
カンフェティスタッフによる不定期連載企画「カンフェティ エンタメ盛り上げ隊」
今回は
劇団四季ディズニーミュージカル『美女と野獣』座談会
誰もが心躍るこちらのミュージカル作品の観劇経験がある社員たちで、観劇したときの感想&作品への熱い愛を語りました!

▼ディズニーミュージカル『美女と野獣』舞浜公演 公式PV
https://youtu.be/RYHvFSAyAWo
座談会トピックス
♯1 初観劇の感想は?
♯2 映画鑑賞とここが違う
♯3 劇団四季版 日本語歌詞の美しさ
♯4 オリジナル楽曲『愛せぬならば』最高!
♯5 ミュージカルを観る理由
<参加スタッフ>
スタッフK(40代男性)
ミュージカル初体験。クラシック音楽に詳しい。
スタッフS(20代女性)
劇団四季ファン。高校時代はベルになりたかった。
スタッフT(20代女性)
幅広いミュージカルファン。音大出身。
スタッフM(20代女性)
劇団四季も宝塚歌劇も大好き。
♯1 初観劇の感想は?
とにかく豪華できらびやか!
―――まずは皆さんがミュージカル『美女と野獣』を初めて観劇したときの感想を聞かせてください。Kさんは、最近観劇した本作が初ミュージカルだったんですよね?
「はい、ミュージカル映画は観たことがありますが、舞台でのミュージカル鑑賞は初めてでした!
普段はクラシックの公演に行くことが多いのですが、他のジャンルはあまり観たことがなくて。実は舞浜まで行ったのも初めてで、駅では東京ディズニーリゾートのために「アラジン」の曲が流れていてびっくりしました」

―――TさんとSさんは以前の演出の『美女と野獣』を初観劇されたとのことで。そのときの印象はいかがでしたか?
「高校生の時に初めて観ました。地方に住んでいたこともあり、それまではミュージカルは『ライオンキング』や『サウンド・オブ・ミュージック』しか観たことがなくて。『美女と野獣』は圧倒的にキラキラしていて! 舞台セットや衣裳が本当に豪華だったなという印象でした……!」
「私は中学3年生くらいから舞台が好きになって、ミュージカル『オペラ座の怪人』の次に観たのが『美女と野獣』の仙台公演で、高校生の時でした。元々アニメもストーリーも好きだったので、地元で公演があると聞いてものすごく幸せで!
本当にきらびやかだし、知っている曲もたくさんあって、地元でこんな舞台を観られる喜びが当時は大きかったです」
「私は高校生の時にバスの広告で『美女と野獣』のミュージカルがあることを知ったのですが、県をまたがないと観に行けず。実際に観たのは大人になってから、現在の舞浜公演でした。
マニアックなんですけど、大学生の時に以前の演出のPVを見て、ベルとビースト(野獣)がダンスを踊るシーンで、ベルがビーストの肩を安心させるようにポンポンって叩くところが映っていて、絶対好きな関係性!と思って! それから長年観たかった作品でした。
実際に観たらビーストのソロ曲「愛せぬならば」の衝撃がすごすぎて、そのシーン以降の記憶が残らなかった!(笑)」
♯2 映画鑑賞とここが違う
”夢が続く”体験、「目が足りない」!
―――ディズニーの原作アニメーションが好きという方もたくさんいる作品だと思いますが、舞台ならではの魅力ってどんなところでしょうか?
「舞台装置がとても本格的で、セットが本当に一瞬でパッと切り替わるんですね。一瞬で昼が夜になったりとか、そのスムーズさがすごいなと思いました。
アンフィシアターの半円型でせり出している珍しい舞台の形も、舞台全体が立体的に感じられて臨場感がありました。あと効果音が結構細かくて、役者さんが何かを叩く動きや足の動きに合わせてちゃんと音が出たりするので、そういうのが面白くて新鮮でした」
―――四季の舞台は、セットや仕掛けがやっぱりすごいですよね。
「正直、舞台って物理的に限られたスペースでやるから、映画の無限に広がる世界と比べてちょっと規模は小さくなるのかな?って先入観もあったんですけど。そういう舞台装置や効果音、いろいろな技術が合わさり、クオリティ高く仕上げられていて、こういうところに惹かれて観るっていう部分もあるのかもと。
その限られたスペースで濃密な世界を作り上げるのが舞台の魅力の一つなんじゃないかなと、初めて観て思いました」
―――確かに、人間が目の前で演じる以上、どうしても物理的に制約がありますが、その中であらゆる場面や世界が展開するというのが舞台の面白いところですよね! 他にはどうですか?
「立地も東京ディズニーリゾートの中にあるのが特別ですよね。舞浜駅から向かう道もテンションが上がります!」
「よく聞いたら会場までディズニーの曲が流れていて、ソワレ(夜公演)だと帰りにタイミングが合えば、東京ディズニーリゾートの花火も見えたりとか!」
「”舞台が終わった後も夢が続く”っていう、あの場所ならではの体験が素晴らしいです」
―――本当にそうですね……! ストーリーや登場人物などに関してはいかがですか?
「舞台で観ると、ビーストが思ったより可愛いんです! 映画だと表情に限界がありますが、舞台では俳優さんの演技で本当に小さな仕草とかリアクションが見られるので、もっと好きになります」
「感覚として、アニメーションだとビーストがより動物に近いというか、キャラクターに近いというか……人間ではない何か、みたいな受け取り方もしやすいと思うんですけど。舞台で観ると、幕開きのプロローグでさっきまで人間だった人が目の前で本当に野獣の姿になってしまって、”呪いをかけられた一人の王子様が今野獣の姿になってるんだ”っていうのをリアルに感じられます。
だからなんというか、ただの野獣としてじゃなくて、野獣の中身の人間ごとダイレクトに感じることができるのが、より物語に深みを与えている……と思います」
―――なるほど。目の前で生身の人間が表現するからこそ。
「今の話で思い出したのが、僕が観劇したときは、ビーストとガストンの役者さんがどちらもすごく背が高くて! しかも野獣は衣裳でさらに大きくなってるので、本当に野獣みたいでした。ガストンも大きいので、迫られたらベルは嫌だろうなって(笑)。ベルの人はとても小柄だったし、そういう感覚も舞台ならではなのかも」
―――確かに、生身の人間だからこその迫力や切実さみたいなものは絶対ありますよね。
「あと、舞台だとどこに注目するか自由なのがいいですね。映像作品だと、『この場面ではこの二人だけを映す』とか視点が決められてしまうけど、舞台だと見る人によって、どの部分に注目するか自由なので。
必ずしも歌ってる人の方を見なくてもいいし、誰かの台詞によって周りの人がこういう動きをしてた、こういう表情をしてたんだっていう新たな発見があります。無限に見るところがあるんです」

―――面白いですね! もしかしたらアニメを何回も観ている人ほど、「今までこの場面で見られなかったキャラクターの顔が見られる」みたいな楽しみ方ができるかもしれないですね。ある意味サイドストーリーのような。
「ミュージカル好きな人たちの感想で『目が足りない』みたいな表現を聞くことがありますが、実際に観劇してみてこういう意味なんだなってわかりました。確かに舞台だとどこを見てもいいので『全部見たいけど目が足りない!』って」
「あとやっぱり生ものなので、四季の俳優さんはもちろん毎回高いクオリティを維持されてると思うんですけど、それでも毎回感じ方が違ったりします。10回観ても10回感じ方が違う! 今日はビーストに感情移入して、今日はベルで、今日はガストンの気持ちもちょっとわかる(笑)、みたいな。
自分の中の変化に伴った感想になるっていうのが舞台の良さだと思います。他の作品でも言えることだと思うんですけど」
―――気に入った舞台を何回も観ちゃうのはそういう理由かもしれないですね。私も先日観劇して、初めてミセス・ポットに感情移入しました! 子供の頃は思わなかったのに……。
確かに自分の息子が食器にされてしまったら、何としてでも呪いを解きたいよなって(笑)。
「あとちょっと全然違うオタク的な見方で、『美女と野獣』のビースト役の俳優さんは『オペラ座の怪人』では怪人役をやっているとか、他の作品でも主役級の俳優さんがやっていたりして。やっぱりものすごく歌もお芝居も上手で、そういう方々のビーストの姿も王子様の姿も見れるので、二度おいしい!みたいなところが個人的には嬉しいです!」

♯3 劇団四季版 日本語歌詞の美しさ
―――ミュージカルには欠かせない、楽曲についても触れていきたいと思います。
まずはアニメーションにも登場する楽曲について。同じ曲でも舞台版はアニメーションと違った訳詞になっていますが、いかがですか?
「元は英語のミュージカルを日本語で歌うってどういう感じなのかなと思ってたんです。洋画だとなんとなく字幕で観るタイプだったので、言葉の数とか音節の関係でどんな感じになるのかなと。実際に聴いてみたらとてもよかったです! 意味はしっかり伝わるし、むしろ自分がわかる言語の方が直感的に理解できていいなと思いました」
「四季版の歌詞、本当に綺麗すぎませんか?!」
「私は四季版の歌詞が一番好きです!」
「映画だと口の動きに制約があるじゃないですか。元の英語版での俳優さんの口の開け方に合わせないといけないから。舞台ではその制約がなくなって、ただただひたすらに美しい日本語を歌える!!
なので、言葉の美しさは一番際立ってるなって思います。一番有名な曲「美女と野獣」の、”想い寄せつ 気遣いつ 陥ちてゆく恋の淵へ”っていう歌詞とか……素敵すぎる!」
「そういう、普段使わないような言葉や少し難しい言葉も聞いていてしっかり伝わるのは、やっぱり四季の俳優さんの技術が高いからなんだろうなって思います」

―――言われてみれば、初見でも「今なんて歌ったんだろう?」と思うところがなかった気がします! 他に印象的な楽曲はありますか?
「私はガストンの酒場の曲「ガストン」が好きです! ムキムキでかっこよくて、とにかく俺は強いぞ!っていう曲ですけど、あのガストンの人を惹きつける力みたいなのが感じられて。
ちょっと嫌な奴だけど、なんかこういう人気ある奴いるよねみたいな、その感じが表現されてて大好きな曲ですね。村人たちが横に並んでジョッキをぶつけ合うのも楽しいです」
―――舞台版のガストンは特に、憎めないキャラクターですよね。
「ディズニーの敵役って、完全に悪者ではないことも多いですよね。ちゃんとそれぞれの正義があって突き進んでいたけど実はそれが間違いだったみたいな。ガストンも最後、村人たちを守ろうとして野獣を殺そうとすると思うので、あれはあれでいいキャラだなあって思います」
「現在上演中の『美女と野獣』は、”外見に囚われず、心の中まで見通す”というのがテーマらしいんですよ。ベルはビーストの心の中まで見通して愛するけど、その対比として居るのが外見にこだわりすぎるガストンっていうことなのかなって」
―――その他の楽曲として、やっぱり「ビー アワ ゲスト(おもてなし)」は本作で一番の見せ場かなと思います。
「もう王道すぎて説明不要!(笑)」
「誰が観ても絶対楽しい!」
「衣裳も可愛いし、シャンパンから花火も!」
―――私が観たときも、この曲の派手な演出でかなり客席が盛り上がっていました!
「どんな場面の曲でしたっけ?」
「野獣のお城に来たばかりのベルがお腹が空いちゃって、召使いたちが精一杯おもてなしするっていう」
「ああなるほど! 確かにあの曲は一番……かどうかわかりませんが、一番くらいに舞台に出ている人数が多くて、その大人数の歌の音圧とかラインダンスの迫力がやっぱりすごかったですね」
♯4 オリジナル楽曲「愛せぬならば」最高!
「わが家」「チェンジ・イン・ミー」で見える親子の愛情
―――アニメーションにはなかった、舞台版オリジナルの楽曲もありますね。
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「「愛せぬならば」!!!」
―――どんな曲でしょうか?
「一幕の最後でベルが薔薇を触ろうとしたのをビーストが怒ってベルを傷つけてしまって、ビーストの感情が爆発する場面の曲です。
そこまでは呪いが解けるなら誰でもいい、っていう感じだったのが、歌詞の中で『彼女の愛がなかったらもういい』みたいな、『彼女の愛がいいんだ』っていうのを歌ってる。きゅんとして、もどかしくもあり、二幕に向けて早く結ばれてくれ!みたいに愛情高まるところだなと個人的には思っていますが、皆さんどうですか?」
「今年7月にコンサート『ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ feat.アラン・メンケン』で作曲のアラン・メンケンご自身が語るのを聞いたんですが、ずっとビーストのソロ曲を書きたいと願い続け、舞台化のタイミングでついに念願叶い「愛せぬならば」が誕生したそうです。
アラン・メンケンはディズニー作品に欠かせない偉大な作曲家で、舞台版では他にも何曲か書き下ろしています。アラン・メンケンが現役の、この時代に生まれてよかったです(笑)。今は舞浜で、『美女と野獣』が生まれ変わった瞬間に立ち会えてよかったなと思います」
―――やっぱり歌の力ってすごいですよね。この物語って、言ってしまえば昔の話で、結末も知っていますが、歌の力によって心から感動する物語になるのはすごいなと思います。
知っている作品だと思っていても実際にミュージカルで観ると余韻を引きずるほどの感動が残るのは、歌の力が大きい気がしました。
「この曲、実際に劇場で聴いてる時はあまりにもすごすぎて、歌詞も聞こえてるんですけど、もうそれどころじゃない歌声で、ただただすごく幸せで。でも改めて歌詞を見ると、『いつからそんなにベルのことが好きだったの?』ってなるんですよ」
「英語の題は『If I Can’t Love Her』だから、『もし自分が彼女を愛せなかったら』という意味なんです。
最初はベルのことを思って歌ってるんじゃなくて、自責の念の歌なんです。自分が人を愛さないと家臣も呪いが解けないから、その自責の念で。『この醜さで』って始まるけど、醜さ自体を嘆いてるんじゃなくて『この醜さで愛せるわけないじゃん』みたいな。その状況で人を愛せるわけないっていうのが最初の気持ち。
野獣の姿のまま生きていくっていう考えは彼の中にはなくて、もう野獣のままになってしまうくらいだったら死ぬって言ってるんです」
「絶望してる曲だけど長調のシンプルで明るい調で、叫ぶように歌っているのも印象的です。それと、スピード感が曲の中ですごく変わるんです。それが野獣の心情の変化やより切迫した心情を表現してるらしいです。
あの時点ではベルと結ばれることよりは、どうやったら召使いたちと生き延びられるかみたいなことの方が念頭にあるそう。でも歌っていくごとに気持ちが変わってきて、『最後の可能性を捨てちゃいけない』みたいになって、二幕のベルを狼から助けに行くっていう覚悟につながっていくらしいです」
―――アニメーションでは歌わずに、そのまま助けるシーンになりますね。舞台版では歌が追加されて、より登場人物の心境とか余白が説明されていてよかったですよね。
「それに、この曲でビースト役の俳優さんが思いっきり歌唱力を発揮してくれるんですよね。野獣の曲って他にあまりないんですよ。意外と歌わない。最後のロングトーンが最高……!」
「個人的エモポイントなんですけど、二幕で歌う「愛せぬならば」リプライズでは、ベルを愛するがゆえ自由にしたあと、ベルの最初の曲「変わりものベル」のイントロが若干流れるんですよ。ベルの幻影が聞こえるみたいで、すごくエモいです!」

――― 他にもオリジナル曲がありますよね。
「ベルのソロで「わが家」と「チェンジ・イン・ミー」があります。
「わが家」は初めて聞いた時、プリンセスのソロなのに絶望を感じるというか。でもベルの強さが表われてる、”負けてたまるか”みたいなのも伝わってくる曲で、『美女と野獣』の中で一番好きな曲でした。
「チェンジ・イン・ミー」は、二幕でベルがビーストに家に帰してもらって、パパと会って歌う曲です」
――― どちらもベルがパパに向けて歌うような曲ですね。
「パパとベルの関係も、舞台版ではより強く描かれてる感じがします。「わが家」も「チェンジ・イン・ミー」も、親子の愛とか関係性がよく見える。
ベルが自分で幸せを掴みに行く強いプリンセスなのも、パパが特大の愛で包み込んで育ててきたからだと思うんです。村では変わり者扱いされて孤独で、私があんな状況だったら絶対耐えられない(笑)。それでもパパが注いできた愛情がベルの自信や原動力になってる。それはアニメを観た時は気づけなかったところでした」
―――新しい曲が追加されていることで、よりベルの背景が伝わってくるようになっているんですね。
「そうですね。そして「チェンジ・イン・ミー」は、個人的にはミュージカルのウィッシュソングだと思ってます」
―――ウィッシュソングとは?
「たとえば『リトルマーメイド』の「パート・オブ・ユア・ワールド」、『ノートルダムの鐘』の「陽ざしの中へ」とか。主人公の願いを歌う曲です。普通のウィッシュソングって、こうなりたい!みたいな曲が多いんですけど、「チェンジ・イン・ミー」は自分の心境の変化を受け入れて今の自分を丸ごと抱きしめる、包み込むような新しいタイプのウィッシュソングだなと。あくまでも個人的な意見です!(笑)
ベルって自分から行動を起こして、自分から幸せになりに行くプリンセスなんです。王子様を待っているだけではなくて、自分から行動を起こす。作品自体はすごく昔に作られたのに、新しい時代の恋愛観や人生観も含んでる。
『美女と野獣』が普遍的な愛の物語って言われるのは、時代や国が違っても、今の私たちがベルの行動力や心境の変化に共感できるからだと思います」
「確かに、芯が強いというか。自分の意思をきちんと伝える女性という感じがしましたね」
「わかります。あと、ずっと観客はビーストの姿を見てるから、最後は王子様に戻らなくても、野獣のままで良い!って思いがちなんですけど(笑)。ベルは本質を見てるので、ビーストの姿でも愛してるし、王子の姿になってもがっかりしない。どちらの姿でも、その人そのものを愛してるっていうのがすごく素敵だなと思います」
―――まさに、先ほども出てきた”外見に囚われず、心の中まで見通す”というテーマに通じますね!
「そのテーマを表現するために、舞台の幕にも透かしが入っていて、照明も物語が終わりに近づくにつれて段々明るくなってるらしいです! 観ていると気づかないんですけど、最後は客席側の顔まで見えるくらいに明るいらしいんですよね」
―――面白いですね! それも、舞台でなければ出来ない演出ですね。
♯5 ミュージカルを観る理由
「これからもうちょっとミュージカルの音楽にも触れていきたいなと思いましたね。クラシックは確かに好きなんですけど、ちょっとジャンルが違うと全然知らないんだなって。
ミュージカル寄りのクラシック作曲家だと、ガーシュウィンとかバーンスタインとかは知っていましたが、アラン・メンケンの曲も聴いてみてすごく魅力的だなって。新しいジャンルを知るって、自分の世界が広がりますね。僕は「ホール・ニュー・ワールド」は元々好きな曲だったので、次は『アラジン』が気になります!」

―――『アラジン』も絶対楽しいのでぜひ! 曲も良いし、魔法みたいな仕掛けがたくさんあって面白いと思います。
Kさん含めてこれからミュージカルを観てみたい!という人に向けて、皆さんが思うミュージカルの魅力はどんなところですか?
「初めて観たのがミュージカルだからというのもあるかもしれませんが、個人的にミュージカルっていう表現方法が一番しっくりくるんですよね。日常では言わないだろうなって台詞でも、歌にされるとそのまま入ってくるっていうのがありますね」
「ミュージカルを観ることで、日常を生きてるだけでは知らなかったことを知れるので、自分の知見が広がるし、人間として豊かになれる気がしています。他の国の話や戦争、人種問題など、センシティブな話題を作品にしてるものも多くて、役者さんがリアルに訴えかけてくれるのを間近で見ることができる。世界を知ることができるんです」
「確かに、実際に自分が経験できない人生を目の前の人が歩んでくれるから。なんというか道徳の教科書より心に響くことがあると思うんですよね。『ノートルダムの鐘』とか観ると、打ちのめされるような感覚があって、ちゃんと生きようって思います」
「ミュージカルはいいとこどりだと思ってます。たとえばストレートだと基本的には台詞だけで、オペラなら歌だけで進んでいきますが、ミュージカルは台詞の部分もあり、歌の部分もあり、全部を一気に摂取できる! Mさんの言った通り、自分には一番しっくりくる表現方法です」
―――ぜひこれを機会に観に行ってみてください! まずは『アラジン』から!
「行ってみます!」
公演概要
劇団四季 ディズニーミュージカル『美女と野獣』
上演中~2026年3月15日(日)千秋楽
会場:舞浜アンフィシアター
〒279-8512 千葉県浦安市舞浜2-50(JR「舞浜駅」南口より徒歩約10分)
