三浦直之最新作! “家出”が重なって生まれる、ファンタスティック迷走ストーリー 「何回でも楽しめる、遊園地のような作品です」

三浦直之最新作! “家出”が重なって生まれる、ファンタスティック迷走ストーリー 「何回でも楽しめる、遊園地のような作品です」

 「ずっと夢だったんですよ。ももクロとしての舞台ではなく、高城れにとしてゼロから演劇の世界に飛び込んで、周りと打ち解けて作品を作り上げていくことが。なので、今回は私の人生の中で宝物のような経験になるのではないかと思っています」

 そう語るのは、ももいろクローバーZの高城れに。舞台『最高の家出』にて、初単独舞台出演&初座長を務める。

高城「メンバーからも『おめでとう』と言われました。座長として何ができるかまだ分かりませんが、色々な方々のアドバイスを受けたり勉強したりしながら、場の空気を盛り上げられたら。元気だけは人一倍あると思うので、元気いっぱいな座長になりたいです」

 作・演出は、古今東西のポップカルチャーをサンプリングしながら描く世界観が、演劇だけでなくジャンルを超えて注目されている「ロロ」の三浦直之。三浦自身、初のパルコ・プロデュース作品となる。

三浦「お話をいただいたとき、テンションが上がりました。演劇をやっている人間にとって、パルコ・プロデュースは目標の1つだから。『あー楽しかった』とシンプルに思えるように、エンターテインメントをやり切りたいですね」

 高城演じる立花箒(たちばな・ほうき)は、結婚生活に疑問を感じ、家出をする。箒が道中、無一文になり途方に暮れていたところ、「住み込みの働き手を探している劇場がある」という話を聞き、その劇場を訪れる。そこで箒に与えられたのは、舞台上に作られた“模造街”で、ある役を演じる仕事で――。

高城「母と読み合わせをしたのですが、凄く面白い脚本でした。箒ちゃんは私と真逆なところもあるし、似ているところもある。私が幼少期に抱いていた気持ちが盛り込まれていて『三浦さんはなんで知っているんだろう?』と思ったぐらい(笑)」

三浦「高城さんの笑顔や楽しそうにしている姿を見ていると、幸福感に包まれますよね。今回の物語は、自分のそれまでの生活に疑問を持って家出をする主人公が、最終的にどんな風に笑えるかということを想像しながら作っていて。高城さんならめちゃめちゃハッピーな笑顔を舞台上で作ってくれるのではと楽しみです」

高城「『自分の居場所はどこなのだろう、本当の自分はなんなのだろう』と誰しもきっと思うと思うんです。そんな時に、ふと思い出してもらえるような作品になる気がしています。何回でも楽しめるし、回を重ねるごとに色々な発見があったり、別の方向から見れたりする、遊園地のような作品。たくさんの方々に観ていただきたいです」

(取材・文:五月女菜穂 三浦直之 撮影:三上ナツコ 高城れに 撮影:山本一人(平賀スクエア))

プロフィール

高城れに(たかぎ・れに)
1993年6月21日生まれ、神奈川県出身。アイドルグループ・ももいろクローバーZのメンバーで、イメージカラーは紫色。2015年、メンバー初となるソロコンサート「高城の60分4本勝負」を開催。2016年、メンバー初となるレギュラー番組、ラジオ「高城れにの週末ももクロ☆パンチ!!」がスタート。2021年には、初のソロアルバム「れにちゃんWORLD」をリリース。2023年、ぴあアリーナMMにて30歳の誕生日を記念したソロコンサート「30祭」を開催。

三浦直之(みうら・なおゆき)
1987年10月29日生まれ、宮城県出身。2009年、日本大学藝術学部演劇学科劇作コース在学中、処女作『家族のこと、その他たくさんのこと』が王子小劇場「筆に覚えあり戯曲募集」に史上初入選。同年、主宰として「ロロ」を立ち上げ、全作品の脚本・演出を担当する。高校演劇のルールに則った60分の連作群像劇『いつ高』シリーズを上演し、高校演劇の活性化を目指すなど意欲的に活動。2016年、『ハンサムな大悟』が第60回岸田國士戯曲賞にノミネートされた。

公演情報

パルコ・プロデュース 2024『最高の家出』

日:2024年2月4日(日)~24日(土) ※他、地方公演あり 
場:紀伊國屋ホール
料:9,000円 ※他、各種割引あり。詳細は団体HPにて(全席指定・税込)
HP:https://stage.parco.jp/program/iede/
問:【チケットお問合せ窓口】サンライズプロモーション東京 tel.0570-00-3337(平日12:00~15:00)
  【公演お問合せ窓口】パルコステージ tel.03-3477-5858

Advertisement

インタビューカテゴリの最新記事