ほのぼのした稽古場になると思うので、みんなで突き詰めて作りたい 共感できる役を通して新たな一面を見てもらえるはず

 作・演出 上田一豪、作曲 小澤時史による劇団TipTapのオリジナルミュージカル『Play a Life』。2015年の初演より再演を重ね、2023年3月には、本格ミュージカルドラマとして放送された。2024年公演に参加する佐藤隆紀は、本作のファンの1人だという。

 「2016年に観劇し、凄く感動して涙が止まらなかったことを一豪さんに伝えました。その後『キュティ・ブロンド』で一豪さんとご一緒したんですが、当時お芝居に対するコンプレックスがあった僕に『佐藤くんは、その役がどんな人物で、何を届けたいシーンなのかを理解すれば、そのまま舞台に立てる人だ』など、沢山の言葉をくれました。またご一緒したいと思っていたので、大好きな作品でオファーを頂けて凄く嬉しかったです」

 『エリザベート』や『レ・ミゼラブル』など、グランドミュージカルへの出演が多い佐藤。今回演じる夫は、元役者の非常勤講師という役柄だ。

 「今までは皇帝や王様が多かったので、等身大に近い状態でできるのかなと思っています。僕は学生時代に先生になりたかったので、役者になれなかった非常勤講師を、教師にならなかった役者が演じる。自分だったらどんな先生になっていたかなというのを土台に、一豪さんと話し合いながら作っていこうと思います」

 作中で、教育実習生が「教師を志したきっかけは2人の教師との出会い」と振り返る。佐藤がこの仕事を志したきっかけを尋ねると。

 「歌手っていいなと思ったのは、森山直太朗さんの『さくら(独唱)』を、全校生徒の前で歌って拍手喝采を受けた時。ミュージカルに興味を持ったのは、大学3年生の時に友人に誘われて観た井上芳雄さんのソロコンサートです。なんて楽しい音楽があるんだと衝撃を受けました」

 本作の楽曲にはどんな魅力を感じているのだろう。

 「小澤さんの旋律はキャッチーですよね。素早く早口なロック調の曲があって、こんな雰囲気の曲はあまり人前で歌ったことがないので新鮮に感じてもらえると思います。オリジナルミュージカルで英語に無理して日本語を入れていないので、しっかり言葉の意味が届けられるのも魅力ですね」

 最後に、ファンに向けてメッセージをもらった。

 「3人芝居も、セリフがこんなにある芝居も初めて。挑戦になるミュージカルですし、皆さんに『こんな一面もあったんだ』と知ってもらえる作品になると思います。ぜひ観に来て頂きたいです」

(取材・文:吉田沙奈 撮影:小山真一郎(平賀スクエア) )

 

2024年幕開けです! 今年の野望を1つ教えてください。

「2024年は自身初となるソロコンサートや3人だけでお届けするミュージカルなど、挑戦の年になる予感がしています。より感性を磨いて様々な物や人から学び、刺激をもらい、どんな歌でも舞台でも、お客様の心に届くステージをお届け出来るようになりたいです。『佐藤隆紀というアーティストと同じ時代に生きて良かった』そう言ってもらえるような歌手になるのが、今年の野望ですね。そして、全く関係のないプライベートな野望は、最近始めた海釣り。まだ堤防でしか釣った事がないので、船に乗って海に出て大きな魚を釣ってみたいです」

プロフィール

佐藤隆紀(さとう・たかのり)
1986年2月5日生まれ。クラシッククロスオーバーをコンセプトにした、ヴォーカルグループ・LE VELVETSのメンバー。テノール担当。2023年にグループ15周年を迎え、初のベストアルバム LE VELVETS「15th Anniversary THE BEST~ROMANTiCA~」をリリース。ミュージカル俳優としても活躍しており、主な出演に、ミュージカル『エリザベート』、『キューティ・ブロンド』、『マタ・ハリ』、『レ・ミゼラブル』、『ベートーヴェン』など。3月10日には、初のソロ・オーケストラコンサート『佐藤隆紀オーケストラコンサート 〜310 Sugar’s Sweet Time〜』の開催が決定している。

公演情報

ミュージカル『Play a Life』

日:2024年2月7日(水)~12日(月・祝) 
場:博品館劇場
料:8,800円(全席指定・税込)
HP:https://tiptap.jp/next/#playalife
問:サンライズプロモーション東京
  tel.0570-00-3337(平日12:00~15:00)

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