
宝塚歌劇団退団後、独自の感性で多彩な活動を続ける美弥るりか。2024年には自身初のプロデュース公演の三人芝居を具現した彼女が、プロデュース企画第2弾として、宝塚時代の懐かしい仲間たちをゲストに迎えた、1日限りの音楽祭『M FESTIVAL』を明治座で開催する。そんな驚くばかりの通称“M FES”に向けた美弥の想いを聞いた。
「昨年初めて自分のプロデュース企画をさせていただいて、もちろん大変なこともたくさんありましたが、これまで全てが整ったあとに、演者として迎えてもらっていた時にはわからなかった、これだけの準備や様々なセクションとのやりとりがあることを知って、勉強になりましたし、視野を広げながら舞台に立てる、ものづくりの最初から関われたことがとても楽しいと思えたんです。
その経験から年に1回はこうした企画ができたらと模索していくなかで、数年前に親しい仲間と“ミヤフェス”というお祭りをやりたいなと進めていた企画が、コロナ禍で実現できなかったことがとても心残りだったので、今年改めてできないだろうかと。ちょうど明治座で『ゲゲゲの鬼太郎』の舞台に立たせていただくことが決まっていたので、休演日に明治座を1日お借りできませんか?と交渉したところご快諾いただけて! こんな機会はそうあることではないので、思いっきり楽しく、豪華なお祭り騒ぎの音楽フェスにしたいと考え『M FESTIVAL』の“M”には美弥るりかのM、明治座のM、ミュージックのMと3つの意味をかけています。
宝塚には、台本や衣裳を全て自分たちで用意して、真剣に大真面目に余興に取り組む、普段皆さまにはお見せできない(笑)余興文化があって、私は卒業するまで率先して関わっていたんですね。今回はそのエッセンスも入れつつ、明治座に相応しい豪華メンバーが集まってくれましたから、基本は某音楽番組へのオマージュを込めた歌の祭典、各自が自由に歌い踊る、配信もない、明治座にいらしてくださった方だけが体験できる真夏のフェスになる予定です。
明治座の方々にもたくさんご協力いただき、1人ではとてもできないことが形になっているので、最高に楽しい新しいエンターテインメントをお届けします。是非、夏の1日、盛り上がりに明治座にいらしてください!」
(取材・文:橘 涼香 撮影:間野真由美)

プロフィール

美弥るりか(みや・るりか)
茨城県出身。2019年6月、宝塚歌劇団を退団。退団後は独自の個性を生かし、舞台だけでなくファッションやライブなど、様々なフィールドで活動の幅を広げている。近年の主な出演作に、『キングダム』、a new musical『ヴァグラント』、『TOHO MUSICAL LAB.』、『メイジ・ザ・キャッツアイ』、『ラヴ・レターズ ~ 2024 Summer Special ~』、『屋根の上のヴァイオリン弾き』など。また出演のみならず2024年7月には、自身でのプロデュース公演『ビューティフル・サンデイ』を成功させている。8月には、舞台『ゲゲゲの鬼太郎2025』への出演が控えている。
公演情報

美弥るりかプロデュース企画第2弾
『M FESTIVAL』
日:2025年8月11日(月・祝)13:30/18:00開演
場:明治座
料:S席11,000円 A席8,500円
B席6,000円(全席指定・税込)
HP:https://x.com/Mfestival_staff
問:REVIVE tel.03-6447-4960