
数奇な運命をたどる双子の絆を描くミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』がいよいよ開幕する。“チーム・こばやま”こと、小林亮太(ミッキー役)と山田健登(エディ役)が、作品の魅力や役作りの裏側を語ってくれた。
小林「悲劇的な物語として知られていますが、大人の俳優が7歳から演じることで、誰もが通ってきた子供時代を回顧させる、普遍的なものが詰まった脚本。ミュージカルですがお芝居で魅せていく作品なので、とても新鮮です」
山田「双子が生き別れ、環境のせいで感覚がずれて成長してしまうのは、友達同士でもありえる話。人生のどこかに当てはまるシーンが散りばめられています。重厚だけど現代にも通じる、リアルで共感を生む作品だと思います」
子供を演じる難しさを聞くと。
小林「ミッキーに身体を貸すイメージ。日常生活で子供たちの予測不能な動きを観察して、大人の思考を捨てて“ただ遊んでいる境地”を目指しています」
山田「エディとして、いい意味で周囲に流されていくこと。出会う人によって形を変えることで、ミッキーとの環境の差が浮き彫りになるのかな」
互いの魅力について、山田は小林を「人生が乗っかった熱量のある芝居をする人。絶妙なバランスで引っ張ってくれる」と尊敬の念を語り、小林も「健登は舞台上でフラットに日常と同じトーンで息ができる。優しさとその純粋な瞳は作ろうとしてできるものではない」と絶賛。
小林「この純粋さを僕らチームの強みにして真っ直ぐ突き進もうと、方向性を確信しました。更に演出の日澤(雄介)さんは、台詞のひとつひとつをとても大事に、2チームそれぞれに合わせた演出をつけて方向を示してくださるのでありがたいです」
稽古場ではWキャストの“チーム・あおしま”(渡邉蒼・島太星)の4人で思春期男子の様に過ごし、食事会やカラオケで距離を縮めているという。そして母親役の安蘭けいと瀬奈じゅん、東山義久らからも大きな刺激を受けていると明かす。
山田「安蘭さんも瀬奈さんも全てを包み込んでくれる温もりを感じるよね」
小林「飾らずにいろんな顔を見せてくださる。よし(東山)さんは、場を和やかにしてくれて、よしさんがいなかったら稽古場の雰囲気は全然違っていたかも」
山田「稽古の度に変わる、よしさんの役が面白くて。どこに着地するのか楽しみです」
小林「この作品が自分たちの新たな代表作になるという熱い気持ちで取り組んでいます。劇場でお待ちしております」
(取材・文:谷中理音)

小林亮太さん
「立ち食い蕎麦屋。今回の稽古中はどうしてか、お腹が空きます。ものすごく空きます。双子揃って、握ったおにぎりを持参してみたりしているのですが、それでもお腹が空きます。なので稽古休憩中にさくっと食べにいきたいですね。ちくわ天蕎麦ください」
山田健登さん
「長崎のじいちゃん、ばあちゃん家に繋がっていると思います。昔からおじいちゃんおばあちゃんっ子でもあり、幼い頃から育ててもらっていたので、もしその扉があれば、すぐに長崎にも行けるので使いたいです」
プロフィール

小林亮太(こばやし・りょうた)
1998年12月16日生まれ、愛知県出身。5歳のときからモデルとして活動をはじめ、地元でのユニット活動を経て、俳優として映像や舞台で活躍中。近年の主な舞台出演作に、ミュージカル『キルバーン』、『フランケンシュタイン』主演、『キングアーサー』、舞台『鬼滅の刃』シリーズ 主演、『僕のヒーローアカデミア』The “Ultra” Stage シリーズなど。

山田健登(やまだ・けんと)
1999年5月29日生まれ、長崎県出身。シンガーソングライター・ダンサー・俳優として活躍中。2025年4月には4thシングル「Marry Marry Dance」を配信リリース。代表作に、ミュージカル『新テニスの王子様』、『テニスの王子様』4thシーズン 手塚国光役、『レ・ミゼラブル』マリウス役など。
公演情報

ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』
日:2026年3月9日(月)~4月2日(木)
※他、大阪公演あり
場:シアタークリエ
料:13,500円(全席指定・税込)
HP:https://www.tohostage.com/blood_brothers
問:東宝テレザーブ tel.0570-00-7777
