
「夢を、夢で終わらせない。」というキャッチフレーズで知られるアミューズメントメディア総合学院(AMG)。2024年で30周年を迎え、3万人以上の声優・クリエイターらをエンタメ業界へ輩出している。そんなAMG出身の人気声優によるリーディングライブ『太宰治/正義と微笑』が開催される。2020年卒業の伊駒ゆりえは、在学時の思い出をこう振り返る。
伊駒「学院のイベントで“アフレコライブ”がとても印象に残っています! 仲間と一緒に作り上げたものを皆さまの前で披露させていただくという経験はとても貴重なもので、今でもよく思い出します。年齢やそれまでの生き方が全く違う人たちと何かを作り上げる難しさや面白さ、自分の至らなさ、悔しさや達成感など、本当に何もかもを味わいました。ここで経験したことは何にも変えることができない自分の宝物です」
本公演には厳しいオーディションを勝ち抜いたAMG在校生も出演する。小林裕介はそんな後輩たちに何を思うのか。
小林「昔も今も、求められているのは個性だと思います。こういう場だからこそ、いつもと違う感覚・感性が芽生えるはず。それを感じ取って自分の今後に繋げていってもらえたら嬉しいです。お客さまも、役者たちが織りなす世界観を存分に堪能していってください」
披露されるのは太宰治の長編小説『正義と微笑』を本公演用にアレンジした朗読劇だ。アフレコとはまた違った生の朗読ならではの魅力を、今井文也と野津山幸宏はこう語る。
今井「セリフの無いシーンでも表情を作ったり、前の人がどんなセリフを投げかけてくるか集中したり、生の掛け合いならではの呼吸を意識しています。在校生との掛け合いの機会はなかなか無いので、僕自身もわくわくしています。お客さまにも楽しんでいただけたら幸いです」
野津山「朗読劇は、映像があるわけではないし、最初の段階ではそこまでキャラづくりをしないように考えています。稽古の中で自分1人ではなくキャストのみんなで作品の雰囲気を作り、全体を見て自分のキャラクターを作っていくので、徐々に完成されていくところが朗読劇の良い部分ですね。今回は『正義と微笑』という太宰ワールドをキャスト一丸となって皆さんへ届けたいと思います。私も自分の与えられた役を精一杯演じさせていただきますので、是非会場へお越しください」
(取材・文:通崎千穂)
プロフィール

小林裕介(こばやし・ゆうすけ)
AMG2010年卒。2014年にアニメ『ウィッチクラフトワークス』多華宮仄役で初主演。第11回声優アワード 新人男優賞受賞。主な出演作に、アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』ナツキ・スバル役、『Dr.STONE』石神千空役など。

野津山幸宏(のづやま・ゆきひろ)
AMG2017年卒。『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』有栖川帝統役で注目され、第13回声優アワード 歌唱賞受賞。主な出演作に、アニメ『東京リベンジャーズ』林良平役、『ぶっちぎり?!』座布翔役など。

今井文也(いまい・ふみや)
AMG2018年卒。2022年にアニメ『神クズ☆アイドル』仁淀ユウヤ役で初主演。主な出演作に、アニメ『ギヴン』鹿島柊役、『プロジェクトセカイ』シリーズ 東雲彰人役など。

伊駒ゆりえ(いごま・ゆりえ)
AMG2020年卒。アニメ『【推しの子】』星野ルビー役に抜擢され、第18回声優アワード 新人声優賞受賞。主な出演作に、アニメ『渡くんの××が崩壊寸前』石原紫役、『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』シマ役など。
公演情報

AMG声優リーディングライブ
『太宰治 / 正義と微笑』
日:2025年4月26日(土)14:15/17:30開演
場:一ツ橋ホール
料:台本つきS席[前方2列]7,000円
台本つきA席5,500円(全席指定・税込)
HP:https://www.amgakuin.co.jp/contents/voice/amgreadinglive2025/
問:アミューズメントメディア総合学院
mail:kikaku@amgakuin.co.jp