西本智実プロデュースによる、三浦祐太朗&イルミナートフィルの共演 フルオーケストラで奏でられる山口百恵の名曲と映画音楽

西本智実プロデュースによる、三浦祐太朗&イルミナートフィルの共演 フルオーケストラで奏でられる山口百恵の名曲と映画音楽

 世界的な指揮者 西本智実が自らプロデュースと指揮を担い、歌手の三浦祐太朗と山口百恵作品を初めてフルオーケストラで演奏する。かねてより音楽と科学の融合、西洋と東洋の文化を融合し、国内外で新作を世に送り出してきた西本ならではのコンサートといえるだろう。

 「お客様から“(クラシック以外の)馴染みのある曲も聴きたい”というリクエストを頂き、それにお応えするにはどんな楽曲がいいだろう、そしてどんなことができるだろう……ということを考えました。人それぞれに大切な曲があると思いますが、今回、世代を超えて“なつかしさ”や“あたたかさ”を感じたり、活力が増進するような演奏をお届けしたいという想いから、珠玉の映画音楽と日本の歌謡曲にたどり着きました。そして具体的に曲を考えているときに、三浦さんが山口百恵さんの曲を歌っている映像を見つけて感銘を受けたのです」

 三浦は活動10周年を迎えた2017年より実母である山口百恵の楽曲のカバーを開始。山口を彷彿とさせる歌唱によって多くの人々の心を捉えている。さらに今年の2月にはポップスとクラシック、オーケストラによる音楽の祭典『AUBADE SYMPHONIC WAVE 2024』に出演。西本が三浦に打診したときは、彼の中でオーケストラとの共演に対する意欲が高まっているタイミングであった。

 「今回のお話をしたところすぐにご快諾くださり、選曲や演奏についてディスカッションを重ねました。三浦さんの歌唱は言葉をとても大切にしたもので、響きの美しさや言葉の奥行きを感じられるところが魅力的です。そして今回『いい日旅立ち』や『さよならの向う側』など、オーケストラとの親和性の高い曲はもちろん、『プレイバックPart 2』のような意外な曲にもエレキギターやドラムセットなどを一切使わずにフルオーケストラで演奏しますので、曲の新しい姿に出会って頂けると思います」

 山口百恵ファンにとって胸の高鳴るコンサートとなるのはもちろんだが、今回西本は“ノスタルジー”というテーマを非常に大切にしている。不朽の名作映画音楽を軸に、西本だからこそ作り出せる世界観で全体を構築した。

 「今回、曲の調性についてもかなり意識して曲順を決めていきました。それぞれの曲の素晴らしさはもちろんですが、全体で1つの作品になるようにしているので、その流れについてもぜひご注目頂けたら嬉しいです」

(取材・文:長井進之介 撮影:木村直軌)

プロフィール

西本智実(にしもと・ともみ)
世界各国を代表するオーケストラ・名門国立歌劇場・国際音楽祭より招聘。ハーバード大学ケネディスクール“ エグゼクティブ・エデュケーション” 修了。ダボス会議(WEF)ヤンググローバルリーダー、大阪音楽大学客員教授、松本歯科大学名誉博士、ビューティー&ウェルネス専門職大学客員教授、大阪国際文化大使、他。『平城遷都1300年記念公演』、『高野山開創1200年記念法要』、『泉涌寺/東寺 音舞台』、『ラクイラ音楽ホール落成コンサート』、2013年~「ヴァチカン国際音楽祭」に招聘されるなど、歴史的演奏会を指揮。Fondazione pro Musica e Arte Sacra 名誉賞、「ニューヨークUS 国際映像祭」、「ワールドメディアフェスティバル」など、受賞多数。2015年・2016年G7 サミットでは海外向け日本国テレビCM に起用。日本を代表する芸術家として、ドキュメンタリー番組がCNN インターナショナル、ZDF、独仏共同テレビArteなどで放送・配信。「EXPO 2025 大阪・関西万博」イタリアパビリオン アンバサダーに就任。テーマは“アートはいのちを再生する”。

公演情報

西本智実「ノスタルジー」 with 三浦祐太朗
-山口百恵名曲集-

日:2024年7月21日(日)14:00開演(13:15開場)
  ※他、大阪・埼玉公演あり
場:東京オペラシティ コンサートホール
料:プラチナ9,000円
  プラチナペアチケット17,000円
  S7,500円
  Sペアチケット14,000円
  ※プラチナ・S共に特製プログラム付
  (全席指定・税込)
HP:https://classics-festival.com/rc/performance/nostalgie-symphonic-concert-2024
問:DISK GARAGE https://www.diskgarage.com

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