ACT.1は歌や踊りを通して物語を届け、ACT.2はショーで盛り上がる! 玉野和紀が信を置く布陣で贈る、唯一無二のエンタメショー

ACT.1は歌や踊りを通して物語を届け、ACT.2はショーで盛り上がる! 玉野和紀が信を置く布陣で贈る、唯一無二のエンタメショー

 玉野和紀と東山義久がタッグを組み、東山がリーダーを務めるDIAMOND☆DOGS(以下、D☆D)とのコラボレーションで届けるNeoエンタメショー『LOVE LOVE de SHOW 2025』の上演が決定した。

玉野「今回は演奏に和楽器が入るとのことだったので、ACT.1は以前に書き下ろした『妖怪』を新たに構築したミュージカルにし、ACT.2は明るく華やかなショーにしようと考えました。『妖怪』は『CLUB SEVEN』で2回やっていて、最初はダンスもの、次はミュージカルに仕立てました。今回も各キャストに当てて作り替えます」

東山「初めて玉野さんと舞台を作ったのが『CLUB SEVEN』。身体表現のみでの『妖怪』も、歌や台詞がある『妖怪』もやってきましたが、まさか20年後にまたやろうと言われるとは(笑)。ロミジュリ的悲恋に人間くささが加わっているのが、玉野さん演出ならではの魅力。身体表現だけでどこまで喜怒哀楽を出せるかという課題に始まり、経験を重ねた今、どんな表現ができるか再び模索したいです」

玉野「義久は身体表現がすごくよくて、僕はそこが一番好き。あまり人間役をやらせていないよね(笑)」

東山「そう、アンドロイドとか操り人形とかね。しかも最後に必ず死ぬんですよ!」

玉野「義久は、舞台上で死ぬ方がステキに見えるんだよ」

東山「言わんとしていることは分かる気がします(笑)」

 中河内雅貴や朝月希和、高橋駿一にD☆Dメンバーという豪華な布陣で、和楽器×ダンス×歌の競演をふんだんに楽しめる内容になるという。

玉野「D☆Dの新チームである Team Novel は、先日の公演で見させてもらいました。みんな初々しいなと」

東山「全員、ダンスが好きなんですが、まだ“自分の好きなもの”しかできない。玉野さんは個々のいいところを引き出し、伸ばすことに長けている方なので、オリジナルメンバーも含めてそれぞれが何かを掴むきっかけに
なればいいですね」

玉野「舞台では、何でもできたほうがいいからね」20年以上の付き合いとなる玉野と東山。年1回は共にクリエーションをしているという、稀有な関係性だ。

玉野「義久は芝居で踊る、ストーリーのために踊るということができる人だから、一緒に作っていて楽しいです。それは言葉で教えられるものではなく、きっと彼が先輩たちを見て、盗んで習得したもの。若い世代もそれができるようになれば、表現者として伸びていくはず」

東山「舞台は、ゼロをイチにする作業が一番難しい。玉野さんの現場で若い頃から勉強させていただき、ショーの作り方など大きく影響を受けてきました。舞台の第一線で活躍しながら作品を作り続ける存在として、世代を超えて刺激を受けています」

(取材・文:木下千寿 撮影:間野真由美)

「1日限定で変身出来るとしたら、何に変身しますか?」

玉野和紀さん
「人間以外でしたら鳥、特に鷹になりたいですね。一日中大空を飛んでこの世界を上から見てみたいです。空を飛ぶ夢は子供の頃からずっとある夢ですから。そして人間だったら大谷翔平選手ですね。子供の頃は野球少年でしたから、メジャーの試合に出て世界トップのメジャーリーガーたちのプレイを体感してみたいです。そして、もう一つ。誰かになって自分が出ている舞台を生で観てみたいです。自分はどう見えているのか客席から観てみたいですね。でも、ちょっと怖いですけど……(笑)」

東山義久さん
「雨。僕は、なぜかいつも大切な日に限って、雨が降ります。しかも、それは決まって、大きな雨。『なんで今日なんだろう』って。でも今は、その雨さえも愛おしく思えるようになってきました。それが降る日は、たいてい何かが始まる日で、何かを選んだ日だから。そんな雨の日に、劇場に足を運んでくださる方々がいる。その傘の下に、少しだけ温かい時間が流れているとしたら。僕も、誰かの心に降る‟やさしい雨”」になれたらと」

プロフィール

玉野和紀(たまの・かずのり)
1986年に渡米し、NYで数々のオーディションに合格。帰国後は多くのショーやイベントへの出演、振付・演出に携わる。2003年よりエンタメショー『CLUB SEVEN』を手掛けるほか、オリジナルミュージカルの作・演出、海外ミュージカルの演出・振付・出演、アーティストのコンサートの構成・演出など広く活躍。『THE TAPGUY』の脚本・演出・振付にて、第34回菊田一夫演劇賞を受賞。

東山義久(ひがしやま・よしひさ)
大学卒業と同時に初舞台を踏み、2000~ 2001年に『エリザベート』のトートダンサーで注目を集める。2003年、「DIAMOND☆DOGS」を始動、リーダーとして舞台構成・総合演出を手掛ける。また俳優としてミュージカル『レ・ミゼラブル』、『ミス・サイゴン』など人気作に出演。玉野とは『CLUB SEVEN』、『ALTAR BOYZ』などで多くの現場を共にしている。

公演情報

LOVE LOVE de SHOW 2025

日:2025年6月5日(木)~12日(木)
場:I’M A SHOW
料:12,000円(全席指定・税込)
HP:https://lovelovedeshow2025.srptokyo.com
問:サンライズプロモーション東京
  tel.0570-00-3337(平日12:00~15:00)


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