時代劇スターとして、また今や国民的ヒット曲となった「マツケンサンバⅡ」で愛され続ける俳優・松平健と、ものまね芸人として人気を博し、芸能生活45周年を迎えるコロッケがタッグを組む『松平健×コロッケ45周年特別公演』が、2026年の初春を飾って明治座で上演される。松平にとって代表作であり、時代劇の金字塔でもある『暴れん坊将軍』にいま再び舞台で挑む思いと、作品の魅力を語ってくれた。
松平「私にとって24歳で初めて時代劇の主役をやらせてもらった作品で、テレビシリーズが25年続きましたから、まさに人生の一部なんですよ。それをまた舞台でというのは嬉しい限りですし、八代将軍・徳川吉宗と、貧乏旗本の三男坊・徳田新之助として町の人たちと触れ合っている時、双方の違いをしっかり出すことと、最後の立ち回りの爽快感を、舞台でも意識して演じたいです」
コロッケ「いまの時代、『暴れん坊将軍』のような、きっちりと世の中を見て悪を裁く正義のヒーローがすごく求められているのではないかと思います。命を大切にしながら悪いことはちゃんと反省させる、痛快時代劇の一員になれることが光栄です」
明治座での共演経験も豊富な2人に、お互いの惹かれる部分を聞いてみた。
松平「テレビ画面やお客様の前では決して見せませんが、本当に研究熱心で、朝からずっと顔の筋肉を自在に動かす体操など、欠かさずに取り組んでいらっしゃる真面目な方なんです。私にないものを全て持っているので、2人が揃うからこその舞台をつくることができていると思います」
コロッケ「演技は言うまでもないですが、普段のお人柄、座長として誰1人緊張させずに朗らかに座組を導いてくださる姿が本当に素敵ですし、時代劇を心から大切にしていらっしゃる気持ちも尊敬しています。それでいてこんな大先輩の俳優さんは普通お断りになるだろう、と思う面白いことにも、気さくに挑戦してくださるのが凄いなと」
松平「お客様に楽しんでいただけることが一番だからね」
コロッケ「この一言が物凄くカッコいいですよね。そういう方でないと総スパンコールの着物で踊らないと思います（笑）。第2部のショーでは幕開きから大喝采していただける趣向を考えたいです」
松平「初春に相応しい想像以上のものをお観せしますので、是非楽しみに明治座にいらしてください！」
（取材・文：橘 涼香 撮影：間野真由美）
プロフィール
松平 健（まつだいら・けん）
1953年生まれ、愛知県出身。1975年、『座頭市物語』（フジテレビ系）でデビュー。1978年に『暴れん坊将軍』（テレビ朝日系）の主役である徳川吉宗役に抜擢され、時代劇俳優としての地位を確立。また、「マツケンサンバⅡ」が大ヒットしNHK紅白歌合戦に出場するなど、歌手としても活躍している。第29回菊田一夫演劇賞、第14回日本映画批評家大賞 主演男優賞など受賞歴多数。老若男女問わず人々に愛されている、日本を代表する俳優。
コロッケ
1960年生まれ、熊本県出身。1980年、「お笑いスター誕生‼」（日本テレビ系）でデビュー。テレビ・ラジオに出演する傍ら、全国各地でものまねコンサートを精力的に行っている。ものまねレパートリーは300種類以上あり、今なお増え続けている。俳優としても、1990年にゴールデン・アロー賞 大賞および芸能賞、1991年に浅草芸能大賞 新人賞、2013年に松尾芸能賞 演劇優秀賞、2014年に文化庁長官賞など受賞多数。常にエンターテイナーとしての新境地を開拓している。
公演情報
『松平健×コロッケ45周年特別公演』
日：2026年1月10日（土）～25日（日）
場：明治座
料：S席［1・2階席］14,000円
A席［3階席］7,000円（全席指定・税込）
HP：https://www.meijiza.co.jp/info/2026/2026_01_01/
問：明治座チケットセンター
tel.03-3666-6666（10:00～17:00）
