忍結社・筑前忍八剣衆の元締“悪の忍者”修羅王丸が、初舞台にして初主演を務める修羅王丸外伝『闇闘演舞伝』が東京・福岡で開幕する。人間界に顕現してから約10年、“悪”を謳いつつも城下町小倉公認アンバサダーを務め、九州に実在するヒーローたちが活躍する『ドゲンジャーズ』シリーズにも出演するなど、地元の盛り上げにも貢献している。そんな彼の素顔は意外と謙虚で話しやすい。
修羅王丸「余はご当地ヒーローショーにはよく出ているが、舞台は初出演となる。ベテランの俳優たちに囲まれて恐悦至極の思いであるとともに、帝都 東京と地元 福岡の2都市で主演舞台をやらせてもらえるのは、まさに光栄の至りだ。今回の舞台は“外伝”という冠が付いているが、いわばパラレルワールドだと思ってもらえるといいだろう。現代と過去、時空を超えたストーリーが描かれ、本来の余とはまた違った姿を見てもらえる機会となるであろう。今までの定期公演や普通の演劇とは違うテイストの魅力を感じてもらえたら嬉しく思う」
東京公演で修羅王丸とW主演を務める鵜飼主水は、修羅王丸を“しゅら様”と呼び慕い、共にラジオ「しゅらもん」のパーソナリティを務めている。
鵜飼「しゅら様、最近はラジオまで始まっちゃって、忍ぶ気が全くないんですよ(笑)。今回はアクション指導の方が入ってくださるのですが、僕はそういった経験は初めてなので楽しみです。応援してくださるファンの方に新しいエンタメを見せられる機会になるのではと思っています。Wキャストに森田晋平、演出は松多壱岱さんと信頼できる方ばかりの座組ですので期待していただけたら」
福岡公演の主演を務める森田晋平はこの日の取材で修羅王丸と初対面を果たした。
森田「どこか気品があって優しいので、正直悪の忍者だとは思わなかったです(笑)。僕は父が小倉出身という縁から選んでいただきました。“しゅら様”ともっと仲良くなって福岡で一緒に美味しい“ごまさば”を食べたいです。共演の多い主水さんとはWキャストですが、全く違うタイプの人物像になりそうなので楽しみにしています」
修羅王丸「この舞台をきっかけに福岡に来てくれる人がいたら嬉しく思う。長らく生きてきてここで新たな挑戦ができることは既に感慨深いが、今作はまだ始まりに過ぎないと感じているぞ。観た者の心に火を灯せるよう、必ず素晴らしいものをお届けしよう」
(取材・文:通崎千穂 撮影:立川賢一)
プロフィール
修羅王丸(しゅらおうまる)
忍結社・筑前忍八剣衆の元締。2017年9月16日、この日まで生きた修羅王丸(ネオレトロ)の内より現れ、それを殺めることによってこの世に顕現。日本各地を往く流浪の悪の忍者であり、美毒丸や三途などの式神を使役し暗躍。城下町小倉公認アンバサダー。2024年4月よりレインボータウンFM「Samedi Lips【しゅらもん】」のパーソナリティを務めている。
鵜飼主水(うかい・もんど)
10月5日生まれ、東京都出身。殺陣に定評があり、舞台『新宿羅生門』、『炎炎ノ消防隊』シリーズなど、2.5次元舞台でも活躍。演出家・役者の萩原成哉と演劇ユニットMNOPとしても活動。クリエイター集団gekchapの一員として写真展やカメラワークショップなども行っている。
森田晋平(もりた・しんぺい)
10月17日生まれ、千葉県出身。高校時代はモデルとして活動しつつ、役者を志す。サンリオピューロランドで公演されていた『MEMORY BOYS 〜想い出を売る店〜』グリッサ役としても知られ、その後も着実にキャリアを重ねている。主な出演に、舞台『いい人間の教科書。』、『悪を絶って、愛と死す』、『蒼穹の王』、など。
公演情報
修羅王丸外伝
『闇闘演舞伝(あんとうえんぶでん)』
【東京・中野 劇場MOMO】
日:2024年8月7日(水)~12日(月・振休)
料:SS席[前方3列・特典付]7,000円
S席6,000円(全席指定・税込)
【福岡・ベイサイドライブホール BY ACTIVE HAKATA】
日:2024年9月6日(金)~8日(日)
料:SS席[前方3列・特典付]6,000円
S席5,000円(全席指定・税込)
HP:https://wakana-agency.co.jp
問:和奏AGENCY
mail:butai@wakana-agency.co.jp