事件か、コントか。真実は舞台の中に。 総勢30名の日替わりキャストで贈る 新感覚マーダーミステリー×コント開幕!

 会話や調査を通じて事件の犯人を解き明かす体験型推理ゲーム マーダーミステリーとコントを融合した、新感覚ステージ『マダコン!』の第1弾公演が7月に上演される。俳優・芸人・声優・アイドルなど多ジャンルから総勢30名の日替わりキャストが出演。マーダーミステリーパートは、昼公演と夜公演でストーリーが異なり、公演後には各回のキャスト全員が登壇するアフタートークが実施される。
 本作でGM(ゲームマスター)を担当する石田明(NON STYLE)と紺野ぶるま、コント脚本・演出を担当する宮地ケンスケの3名に見どころや意気込みを伺った。


―――マーダーミステリーとコントが組み合わさった『マダコン!』の企画は、宮地さんを含めたスタッフによる会議から生まれたそうですね。

宮地「普通にコントするより、他で見ないようなフォーマットでやってみたいというところからスタートしました。そこでいろいろな案が出る中、マーダーミステリーとコントという組み合わせはまだないから、これがうまくいくならこういう形でやってみたいですねというお話になって、そこから動き出した話です。マーダーミステリーは結局人が死んだりしないと成立しなさそうじゃないですか。コントで人が死ぬとなるとなかな重いので、そうならないように素敵なアイデアをみんなが出して、結果的に成立するということが判明したので、この企画が決まりました」

―――5月頃に1度テストでやってみたそうですね。

宮地「実際に役者さんが来てくださってやってみましたが、すごく面白くて。これなら出来そうという手応えを感じました」

―――石田さんと紺野さんは『マダコン!』の出演オファーが来たとき、どのような心境でしたか。

石田「まず、何のオファーか全然分からなくて、『マダコン!』の“コン”が紺野さんの“紺”だと思って。てっきり紺野さんが立ち上げたイベントだと思っていたんですよ。えらい差し込んだなと思って」

(一同笑)

石田「あとで宮地さんがコントを書くことがわかったんですけど、マーダーミステリーとコントの掛け合わせというのは単純にワクワクするし、結構フリーで遊べそうなところもあるのかなというのがあったので、やってみたいなと思いましたね」

―――石田さんはマーダーミステリー初挑戦となります。

石田「出るのは初めてですが、観に行ったことはあります。とてもワクワクしましたね。キャストさんにいっぱい質問することが出来たんですけど、結局犯人を見つけられなくて終わりました。印象としては、真面目な人たちがちゃんとやっている感じがあったので。もし芸人さんがいたからどうなるんだろうというのはありました。正直、芸人は真面目じゃないんですよ」

宮地「いい奴は多いけど、基本的には真面目じゃないです」

紺野「わかる!」

石田「芸人って、ふざけられるところをずっと探しているので」

宮地「芸人はそんなところで尺を埋めないと不安でしょうがないんですよ」

(一同笑)

紺野「私は率直にめっちゃ面白そうだと思いました。テストを含めてマーダーミステリーに2度出させていただいたことがあるんですけど、マーダーミステリーをやっているときの、ふざける感じや笑いが起きる感じがすごい楽しくて。今回コントと組み合わさることによって、よりその笑いどころが明確になって、すごい相乗効果がありそうだなと感じました。
私も芸人なので、言わなきゃいけないセリフや、真面目なところは不安でしたし、本当にこれをちゃんと言っていいのか、はたまたボケた方がいいのか。本番中に演じながら迷ってるときもありました。でもフリーのところは、本当に羽が生えたかのように楽しかったです」

―――紺野さんはYouTubeでマーダーミステリーをご覧なったのが最初だとお聞きしました。

紺野「自分で言うのもなんですけど、結構マーダーミステリーに向いていて、YouTubeを観ているときから、『私にやらせて!』ってめっちゃ思っていました」

―――宮地さんはコントの脚本と演出を担当されますが、今回台本を作る上でのテーマというのはありますか?

宮地「芸人ではない方が参加してくださることで、思想強めのコント台本を渡したところで、きっと難しいと思うし、芸人が書くコントはまず立ち稽古をして本番でお客さん入れてからじゃないとわからない笑いもあったりするので、役者さんや声優さんにとって、演じやすくわかりやすい話を書きましたね。きっとみなさん真面目だから。まず絶対にセリフは覚えてきてくれるので。覚えてきてくれれば、本当になんとでもなると思います」

石田「芸人はまずそこをやらないんで(笑)」

紺野「本当に覚えないですね」

宮地「それはそれでいいところでもあって、ネタはある種“ジャズ”みたいなもので、ある程度決まってるけど、あまりカチカチにしちゃうと遊びができなくなるんです。そういう意味では、真面目な方が集まってきてくださると思うので、全然心配はしていないです」

―――芸人さんはセリフを覚えてくれないという不安はあるのでしょうか。

宮地「本番ギリギリまで台本を持っているという絵は浮かびますね」

石田「確かに!」

紺野「先に謝っておきます。芸人の代表として本当にすみません」

(一同笑)

宮地「ただすごいのが、本番までには絶対覚えるんですよ。そこのハラハラは舞台裏で楽しみたいなと思っています」

―――3人も含めて、今回登場する芸人さんは所属事務所がバラバラですね。意外にも吉本興業所属は石田さんだけです。

石田「そういや宮地さんは吉本が嫌いだったな」

宮地「いや、違う! 今回のキャスティングは全く口出していないから。『吉本やめてくれ』なんて一言も言ってない!!」

(一同笑)

―――今回、石田さんと紺野さんはマーダーミステリーで“GM(ゲームマスター)”という立場ですが、どういうことをされるのでしょうか。

石田「詳しく聞いているのは宮地さん側で、僕たちは知らないです」

紺野「決められた台本を読む系で、立ち回りとかは多分なくて、ストーリーテラーみたいなことですよね」

宮地「MCみたいなことだと思っていただければ」

―――進行しなきゃいけない立場なので、ボケちゃいけないというのはあるのでしょうか。

宮地「そんなことなくて、全然ボケちゃってもいいです」

紺野「逆に振られる可能性があるかもしれないですよね」

宮地「全然ありますよ」

―――今回来られる方の中には、マーダーミステリーをまだ観たことがない方もいらっしゃるかと思います。初めてマーダーミステリーに触れる方に向けての楽しみ方などありましたら教えていただけますか。

宮地「マーダーミステリーは人が死んだり、不幸から始まるみたいなところが多いですけど、『マダコン!』はそういう要素がないので、すっと入ってきやすいのかなと。これ以上喋りすぎちゃうとネタバレにもなっちゃいますが、意外とわかりやすくて楽しみやすいと思います」

―――石田さんは、NON STYLEのネタ担当だけでなく、コントの台本や舞台の脚本・演出、さらにはNSC(よしもと総合芸能学院)の講師も務めています。紺野さんもピン芸人としてネタを考えていらっしゃいますが、今回は脚本やネタの担当ではなく、プレイヤーとして出演されます。

石田「あまりネタを提供してもらうことが最近ないので、今回は書いてもらってるだけで嬉しいですし、セリフをもらうというのはもう単純に楽しいです。あとはどう自分なりに面白くしようかを考えるだけなので、怒られるか怒られないかのギリギリを狙っていこうと思います」

紺野「私もめっちゃ嬉しいです。普段は自分でネタを書いてるので、台本をちゃんとしっかりと覚えた上で、自分らしさといいますか、『エロく取るのはお客さん側の責任ですよね』と言えるくらいの“隠し下ネタ”を披露しようと思っています」

(一同笑)

―――今回が『マダコン!』第1弾ということで、第2弾、第3弾と続くのかと思いますが、この芸人ならマーダーミステリーに向いているという方がいましたら挙げていただけますか。

宮地「もしかしたら石田さんがNGを出すかもしれないですけど、NON STYLEの井上さん」

石田「NG間違いないですよ」

(一同笑)

宮地「井上さんは脱出ゲームや推理系が大好きで、MCとしてバシバシ仕切れるし。きっとイキイキするんだろうなと思うんですけど、そうなると石田さんが次回NGを出すと思うので」

石田「井上とは共演しないと数年前から決めていて、漫才をするときしか仕事はしないので。もし井上にオファーを出したときは、宮地さんとも縁を切ります」

宮地「じゃあ、もう永遠に井上さんにオファーはしないです!」

(一同笑)

石田「でも井上は本当に謎解きとかがすごい好きなので、『マダコン!』のような企画は好きだと思いますね。それこそ最初、僕ではなく井上のオファーかと思ったくらいでした」

紺野「私は、息をするように嘘をつくという意味で、クロちゃんはすごい掻き回しそうだなと思っていますね」

宮地「クロちゃんさんはめちゃくちゃ真面目ですよね」

紺野「本当に真面目で、しかも台本をめちゃくちゃ覚える人ですし、コントもマーダーミステリーも完璧にクロちゃんとしてやりきるんじゃないかな」

石田「井上、クロちゃんに、ナダル、みなみかわ、お見送り芸人しんいちは見てみたいなぁ」

紺野「見たいけど、きっと疲れる(笑)」

宮地「精神的にも疲れるから、休憩は4回ぐらい入れないと」

―――もし挙げた芸人さんが出演するならコントを書くのは大変そうですか。

宮地「コントなんて書かなくていいです。絶対台本通りにはやらないので。きっとフリートークだけで成り立ちそうです」

―――ありがとうございます。最後に公演を楽しみにされている方に向けて、メッセージをお願いします。

宮地「いろいろなカテゴリーの方々が集まって、コントをするいうのは、あまりないことなので、ぜひベタに笑っていただきたいですし、会場で観劇するのは別格に楽しいので、ぜひ会場に来て楽しんでいただけたらなと思います」

石田「マーダーミステリーならではの、演者のその近くで見たときの目のあの“狼狽え”と“揺れ”を楽しみにして欲しいと思います。本当に声が揺れているのか、演技で揺れているのかというところは、すごく楽しめるポイントで、そちらの方も楽しみにしていてほしいなと思います」

紺野「マーダーミステリーは、局地に追い込まれたりする場面も多いと思うんですけど、そういうときこそ、人の本性が出ると思いますし、普段とは違うところがたくさん観られると思うので。ぜひ生で。やっぱり生は最高なので」

(一同笑)

紺野「今、隠し下ネタ出ました?  違います本当に。みなさん立ち姿が美しいと思うので、ぜひ生で観てください」

―――生とか立ち姿を文字にするだけだと普通なのに、紺野さんが言うとまた全然違う意味合いになるんですよね。

紺野「本当に普通のことを言っているだけですけど」

石田「くれぐれも原稿で“生”の部分を太字にしないでくださいよ」

(一同笑)

(取材・文&撮影:冨岡弘行)

プロフィール

石田 明(いしだ・あきら)
1980年2月20日生まれ、大阪府出身。吉本興業所属。井上裕介とともに2000年、お笑いコンビ「NON STYLE」を結成。2008年、「M-1グランプリ」で優勝。近年は漫才師としての活動だけでなく、舞台出演・脚本・演出、さらには吉本総合芸能学院(NSC)の講師など、多方面に活躍。主な舞台出演作に、『熱海殺人事件 LAST GENERATION 46』、ミュージカル『衛生』~リズム&バキューム~、舞台『隅田川ヤングロード物語3 ~嗚呼!星屑の彼方にふぉ~エヴァー~』など。

紺野ぶるま(こんの・ぶるま)
1986年9月30日生まれ、東京都出身。松竹芸能所属のピン芸人。2009年、デビュー。下ネタを上品かつ知的なユーモアに昇華させる芸風を武器に、2017年・2018年、「R-1ぐらんぷり」ファイナリスト、2024年・2025年、「女芸人No.1決定戦 THE W」で準優勝となる。芸人活動以外にも、エッセイの執筆やドラマ出演など多方面で活躍。2022年、『特等席とトマトと満月と』で小説家デビューを果たす。

宮地ケンスケ(みやじ・けんすけ)
1976年5月13日生まれ、高知県出身。1997年、お笑いトリオ「ニブンノゴ!」のメンバーとして活動を開始。2018年より放送作家業の仕事を本格的にスタート。2024年2月、トリオ解散と同時に作家活動に専念するため芸人活動を引退。現在は「全力!脱力タイムズ」、「千鳥のクセスゴ!」、「声優と夜あそび」、「冗談来人」などを担当。他にもYouTubeの企画構成、お笑い養成所講師、イベントプロデューサーなどマルチに活躍中。

公演情報

舞台『マダコン!』vol.1 ~幕間の容疑者たち~

日:2026年7月23日(木)~26日(日) 
場:草月ホール
料:9,800円(全席指定・特典付・税込)
HP:https://stageomnia.wixsite.com/madakon1 
問:オムニア mail:stage.omnia@gmail.com

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