お互い、学生時代の部活経験を活かしたリアルな役作りができそう　漫画を読むような感覚で楽しめるコメディを令和版に

　SOLID STARプロデュースのオタク系学園青春コメディ『負けんな漫研!!!』。2015年、2017年の公演は女性キャストメインだったが、今回は男性キャストのみで上演される。作・演出の白柳力は「前回は少女漫画要素が強かったですが、今回は少年漫画感を入れたいです。初演当時からそうではあったけど、オタクが市民権を得て、捉え方はだいぶ変わっている気がする。若者言葉も現代にアップデートしています」と語る。

　主要キャストのまさむねは「夢喰NEON」、ぱっちは「パンダドラゴン」というアイドルグループで普段は活動している。

ぱっち「グループを飛び出して1人でお芝居するのは初めて。色々な方と1つのものを作り、普段と違う刺激をもらえると思います。自分がどう成長できるか楽しみです」

まさむね「お芝居は凄く好きだけど、外部の活動には不安もあります。悔いの残らないようにしたいです。主演として背負いつつ、楽しみながらいい作品を一緒に作りたいです！」

白柳「2人にかかっている作品ですが、様子を見ていると大丈夫だと思います。SOLID STAR作品はキャストもバラエティに富んでいるので、いい化学反応が起こせたら」

　まさむねが演じるのは、リア充の集まりであるテニス部を辞めてマンガ研究部に入部する白鳥。ぱっちはマンガ研究部の部長で白鳥の幼馴染という役どころだ。

まさむね「実は僕、テニス部でした！」

ぱっち「僕はマンガ研究会でした。インタビューで絶対に言おうと思ってた」

まさむね「僕も思ってた！」

白柳「本当に（笑）？　2人とも活かせそうだね」

ぱっち「初めて好きなものにハマる経験をして漫研に入ったので、活かせたらと思っています」

まさむね「僕もラケットちゃんと握れます！」

白柳「そういうシーンはないです（笑）。ぱっちくんが演じる役はお喋りで、まさむねくんは引っ込み思案で優柔不断。2人のコントラストが出るといいなと」

ぱっち「僕は本当にお喋り。早口で捲し立てるシーンは好きなものの話をする自分に似ていると思いました」

まさむね「僕も優柔不断なところはあるので、そこを出していきたいです」

白柳「作中ではこの2人のシーンが多くて掛け合いも多い。コメディだけど2人の気持ちなどのドラマ性も大事です」

ぱっち「2人のシーンが多いのは嬉しい。自分たちにしか出せない部分を感じていただけたら」

まさむね「今回色々な方が出演しますけど、パワーで負けたくないですね」

（取材・文：吉田沙奈　撮影：間野真由美）

白柳力さん
「台本執筆中に。あ、コレ面白いシーンになりそう、というのが書けたら、ついその場で1人何役かでそのシーンを演じてしまいます。ときにはBGMなんかも流してみたり。ときには部屋の照明を調整したりして。いやはや、とっても気持ち悪いですね」

まさむねさん
「コンビニで甘いもの買っちゃう癖がついてます!!　甘めのコーヒーが特に好きで、仕事終わりだったりなんでもない日でも、喉が渇いてもないのにとりあえず買い物カゴについつい入れちゃうので、とんでもない癖がついちゃったなと自分でも思っています。これをサラダや身体にいいものに代用できたらなと思っているので頑張って矯正したいです！」

ぱっちさん
「気づいたらやってしまっていることは『エゴサーチ』です（笑）。ライブ終わりはもちろんなのですが、日常的に自分の名前やグループ名で検索してしまいます。最初は色んな意見を知るためにも意図的にしていたのですが、最近は履歴の1番上にずっと自分の名前が残っているので無意識に検索してしまっています（笑）！　ファンの皆さんは事ある事に色んなリアクションをくださるのでとっても嬉しいしありがたいなぁと思っています。今回はグループを飛び出しての演技のお仕事なので、色んな方の感想や意見も見れたりするのかなぁと今から楽しみです！」

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