主役はポンコツ系庶民派まぞく。ご町内日常ファンタジー舞台化決定! 「ただ真っ直ぐに。挑戦している姿を見てもらいたい」

 ある朝、突然闇の力に目覚めてしまった女子高生・吉田優子ことシャミ子。彼女に課せられたミッションは、一族にかけられた呪いを解くため魔法少女を倒すこと。ところがうっかり、倒すはずの魔法少女に命を救われてしまう。しかもシャミ子は人並み以下の力しか持たないポンコツ系庶民派まぞく。果たしてミッションクリアなるか?! 『まちカドまぞく』は、これまでの魔法少女作品とは一線を画す新感覚の日常系マジカルコメディ。初の舞台化にあたって主演に抜擢されたのは、グラビア、そしてアイドルグループ#2i2(ニーニ)のメンバーとして活動する十味。

 「探せばシャミ子みたいな体型の子いるんだなって、ネットに書かれてたんです」

 明るく笑いながら話す彼女だが、今回が初舞台にして初主演となる。

 「最初はマネージャーさんから、舞台出てみない?って言われただけだったので、こんな形だとは思ってなかったんです。後から自分も観ていたアニメの『まちカドまぞく』をやる、しかも主演でと言われて、思わず『わたしにそんな大役はできないかもしれません』って」

 とにかく不安でいっぱいだったという十味だが、脚本・演出を担当する川本成の言葉に救われたという。

 「『目の前のことを1つずつクリアしていって、着実にクオリティをあげていこう。そしたら幕が上がるときにはいいものができているから』っていう言葉をいただいて、まずは自分のできることを頑張ろうってすごく心が軽くなりました。読み合わせのときもアニメのイメージに引っ張られていたんですが、真似るだけだったら二番煎じになるから、まずは十味のままで演じてみてって言ってくださって。とにかく初めてのことなので、自分で色々やると余計大変になる気がするんです。だから、まっすぐ進んでいこうと思って。『今はこれ!まっすぐ!』っていうのを繰り返して進んでいけたらなって」

 また今回は、出演者である現役アイドルたちの歌やダンスも見どころの1つとのこと。

 「そこだけは自信あります!(笑)あと、コスチュームも素敵に作っていただくので楽しみにしていてください。こうして舞台に出演できるのもいつも応援してくださる皆さんのおかげだと思っているので、これから私のことを初めて知ってくださる方にも、『十味よかったな』と言ってもらえるように頑張ります!」

(取材・文:前田有貴)

カンフェティ発行から20周年! あなたが20年続けてきたことはありますか?(または続けたいことは?)

「私が20年続けてきたことはダンスです。5歳から始めたダンススクールで踊り始め、踊ってみた動画、そして今のアイドル活動と、ずっと踊り続けてきた気がします。ダンスはスキルも大事ですが、何よりも自信がないと見栄えがしないんですよね。この世界に入って、自信を持つことの大切さを実感しました。それもダンスのおかげで培えたのかなと思います。ダンススクールに通っていた時から、日々の努力が自信を支えてくれると信じてきました。今回の舞台『まちカドまぞく』でも、本番でしっかりとした自信を持てるように、お稽古を頑張ります!」

プロフィール

十味(とーみ)
1999年2月8日生まれ、長野県出身。2018年、「週刊ヤングジャンプ」でデビューし、同年10月 に表紙モデルを務める。キャッチフレーズは「YJが見つけた平成最後の奇跡の原石」。以後、多数の有名紙に出演。2020年2月、1st写真集「とーみにこ」を発売。同年12月、#2i2(ニーニ)のメンバーとしてアイドルデビューを果たす。2021年10月から2023年3月まで、ラジオ「前迫潤哉&十味 音の箱」のパーソナリティを務め、2023年4月に初主演映画『放課後アングラーライフ』が公開されるなど、活動の幅を広げている。特技はダンスとスキー。座右の銘は「楽しめたら一番強い」。

公演情報

舞台 『まちカドまぞく』
日:2025年1月9日(木)~15日(水)
場:博品館劇場
料:特製グッズ付き15,000円 一般11,000円(全席指定・税込)
HP:https://machikado-stage.com
問:事務局 mail:info@machikado-stage.com
Ⓒ伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく 2丁目製作委員会 Ⓒ2025 舞台「まちカドまぞく」製作委員会

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