名古屋を拠点に活動する劇団オイスターズの脚本家・演出家 平塚直隆のオリジナル作品『ドレミの歌』。“モテたい”という気持ちを原動力に合唱に打ち込む女子高生の青春を描いた学園コメディだ。オイスターズで2013年に初演されて以降、少しずつ形を変え上演を重ねている。今回出演の秋山ゆずきと山口乃々華に作品の魅力を聞いた。
秋山「台本を読んで、会話が面白い作品だと感じました。私はみんながわーっと喋っている中でぽつりと一言、みたいな感じのキャラで、新たな一面を見せられると思います。男子を見るぞ! モテたい!と言う生徒たちにツッコミつつ理解しながら進んでいく先生役なので、お客さんに寄り添いながらリズムを作りたいです」
山口「私はミュージカルや原作ものの作品が多くて、会話劇はあまり挑戦したことがないんです。過去の公演を観て、表現が豊かで面白いと思いました。扮装もせず普通の女子高生役という素の自分が出やすい中で、どこまで作品に入れるか楽しみです」
合唱を題材にした作品だが、多くの方がイメージするものとは掛け離れていると2人は語る。
秋山「タイトルから女子の可愛らしい青春かと思ったけど違ったよね」
山口「コメディだしパワフル。爽快で最高だなと思いました」
秋山「1人1音ずつ担当してドレミの歌を体現するんです。しっかりやれたら拍手がくるんじゃないかな」
作品にちなんで、2人に合唱や学生生活に関する思い出を聞いてみると……
山口「合唱コンがあって、私は一生懸命歌う派でした。『うた魂』という映画を観て、恥ずかしいと思いながらも大きく口を開けていましたね」
秋山「私は指揮者をやっていました。1人だけだからかっこいいなと思って」
山口「ダンスをやっていて学校にはあまり行けなかったんですが、卒業式の日にスマホを持って行って学校中でみんなと写真を撮りました」
秋山「私は無遅刻無欠席だったんですが、1回くらい遅刻したいと思って、最後の登校日に友達と待ち合わせて10分遅れて行ったんです」
最後に、楽しみにしているみなさんへメッセージをもらった。
秋山「ファンの方もびっくりするような一面を見せられる作品ですし、日替わりになりそうな部分もあるので、楽しみにしていてください」
山口「とても楽しい時間になると思いますし、青春の風をブワッと浴びられるような作品です。ちょうど春ですし、気分が良くなると思う(笑)。ぜひお越しください!」
(取材・文:吉田沙奈 撮影:間野真由美)
秋山ゆずきさん
「私が最近出会ったものは『テトリス』です(笑)! 子供の頃、『ぷよぷよ』はやった事があったのですがまさかのテトリス経験がなく、色を合わせても消えない事に驚いたり消える仕組みをようやく理解して今はいかにテトリスで勝ち残れるか挑戦の日々です! ちなみに、好きなテトリスのパーツは紫のTの字です」
山口乃々華さん
「真っ白のローファーをはじめて買いました。汚れてしまうことを恐れてなかなか買えなかった白ですが、なんとそのローファーは丸洗いできると聞いたので思いきって買いました。新しい靴が、素敵な場所へと運んでくれると嬉しいです」
プロフィール
秋山ゆずき(あきやま・ゆずき)
1993年生まれ、埼玉県出身。2008年にジュニアアイドルとしてデビュー。グラビア・モデル・俳優・グループアイドルなど、幅広く活躍。ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』、朗読劇『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』、音楽劇『Zip&Candy』、映画『カメラを止めるな!』、映画『湯道』など。
山口乃々華(やまぐち・ののか)
1998年生まれ、埼玉県出身。雑誌「ピチレモン」の第18回ピチモオーディションでグランプリを獲得し、専属モデルとして活躍。2012年発売のシングル「Follow me」からE-girlsのメンバーとして活動。2013年より女優として舞台や映像でも活躍。主な出演に、映画『私がモテてどうすんだ』、ミュージカル『ジェイミー』、ミュージカル『SPY×FAMILY』、a new musical『ヴァグラント』、舞台『呪術廻戦』-京都姉妹校交流会・起首雷同- など。
公演情報
舞台『ドレミの歌』
日:2024年5月9日(木)~12日(日) ※他、愛知公演あり
場:東京芸術劇場 シアターウエスト
料:特典付きチケット9,900円
特典無しチケット8,800円(全席指定・税込)
HP:https://www.doremi-stage.com
問:公演事務局
mail:doremisong2024@gmail.com