣から「やってみよう︕」「いけるいける︕」と明るい声が返り、和気あいあいとした雰囲気で稽古がスタートする。
希穂役の⽯井は、クールな雰囲気を放ち、静かながら⽬を惹きつける存在感がある。咲⽃との会話で⾒せる穏やかさ、未⽻たちと⾔い争う時のどこか⼀線を引いているような佇まいが印象的だ。
未⽻役の秋⽥は、ハキハキとした強気な態度で、短いシーンでも彼⼥の性格やクラスでの⽴ち位置を表現。⾼⽊と出会う場⾯では、これから何が起きるのかというワクワクを感じさせてくれる。

また、SEや⾳楽が雰囲気を⼀瞬で変えるのが⾯⽩い。
「松⽥先⽣が突然学校に来なくなった」という事件についての⽣徒たちの話し合い、盲⽬の⼥性・⻑⾕川と隣⼈の会話、⾼⽊と娘の気まずい空気など、ひりついたシーンに様々な⾳が臨場感や深みを与えていた。ここから3つの世界がどう交わり、ストーリーがどう展開していくのか期待が⾼まる。
キャストの⼈数が多く、椅⼦を使った動きなどもあるため、安全に気を付けながらフォーメーションや移動時のタイミングを細かく確認・修正していく。OPのダンスにおいても作品のテーマや世界が伝わるように話し合いながら振りを変えたり、意図しない意味が⽣まれないように調整したりと、こだわりを持って進めていた。
緊張感があり動きも激しいダンスのため、休憩に⼊るとキャスト陣からは安堵のため息や「疲れた︕」という声も上がるが、すぐに各所で振り付けの練習や⼩物の設置場所についての確認が始まる。

また、杉原の「移動するときもう少し忍者っぽくできないかな」という声を受けて各々がイメージする忍者⾛りを試したり、変更箇所について杉原に「すぐやって⼤丈夫︖」と聞かれた秋⽥が「⼤丈夫じゃないです︕」と素直に答え笑いが起きたりと、気軽にアイデアや意⾒を発信できる環境が⾒て取れる。クリエイター陣が丁寧に指⽰を出してブラッシュアップしていくと同時に、キャスト陣も主体的に動いて作品を練り上げている印象を受けた。


本作は11⽉11⽇(⼟)より、KAAT神奈川芸術劇場ホールにて開幕。
新進気鋭のクリエイター陣と俳優たちが⽣み出すオリジナル作品に期待しよう。

◆オフィシャルコメント

■演出:杉原邦⽣
若き俳優たちの溢れるエネルギーと瞬発⼒、少しだけ先輩な俳優たちの豊かな発想と安定感、そして、スタッフたちの惜しみない情熱と技術により稽古場は躍動し続け、⽇々がアッという間に過ぎていきます。さらに、次から次へと届く原⼝沙輔くんのオリジナリティ溢れる⾳楽によって新たな視点が加わり、これまでの演出作品にはない⼤きな⼿応えを感じています。
初⽇までの残り約3週間、稽古場で試せることを試し尽くして、お客様に刺激的な時間をお届けしたいと思っています。ぜひ楽しみにしていてください︕

■伊藤希穂 役:⽯井杏奈
伊藤希穂役の⽯井杏奈です。
10⽉からキャスト、スタッフの皆様と素敵な作品を作るべく稽古に取り組んでいます。
物語を濃くするために照明や⾳楽と同様に、踊ったり触れ合ったり⼈間で魅せる表現が沢⼭あり、⾒応えのある舞台になっています。
演出家の杉原さんや⼤⼈の役者さんたちもとても優しく、同世代の役者さんも多く笑顔の絶えない稽古場です。
⽇常の中に⾮⽇常が存在する不思議な世界のお話ですが、もしかしたら現実でもそれぞれ⾒えている世界が違っていて⾃分の⽣活と重ねながら楽しめる舞台になっていると思います。
みんなで作る物語が多くの⽅に届くことを願っています。

■沢⽊未⽻ 役:秋⽥汐梨
具体的なセットや⼩道具などをあまり使わずに、⼈や⾳楽で空間を作り上げるという舞台になっています。私が今までに経験したことのない体の使い⽅をして空間を表現しなければならず、⽇々筋⾁痛と闘いながらお稽古に励んでいます。
私が演じる未⽻は、学校を変えたいという強い正義感を持つ⼥の⼦です。⾼⽊が希穂に⾒えたことから、物語がジェットコースターのように進んでいくのですが、感じたままの感情を表現することを意識しつつ、広い会場で後⽅の⽅のお客様にも感情が伝わるようにはどうしたら良いのか、⽇々模索しています。
観る⼈それぞれが各々の思う世界観を投影してもらえる様になっているので、その不思議な世界観を楽しみに⾒に来てくださると嬉しいです。

■⾼⽊憲⼀ 役:岡⽥義徳
台本を頂いた時、倉持さんの不思議な世界観を杉原さんがどう演出するのかワクワクしました。
実際、今、稽古をしていますが、若い皆さんと沢⼭のディスカッションを重ねて⼀場、⼀場、丁寧に作っています。
⽇々、成⻑をしているキャストを観ていると⾃分も⾊々と勉強をさせてもらいながら共に成⻑しているのを感じています。
SHELL
この舞台を観てくださる⽅が、観終わった後、何かしらを感じ持って帰って頂けたらと思います。


【過去掲載記事】
★作品のあらすじ、概要は《こちら》
★カンフェティの特別インタビュー(11月号にて掲載中)は《こちら》

◆公演概要

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
『SHELL』

作:倉持裕
演出:杉原邦⽣
⾳楽:原⼝沙輔

【出演】
⽯井杏奈 秋⽥汐梨
⽯川雷蔵 ⽔島⿇理奈 成海花⾳ 北川雅 上杉柚葉 キクチカンキ ⾹⽉彩⾥
近藤頌利 笠島智 原扶貴⼦
岡⽥義徳
藍実成 秋⼭遊楽 植村理乃 ⼩熊綸 ⽊村和磨 古賀雄⼤ 出⼝稚⼦ 中沢凜之介 中嶋千歩 浜崎⾹帆

【スタッフ】
舞台美術:佐々⽊⽂美
照明:吉本有輝⼦
⾳響:稲住祐平
⾐裳:丁瑩
ヘアメイク:国府⽥圭
振付:北川結、仁科幸
演出助⼿:⽇置浩輔
舞台監督:藤⽥有紀彦
制作進⾏:ycoment

【⽇程/会場】
2023年 11⽉11⽇(⼟)~11月26⽇(⽇) [KAAT 神奈川芸術劇場〈ホール〉]
 ※一部公演にて託児サービスあり。公演⼀週間前までに要予約・有料(マザーズ:0120-788-222)

【チケット】
・S席:6,800円
・S席 平⽇夜割:6,500円
・A席:4,800円
・神奈川県⺠割引(在住・在勤/S席のみ):6,000円
・U24 チケット(24歳以下):3,400円
・⾼校⽣以下割引:1,000円
・シルバー割引(満65歳以上):6,300円
〈全席指定・税込〉

★カンフェティにて、ただいまチケット好評販売中!!

※神奈川県⺠割引は、チケットかながわの電話・窓⼝にて取り扱い(前売のみ、枚数限定、要 住所確認)
※U24・⾼校⽣以下・シルバー割引はチケットかながわの電話・窓⼝・WEBにて取り扱い(前売のみ、枚数限定、要証明書)
※⾞椅⼦でご来場の⽅は、購⼊前にチケットかながわにお問い合わせください。
※未就学児の⼊場はご遠慮ください。
※営利⽬的の転売禁⽌。
※公演中⽌の場合を除き、チケットの変更・払い戻しはいたしません。

京都公演
2023年 12⽉9⽇(⼟)~12月10⽇(⽇) [京都芸術劇場 春秋座]
主催:京都芸術⼤学 舞台芸術研究センター
お問合せ:京都芸術⼤学 舞台芸術研究センター(TEL:075-791-9207)
     https://k-pac.org/



■公式サイト:https://www.kaat.jp/d/shell
■公式 X(旧 Twitter):@kaatjp

主催・企画制作(神奈川):KAAT神奈川芸術劇場
助成:⽂化庁⽂化芸術振興費補助⾦(舞台芸術等総合⽀援事業)
   独⽴⾏政法⼈⽇本芸術⽂化振興会

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