『舞台上で役者が寝ている!』
本番中の舞台で起こる最も恐るべき事態の一つを描く、フロントステージコメディ開幕。
貴方はMeilleure Soirée=最高の夜公演を観劇する。
京都のTHE ROB CARLTONの新作本公演「Meilleure Soirée」が大阪・ABCホールで6月2日(金)に開幕しました。
舞台はロンドンの方で上演された舞台公演の日本語版『男たちの番か?』の舞台上。
その夜公演で最も恐るべき事態が起こる逃げも隠れもできない本番の舞台上を描いた本作は、“バックステージコメディ”ならぬ“フロントステージコメディ”です。
百戦錬磨の役者たちはどのように対峙するのか?
『男たちの番か?』はどこへ向かっていくのか?
コメント
村角太洋/ボブ・マーサム
全ての稽古が終わり、この文章を書いております。
台本やら図面やら関係書物を整理していましたら、一番最初に書いた公演概要書が出てきました。
そこには、あらすじといいますか、構成といいますか、確かデザイナーにチラシを作るためのヒントにと書いた、非常にざっくりした今作の流れのようなものが書かれていました。
自分で書いたので“書かれていました”はおかしな表現なのですが、それくらい昔に書いたものでした。
全ての稽古を終え、書かれていたことはほぼそのまま形になりました。
記憶が曖昧になるほど遠くに書いた文章と、50日ほどの稽古期間を使って作り上げたものがほぼ同じだったのです。
これは驚くべきことです。
このようなことはTHE ROB CARLTONを結成して以来、実は初めてのことで、それほどに私はこの作品を明確に頭に描き、確固たる自信を持っていたのだと感じました。
私の頭の中にしかなかった本作が、準備と稽古を重ね、役者・スタッフの理解が深まり、皆様にお届けできるはっきりとした形になりました。
本作はTHE ROB CARLTONの公演だからこそ作ることのできた作品です。
おそらくそれ以外で作ることは難しかったと思います。
間違いなくTHE ROB CARLTONのジ・オリジナルであります。
チラシにありますコピー「トリプル(三度の)コール必至」も必至で間違いありません。
全ての公演で必至です。
あれやこれやとしたためておりますが、ギュッとコンパクトに分かりやすくいたしますと「自信作ができました!」。
THE ROB CARLTONの自信作を一人でも多くの方にご覧いただくことができればこれ以上の幸せはありません。
何と言っても自信作ですので、是非。
イントロダクション
ライブである演劇公演は数多くのトラブルと常に隣り合わせです。
台詞を忘れる、出トチる、小道具がない、全くウケない。
しかし大抵の舞台人はこれらのトラブルに対処できる経験と知恵を持っています。
そんな舞台人ですらその長いキャリアにおいて遭遇する可能性が極めて低い事態、共演者が舞台上で寝ている。
すぐに目覚めてくれたならば笑い話ですが、全く起きない場合は文字通り話が変わります。
本作はこの最も恐るべき事態の一つを、笑い話になる前に笑える話にするべくコメディとして上演いたします。
ストーリー
ロンドンの方で上演された「男たちの番か?(原題:Men’s Turn?)」。
日本人キャストによる日本版が上演されている。
今日は昼と夜の二公演。
マチネが無事に幕を降ろし、ソワレが幕を開けた。
おかしい。
聞こえてくるはずの台詞が聞こえてこない。
代わりに聞こえてきたのはバウンダリーマイクすらも拾わぬ微かな寝息。
彼、本番中の舞台の上で寝ているじゃない。
photo by TORU IMANISHI
公演概要
THE ROB CARLTON 17F「Meilleure Soirée」
【作・演出】村角太洋
【出演】THE ROB CARLTON(村角ダイチ/満腹満/ボブ・マーサム)/高阪勝之(男肉 du Soleil)
【大阪公演】
会場:ABCホール
2023年6月2日(金)〜4日(日)
【東京公演】
会場:シアターグリーンBIG TREE THEATER
2023年6月8日(木)〜11日(日)
【料金】全席指定席
一般前売:4,000円
一般当日:4,500円
U数え年27歳:2,500円(前売・当日共に)
THE ROB CARLTON公式ウェブサイト http://www.rob-carlton.jp/nextstage.html