凰稀かなめが再び描く、“男装の麗人” 水の江瀧子の軌跡 歌って、踊って、演じて。その全てが輝く『TARKIE』

 今夏、ミュージカルレビュー『TARKIE』が有楽町よみうりホールで、水の江瀧子生誕111周年記念公演としてカムバックする。今回も㭴田正剛(脚本)×植草克秀(演出)×凰稀かなめ(主演)のタッグで、一部新たなシーンを加えお届けする。
 松竹少女歌劇団のスターとして活躍した“タアキイ”こと水の江瀧子役を続投するのは、元宝塚歌劇団男役トップスター・凰稀かなめ。タアキイを公私で支えるプロデューサー・兼松廉吉を演じ、シリーズ初参加となる中村太郎とともに、本作の魅力をたっぷり語ってもらった。

凰稀「私が演じる水の江瀧子さんは、日本で初めて女性が演じる“男役”を作った方。時代と闘いながら、今日のエンターテインメントにつながる礎を築いた人物です。今、私たちが当たり前のように楽しんでいる舞台も、水の江さんの挑戦があったからこそ生まれたものかもしれません。宝塚歌劇団出身の私だからこそ、その生き様を丁寧に演じたい。そして、『TARKIE』らしく歌にダンスに芝居と盛りだくさんですし、新しいキャラも登場しますので楽しんでいただけると思います」

中村「僕が演じる兼松は、トップスターであるタアキイを支える存在です。以前、『李香蘭-花と華-』という舞台作品で、同じく戦時中を生きる主人公を支える役を演じたことがあるんです。別作品ではありますが、人を支えるということや当時の時代背景を、今の自分がどう感じるのか。過去の経験を活かしながら、本作と向き合うのが楽しみなんです」

凰稀「私より身長が高い“かねまっちゃん”は太郎くんが初めて(笑)。新しい兼松像にも期待していただきたいですね」

 本編終了後には、2パターンのミニショーを日替わりで上演する。初演から引き続き、ジャズダンス界の第一人者・名倉加代子による振付も見どころ。

凰稀「宝塚時代からお世話になっている名倉先生は、簡単なステップ1つをとっても、“粋”に見せてくれる方。かっこいい振付に是非、ご注目ください」

中村「僕たち新メンバーが加わることで、新たな化学反応が生まれるはず。過去作をご覧になった方も、初めての方も楽しんでいただけたら嬉しいです」

凰稀「同じ役に再び挑戦できるのは本当に幸せなこと。演出のかっちゃん先生(植草克秀)率いる賑やかすぎるキャスト陣が、新たな『TARKIE』と夏をテーマにしたミニショーをお届けします。お客様には思いっきり楽しんでいただきたい! 劇場で、お待ちしています」

(取材・文:山田浩子 撮影:間野真由美)

プロフィール

凰稀かなめ(おうき・かなめ)
9月4日生まれ、神奈川県出身。元宝塚歌劇団 宙組トップスター。2015年2月に退団。2016年、ミュージカル『1789〜バスティーユの恋人たち〜』マリー・アントワネット役で女優デビュー後、初主演舞台『花・虞美人』で虞姫を見事に演じ高評価を得る。ロマンティックコメディ『さよなら、チャーリー』(主演)で、第73回文化庁芸術祭 新人賞を受賞。映画『マスカレードナイト』、『お終活 再春!人生ラプソディ』、ドラマ『トットちゃん!』、『おコメの女』、『ノーサイド・ゲーム』など数々の映画・ドラマに出演。2024年、NHK 大河ドラマ『光る君へ』では通年にわたり赤染衛門役にて出演を果たし存在感を示した。

中村太郎(なかむら・たろう)
10月5日生まれ、千葉県出身。俳優として、舞台を中心に活動中。代表作に、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 石田鉄、『A3!』シリーズ秋組 兵頭十座、『ハイキュー!!』、朗読劇『世界から猫が消えたなら』、Casual Meets Shakespeare『ヴェニスの商人 CS』など。今年6月に、自身の29 歳最後を記録した写真集『⇒ 29』を発売。

公演情報

水の江瀧子生誕111周年記念
ミュージカルレビュー『TARKIE』

日:2026年8月22日(土)〜30日(日) ※他、大阪公演あり
場:有楽町よみうりホール
料:SS席13,500円 S席11,500円 A席9,000円(全席指定・税込)
HP:https://k-rose.net/tarkie2026/
問:ジェイロック tel.03-5485-5555(平日11:00~18:00)

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