“別次元の感動を”をテーマに、これまでにない演劇スタイルを模索するユニット・サヨナラワールドの新作公演が2024年3月23日(土)~24日(日)に開幕する。
今回は“推しの守護霊になれる”をキーワードに、若手の声優や俳優が出演し、舞台は都内にある古民家。観客は推しの守護霊という設定で、舞台上で上演される“マーダーミステリーシアター”を観劇し、推しを応援していく。
また、本公演は推しにヒントを提示できる特殊体験ができるチケットも用意される予定で、これまでの演劇では味わえない、プレミアムな演劇体験を味わうことができるという。今回はそんなサヨナラワールドの新作公演の稽古場に潜入。
作・演出の渡辺流久里氏と出演の有井ちえ氏、長野 祐氏に本作の見どころについて聞いてみた。
──昨年サヨナラワールドの過去公演に出演されましたが、前回の公演で感じたこと、そして今回のイマーシブ公演で活かしたいことがあれば教えてください。
有井「前回初めてイマーシブに出演した時は何が正解なのか分からない状態で本番を迎えたんですけど、むしろこんなに自由にやっていいんだ!くらいその時々でお話の雰囲気や反応も変わっていくので身構えない方がいいんだなと思いましたね。」
長野「台本は存在するのにお客様の行動によって物語が大きく変化していくので役者たちにとっても驚きなことばかり心と身体と脳みそをフル回転してドキドキな体験をしました!
今回出演するにあたって、最近出演したイマーシブ公演にて”時間”にも気にかけるようになったので、限られた時間の中でしっかりと物語を進行できるように頑張りたいです!」
過去の公演では”推しとクラスメイトになれる”を
キーワードに閉校となった施設を利用して上演を行った。
──同じく演出として今回の公演についての意気込みなどあれば教えてください。
渡辺「前回公演もそうだったのですが「こんなの初めて!」なことが沢山あるので緊張するとともにとてもワクワクしています。また、個人的にも大好きなマーダーミステリーがメインということで、こちらもとても楽しみです。
マダミスが初めてのお客様をはじめ、プレイしたことがあるお客様にも楽しんでいただけるよう気合を入れて臨んでいきたいと思います!」
──さらに今回はマーダーミステリー(通称:マダミス)を演劇公演として“観せる”という要素も
加わりますが、マダミスは日頃よくプレイされていますか?
また自身がプレイして楽しむのではなく、“観せる”というところで何か意識していきたいことはありますか?
有井「マダミスは一度しかプレイした事がないんですが、素で人を騙すのがあまりにも向いてなさすぎるなと(笑)
ですが今回はあくまで舞台で、役者として瞬時にその役になれるかでお話の深みや展開が大きく変わると思うので、その時々の役としての素の反応なんかを大事にしていきたいですね。」
長野「全くもっての未プレイで完全初心者です!!役者仲間の間でもとても流行っていて、凄く気に
なってたので、この機会にマダミスに触れることが出来てとても嬉しいです!
しかもお芝居として”観せる”ってかなり難しい挑戦になりますが、僕らのお芝居を通してマダミスにも興味もってもらえるような形に持っていきたいです!」
稽古も“マダミスをまずは体験する”
というところから始まった。
──渡辺さんはマダミスが大好きだと伺っていますが、今回の演出でマダミスをどう観せた
い、と演出面で思っていることはありますか?
渡辺「マダミスの楽しみ方はいろいろあるのですが(推理を楽しむ、キャラクターのロールプレイを楽しむなど)、今回はお客様の至近距離でキャストがプレイするということで、この会場だからこそできるキャストの葛藤や臨場感をダイレクトに味わっていただけるようにしたいと思っています。
皆さんが参加したからこそ紡がれた唯一無二の物語となるよう演出していきます。」
──ここが普通の演劇にはなかなか見られないことですが、今回のお客さんは“守護霊”になって推しを見守るという、なんともシュールな設定が設けられています。
また場所が実際の古民家というところでも新しさを感じるのですが、お客さんにこういうところを楽しんでほしい!というところはありますか?
有井「確かにシュールですよね。どのくらい見守られるんだろう(笑)
古民家かぁ、普通の劇場では味わえない古民家ならではの独特な空気感や没入感もそうですが、木や畳の香りや日光が当たったり日が沈んでいくのを感じたり贅沢な4D舞台みたいな感じで楽しんで欲しいです!」
長野「この作品で”推し”をもっと好きになってほしいです!イマーシブシアターをぶっちゃけて説明すると、推しと共演できます!皆さんも”古民家”という僕らと同じステージに立っています!
なかなか見れない近距離で推しの表情や呼吸を見れることができるので、ドキドキしながらその場で体感してください!」
今回の公演は古民家で上演されることも特徴のひとつ
渡辺「幽霊が劇中に登場する作品はたくさんありますが、お客様が守護霊になる作品は初めてなの
ではないでしょうか(笑)プロデューサー氏のアイデアに驚かされています!
実際の会場を拝見したのですがとても雰囲気のある素敵な会場なので、入った瞬間から楽しんでいただけると思います。目の前でキャストが右往左往する様子をハラハラ、ニヤニヤしながら楽しんでいただきたいです。
そして気が向いたら、ぜひキャストを助けてあげてください(笑)」
──最後にメッセージをお願いします!
有井「イマーシブ×マダミスという私もまだどんな公演になるのか全く予想ができないんですが、イ
マーシブの内容も毎回変わるらしく、毎公演新鮮な気持ちで観られると思いますので是非たくさん足を運んで頂きたいです!」
長野「たくさんの人にイマーシブシアターの面白さを体験してほしいです!守護霊のみなさんにお会い出来るのをとても楽しみにしてます!一緒に楽しみましょう!!」
渡辺「本公演にご興味を持ってくださった方、ご来場予定のお客様、誠にありがとうございます!
昨年より始まった「サヨナラワールド・イマーシブシリーズ」は、ミニマムな空間だからこそできる濃密な体験がとても楽しいシリーズです。
お客様もこの世界の一部となって、一緒に物語を楽しんでいただけたら嬉しいです!
キャスト・スタッフ一同、ご来場心よりお待ちしております!」
プロフィール
有井ちえ(ありい・ちえ)
1996年8月7日生まれ。京都府出身
・グランブルーファンタジー オフィシャルキャスト「ニーア」役として出演中。
・4/4~4/7朗読劇「二階堂優の事件簿~エリーニュエスの断罪」に出演が決定。
・4/26~5/2舞台「ワインガールズ」に出演が決定
その他舞台、映像作品にも多数出演。
長野祐(ながの・たすく)
1997年1月24日生まれ。 兵庫県出身。
アイドルグループ【OREO&POTTERS】所属
【代表作】
・体験する物語project第3弾「黄昏のまほろば遊園地」
・「逃走中THE STAGE」 横井直樹役
・泊まれる演劇 In Your Room「ROOM103」
・USJ
関西の小劇場からテーマパークにて演者として幅広く活動し、上京後は全国ツアー公演、遊園地を使用した大規模なイマーシブシアター公演、アイドル活動など新たな活動に挑戦し、より表現の幅を広げていく。
●渡辺流久里(わたなべ・なぐり)
脚本家・ライター。
舞台・朗読・ゲーム・ドラマCD等の執筆の他、プロデュース公演も行う。
近年の主な作品に「デストルドー9」シリーズ、「二階堂優の事件簿」シリーズ等。
マーダーミステリー参加数はもうすぐ200戦。
公演情報
サヨナラワールド イマーシブシリーズ
「私はあなたの守護霊です」
日:2024年3月23日 (土)~24日(日)
場:東京おかっぱちゃんハウス
料:一般霊チケット:4,000円
特殊霊チケット:6,500円
(全席自由・税込)※別途ドリンク代
※特殊霊チケットは3月14日(木)までの販売。
HP:https://twitter.com/sayonara_world0