
DIAMOND☆DOGSの一員として、美しく華やかなダンスを魅せるだけではなく、近年は振付・構成・演出とクリエイターとしても活躍する中塚皓平。そんな彼が手掛ける新作『ダンスカンタービレ2025 ~VIOLET~』が博品館劇場で上演される。群雄割拠の戦乱の世をダンスで綴るこの作品で、主従を演じる元宝塚歌劇団男役スター 彩凪翔と中塚が、新たな舞台に臨む思いを語り合ってくれた。
中塚「企画を打診されてからずっと題材を考えていて、僕と宝塚歌劇団のOGさんたちで、という大枠はできていました。その時に、“織田信長は実は女性だった”という設定が合うんじゃないかと思いついたんです。キャスティングも任せていただいたので、ミステリアスでカッコいい女性というイメージから、まず彩凪さんにオファーさせていただきました」
彩凪「ありがとうございます! 私は宝塚時代に、中塚さんが初めて振付に入られた公演に出ていて。しかもそのナンバーが私から始まるものだったので、中塚さんから最初に振付を受けたのが私だったんです。そんな出会いから、卒業公演の時に『いつか是非一緒にやりましょう!』と言ってくださったので、遂に実現するのが本当に嬉しいです。あと、私は『演じたい役は?』という質問に『織田信長です』と答えていたことがありました」
中塚「本当に?」
彩凪「はい。不思議なご縁だなと」
中塚「ご縁があったんですね。僕は明智光秀を演じますが、女だということを隠して生きている信長が光秀を傍に置く理由はなんだろうと考えると、部下としての信頼なのか、友情なのか、もしかしたら男女の愛なのか?など、ご覧になる方々に自由に感じてもらえるよう、どんどん世界観を広げています。信長の正妻の濃姫との関係や、やはりこの時代の戦国武将といえば信長・秀吉・家康の三英傑ですから、3人の場面も作って視線の交わし合いでも様々なことを表現したいなと」
彩凪「楽しみです。これまで先生と生徒だった中塚さんと踊らせていただけるのは光栄ですし、宝塚を退団してからここまで踊る舞台は初めてなので、信長として舞台に生きて踊り切りたいです」
中塚「3歳から踊り続け、舞台上で踊ることが大好きな僕が、ダンス主体の公演を創る機会をいただけたのは本当にありがたいです。タイトルの『VIOLET』は明智の家門の桔梗から取っています。青紫を基調に、集まってくれた信頼の置けるメンバーと切磋琢磨して、これまでにない世界をお見せできるよう頑張りますので、是非劇場にいらして下さい!」
(取材・文:橘 涼香 撮影:間野真由美)


彩凪 翔さん
「①もろこし輪太郎/今でも駄菓子屋さんに行くとマストで買います。とうもろこしの風味と甘さのバランスがクセになって好きです!
②のし梅さん/このシリーズや、わさびのり太郎・甘いか太郎・焼肉さん太郎・蒲焼さん太郎は、大体1つずつは買っちゃうくらい好きです。
③うまい棒/たこ焼き味・コーンポタージュ味・納豆味が自分的ベスト3です」
中塚皓平さん
「①わさびのり太郎/安かったから100円で何枚も買ってました。歯にくっつくのが懐かしいです。
②もちもちくん/爪楊枝にギリギリまで刺して一気に食べられる醍醐味。
③ねるねるねるね/CMが印象的でした。魔女は子供には怖いですわ」
プロフィール

彩凪 翔(あやなぎ・しょう)
2021年に宝塚歌劇団を退団後、セルフプロデュースコンサートを手掛ける他、舞台・映像に多数出演。主な出演作に、舞台『刀剣乱舞』禺伝 矛盾源氏物語、『フルーツバスケット』シリーズ、ミュージカル『憂国のモリアーティ』大英帝国の醜聞 Repriseなど。今年9月に、ヒロインを務めた映画『男神』が公開予定。

中塚皓平(なかつか・こうへい)
3歳からモダンバレエを始め、数々のダンスコンクール受賞歴を持つ。2007年、DIAMOND☆DOGSに加入。長身を活かした、しなやかな躍動感のあるダンスで活躍中。主な出演作に、舞台『サイボーグ009』、『BOLERO -最終章-』、『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stageシリーズ、『CLUB SEVEN』シリーズなど。
公演情報

『ダンスカンタービレ 2025 ~VIOLET~』
日:2025年7月30日(水)~8月6日(水)
場:博品館劇場
料:10,000円(全席指定・税込)
HP:https://www.hakuhinkan.co.jp/theater/
問:博品館劇場 tel.03-3571-1003