竹内將人が満を持して始動する、オリジナルミュージカル製作プロジェクト 日本文化の中で日本人が身近に感じる想いを届けたい 

竹内將人が満を持して始動する、オリジナルミュージカル製作プロジェクト 日本文化の中で日本人が身近に感じる想いを届けたい 

 確かな歌唱力と端正なビジュアルを武器に、ミュージカル界で活躍を続ける竹内將人が、東京藝術大学時代からの仲間たちとミュージカルを製作する団体「StudioR6」を結成。その第1回公演となる新作ミュージカル『原点再起』を今春に上演する。「日本人らしい、日本人に届けたい作品」をテーマに、製作集団として長く活動していきたいという竹内が、オリジナルミュージカルへの想いを語ってくれた。

 「StudioR6に集まったメンバーとは、東京藝大の学生時代から作品づくりをしていました。新作音楽劇をフルオーケストラで上演した時は、奏楽堂というキャパ1,000人のホールが満席になったこともあります。ただ、アマチュアの学生なら『やりたい!』という気持ちだけで行動できますが、プロとして収支も考えるとなると話は別なので、俳優活動を頑張りながら企画を温めていました。海外留学経験を活かして所属事務所でワークショップを続けていたところ、気運が高まり遂に始動できることになったんです。

 海外のミュージカルは素晴らしいし、夢があるし、翻訳の方々の仕事ぶりにも心から敬意を払っています。ただ、海外の文化の中で違う言語で創られた作品を伝える難しさは、自分がバイリンガルだからこそ強く感じていて。じゃあ日本で育って外国に行って日本の良さをより知った者として、いま何を創るべきか?と考えた時に、日本文化の中で日本人が一番身近に感じる想いを届ける作品にしたいと、StudioR6のテーマに据えました。

 本作で僕は、地元を離れて商業ミュージカルの演出家を目指す息子を演じます。演出助手として働くものの、コロナ禍で全てがストップし、全く先が見えなくなってしまう。それをきっかけに家族への愛と、自分を見つめ直していく物語になっています。

 コロナ禍は誰の人生にも何かしらの影響を否応なく与えたと思います。ミュージカルナンバーにポエトリーリーディングを加味して、音楽の力を信じた良質な作品を届けたいです。僕が心から尊敬するキャストが集結してくれましたし、アンダースタディとして入ってくれる若手メンバーにも舞台に立ってもらえる公演日を設けました。これも新たな挑戦ですが、実際にお客様の前で演じてこそ得られるものがあるので、軌道に乗って欲しいです。

 今後の展開も視野に入れていて、いずれは“新作ミュージカルと言えばStudioR6だよね、演出はぜひ竹内將人に任せたい”と言ってもらえる存在に、日本を代表する団体になれるように頑張ります。ぜひこの『原点再起』を応援していただけたら嬉しいです」

(取材・文:橘 涼香 撮影:友澤綾乃)

お家でのんびり過ごすときのマストアイテムは?

「アイテムというより行動になりますが、のんびり過ごす日は11時ごろに起きて、外を眺めながらアールグレイティーを飲み、好きなパン(ソーセージパンと胡桃パン)を食べます。そうして1日を始めることで、リラックスして心地よく過ごせるんです。そのあとはNetflixを観たり、海が好きなので近くの浜辺へ行ってぼーっとしたり。これといって決まったアイテムはありませんが、自分にとってはこれが最高のリラックス時間ですね」

プロフィール

竹内將人(たけうち・まさと)
福岡県出身。子役時代には『ライオンキング』ヤングシンバ役などで出演。東京藝術大学、英国王立音楽院ミュージカル科卒業。ミュージカル『レ・ミゼラブル』マリウス役、『ケイン&アベル』リチャード・ケイン役、小林香演出版『王様と私』ルンタ役などに出演。NHK「キソ英語を学んでみたら世界とつながった。」で3年間MCを務めた。

公演情報

ミュージカル『原点再起』

日:2025年3月13日(木)~15日(土)
場:CBGKシブゲキ!!
料:S席8,000円 A席5,000円(全席指定・税込)
  アンダースタディ公演[3/14 15:00]
  5,000円(全席自由・税込)
HP:https://www.gentensaiki2025.com
問:StudioR6
  mail:gentensaiki2025@gmail.com

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