結末を知ったらまた観たくなるのがAsterism⁂の作り上げる世界の魅力 ただ「面白い」で終わらない、メッセージ性のある作品

結末を知ったらまた観たくなるのがAsterism⁂の作り上げる世界の魅力 ただ「面白い」で終わらない、メッセージ性のある作品

 Asterism⁂ vol,o9『アルビノ』は、2015年に上演された第1回公演の再演。新たなキャストを迎え、改めて作品を深めていく。ともにAsterism⁂への出演経験がある京山陽春と日向野祥に、作品の魅力を聞いてみた。

京山「再演ですが、僕自身はいい意味で作品を知らないので新鮮な気持ちで挑めると思います。自分ができる表現を全力でやっていきたいです」

日向野「木村(純子)さんの脚本は、面白かったというだけで終わらず、いろいろと考えられる深さがある。今度はどうぶつかろうかワクワクしました」

京山「演出の樋口(夢祈)さん自身もプレイヤーなので、役者目線で指導と演出をしていただいてます」

日向野「役者もやっているからこその感覚だと思いますね。ただかっこいい・面白いではなく、脚本の意図を汲み取って演出をつける方。芝居をしていて楽しいです」

 共演経験があり、インタビュー中も和気あいあいとした雰囲気の2人。

京山「初めてお会いしたのが去年ですが、イベントなどでご一緒し、役としてじゃなく日向野祥として会うことも増えました。今回は心強いです」

日向野「弟みたいな感じです。愛くるしいし、気にかけたくなる魅力がある。今回はどんな関係性の役か楽しみですし、純粋に好きですね」

京山「今の、太字でお願いします(笑)!」

 たくさんの色が出てくる物語にちなんで、お互いの“色”を聞いてみた。

京山「祥さんは黒。戦隊モノの黒って途中参加だけどめっちゃ強い。いると安心感があるし、なんでもできるイメージです」

日向野「陽春は戦隊でいうと赤かな。真ん中にいそうな、みんなが構いたくなるような人。オレンジとかもイメージに合うかも」

 Asterism⁂の作品は映像に残らないこともあり、多くの方に劇場に足を運んでほしいという。

京山「初演を観たことがある方には、キャストが変わったことによる違いや新たな発見を楽しんでほしいですし、初見の方には純粋に作品を楽しんでいただけたら。木村さんの作品は、1回観て、内容を理解してまた観たくなると思います。いろいろな楽しみ方ができますから、ぜひ劇場でお会いしましょう」

日向野「60分ほどの短い作品ですが、凝縮された情報が多い。1度観て引っ掛かりがあったら勝ちだと思っています。パズルは枠があって完成するといいますが、『アルビノ』の枠は観てくださるお客様だと思います。楽しみにしていてください」

(取材・文:吉田沙奈 撮影:平賀正明)

 

「劇場でついついやってしまうことは?」

京山陽春さん
「どこの劇場に行っても劇場入りした初日は客席に座ります。本番や普段は僕たちが座ることはないのですが、劇場によってお客様の目線の高さや舞台上の見え方が変わることがあるのでついついやってしまいます。ちなみに、劇場によって客席の座り心地が違う事も多いのでその違いを楽しみにしている所もあります(笑)」

プロフィール

日向野 祥(ひがの・しょう)
1991年1月19日生まれ、神奈川県出身。舞台を中心に、映画・ドラマなど幅広く活躍。主な出演に、2.5次元ダンスライブ『SQ(スケア)』ステージ シリーズ、舞台『夜明けのうた』、『COLOR CROW』シリーズ、『殺人の告白』、『信長未満 – 転生光秀が倒せない-』など。

京山陽春(きょうやま・ようしゅん)
1994年3月10日生まれ、神奈川県出身。2.5 次元舞台を中心に活躍。主な出演に、舞台『カリスマ de ステージ』シリーズ、ミュージカル『忍たま乱太郎』シリーズ、歌劇派ステージ『ダメプリ』シリーズ、ジュエルステージ『オンエア!』シリーズなど。

公演情報

Asterism⁂ vol,o9『アルビノ』

日:2024年10月26日(土)~11月5日(火)
場:シアターグリーン BIG TREE THEATER
料:S席[A〜E列・特典付]8,500円 
  A席[F〜H列]6,500円
  B席[I列以降]5,500円(全席指定・税込)
HP:https://asterism-info.jimdofree.com
問:スタービートエンターテイメント
  tel.03-6868-4762(平日11:00~20:00)

 

Advertisement

インタビューカテゴリの最新記事