
舞台『楽屋 ―流れ去るものはやがてなつかしき―』が5月15日より、あうるすぽっとで上演される。かつて舞台に立っていた役者たちの幽霊が現れる、とある劇場の楽屋。様々な感情が交差する“楽屋”での芝居に臨む、俳優・松本幸大と、俳優として活動しながら本作で演出を務める、テジュの2人に話を聞いた。
テジュ「原作『楽屋』は韓国でもとても有名で、観劇したこともあります。演出家として経験の浅い僕が、日本の代表作に挑戦できることが本当に嬉しいです。作中ではチェーホフの『かもめ』が重要なテーマになっているのですが、僕は元々『かもめ』が大好きなのでそんなところにもご縁を感じています」
松本「歴史ある作品に触れることができるのは、俳優として本当に光栄なこと。テジュとは何度も共演してきているけど、今までお互いの演技について話す機会はほとんどなかったので、テジュがどんな演出をしていくのか楽しみなんです。お芝居って、正解がないものだけど、本作ではテジュの考える正解に向かって皆でアイディアを出していけたらと思っています」
テジュ「原作では女性として描かれた登場人物たちを、本作は男性4名で演じます。原作のもつ女性的な表現を大切にしつつも、あえて男女の境界線を曖昧にして、観劇されるお客様に当事者意識を持っていただけるような演出を目指しています」
2人にとって普段から馴染みがあるであろう“楽屋”とは、どんな場所かを尋ねると。
テジュ「僕はあまり器用ではないので、楽屋では役の感情を作り込んだり、静かに準備をしていることが多いかな?」
松本「僕はテジュと真逆で、楽屋で話しかけられても大丈夫(笑)。僕が楽屋と言われて思い出すのは、青山劇場の楽屋風景ですね。過去に数年間出演していた『PLAYZONE』という作品では、今井翼くんをはじめ先輩たちの楽屋とは別のフロアに、自分たちの楽屋があったんです。同室のメンバーと騒ぎながら、『這い上がるぞ!』って、気合いを入れていたことを思い出します」
最後にカンフェティ読者へメッセージを聞いた。
テジュ「シリアスさと軽やかさを絶妙なバランスで兼ね備えた作品なので、最後まで飽きずに観ていただけるはず」
松本「原作ファンの方はもちろん、初めてご覧になる方にも楽しんでいただけるものを目指します。劇場でお待ちしています」
(取材・文:山田浩子 撮影:平賀正明)
プロフィール

松本幸大(まつもと・こうた)
東京都出身。2003年より芸能活動をはじめる。現在は俳優として舞台を中心に活躍。近年の主な出演作に、舞台『商店街グランドリオン』、『夜逃げ屋本舗』、タクフェス第13弾『くちづけ』など。

テジュ
大韓民国・全州市出身。演出家・俳優。韓国で俳優として活動する傍ら、数多くの舞台作品に出演。2018年より日本でも活動を開始し、舞台を中心に活動の場を広げる。芸術大学で演劇を学び、近年は演出や作品創作にも取り組む。主な出演作に、舞台『レ・ミゼラブル〜惨めなる人々〜』、AbemaTV『恋愛ドラマな恋がしたい』。作・演出作品に、古典『マクベス』を現代・未来にアレンジした、ミュージカル『マクベス:空の玉座』など。
公演情報

舞台『楽屋 ―流れ去るものはやがてなつかしき―』
日:2026年5月15日(金)~17日(日)
場:あうるすぽっと
料:11,000円(全席指定・税込)
HP:https://www.stagecreative.net/gakuya
問:アイエス・フィールド
mail:stagecreative.isf@gmail.com