「劇団わ」が代表作ミュージカルと共に活動再開! 「言葉が実体化する世界」ポジティブとネガティブの言葉の闘いとは?

「劇団わ」が代表作ミュージカルと共に活動再開! 「言葉が実体化する世界」ポジティブとネガティブの言葉の闘いとは?

 俳優・演出家として活躍する青山太久主宰の「劇団わ」が、2年半ぶりに活動を再開する。再開1発目となる今回は、絶望に覆われた世界を舞台に“ネガティブ”に立ち向かう闘いを描くファンタジーミュージカルを上演。本作は2017年初演、2020年に再演され、上演の度に進化する、劇団の代表作だ。新キャストとして主人公・セイ役の福山聖二、同じく劇団初参加でヒロイン・アイラ役の本条万里子に脚本の印象を聞くと、共感というキーワードが浮かぶ。

福山「セイはポジティブでネガティブなことは言わない。言葉は発したら言霊として自分に返ってくると思うんです。自分が意図してない言葉でも、相手には違うことで捉えられてしまったり。脚本の一つひとつの言葉を私生活から活かして挑みたいと思います」

本条「歌あり闘いあり、見どころ満載です。自分に刺さる言葉ややり取りがいっぱいあり、お客さまにも必ずどこか刺さる部分があると思います。公演が終わるまでに自分にとっての座右の銘を見つけたいですね。アイラは強く優しい女の子で、負けない心を持っています。真っ直ぐで純粋なところを意識して演じていけたら」

 前回から続投し、作品の魂を受け継ぐのは佑太と井坂仁美。

佑太「言葉選びの大切さはもちろん、気持ちが1番大事だなと。たとえ不器用でも、言葉に気持ちを乗せれば伝わると思っています。一言一言大切にした想いがお客さまにも届いたら嬉しいです。引き続きアルクを演じますが、新しいセイとアイラがどうアプローチしてくるのか楽しみです。稽古まで固めずに2人の想いを受け取りながら新しい気持ちでやりたいですね」

井坂「私も稽古が楽しみです。人間は素敵な言葉が使えるのに、どうしても傷つけてしまう言葉を発します。SNSなどで何気なく書いた言葉が攻撃をしてしまう今、改めて現代に通じる作品だと思いました。シトナ役は2度目になりますが、彼女は嫌な自分を隠したいが為に頑張ります。それを等身大でお伝えできたら。自分が成長したところ、変わった私たちをお見せしたいです」

 脚本はリメイクされ、新曲も追加されるという。

福山「前作からあるシーンが歌になったり、出演者を絞って凝縮させた物語になっていたり、表現方法を変えることで、何回観ても楽しめる作品になっています。人と人が触れ合う事で生まれる空気感を劇場で感じてほしいです」

(取材・文:谷中理音)

プロフィール

福山聖二(ふくやま・せいじ)
1990年9月17日生まれ、東京都出身。舞台を中心に活躍中。近年の主な出演に、イケッチャオ‼︎ Stage『不器用な俺らの鼓動』、舞台『ティアムーン帝国物語 THE STAGE Ⅱ』、饗宴『茜さすセカイでキミと詠う』シリーズなど。

佑太(ゆうた)
3月23日生まれ、東京都出身。多くの舞台で活躍中。近作に、蓮×歌 TRY OUT リーディングミュージカル『リュクルゴスの聖杯』、舞台『歌唱戦隊ライブレンジャー』シリーズなど。3月20日からは、舞台『MIANEYO-ごめんね。-』の公演が控えている。

本条万里子(ほんじょう・まりこ)
1995年4月28日生まれ、神奈川県出身。役者・振付師として活躍。近年の主な出演に、シューティング歌劇『ゴシックは魔法乙女 -5悪魔襲来-』、舞台『脳漿炸裂ガール2 ~俗物奇行~ Anarchy in the Journey』、『新サクラ大戦 the Stage』シリーズなど。

井坂仁美(いさか・ひとみ)
1992年2月27日生まれ、神奈川県出身。仮面ライダーGIRLSのメンバー。近年の主な出演に、『風都探偵 The STAGE』、舞台『志立彩色女学院アイドル科』シリーズなど。

公演情報

劇団わ本公演 ミュージカル『Happy Spell』

日:2024年2月21日(水)~25日(日)
場:中目黒キンケロ・シアター
料:10,000円(全席指定・税込)
HP:http://www.wagumi.site/
問:劇団わ mail:official@gekidan-wa.tokyo

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