舞台は全寮制男子校である霧森学院の旧寮・あすなろ館。昨年起きた“ある事件”のせいで、ほとんどの生徒が新寮に移ってしまい、今はたった6人の生徒しか入居していない。住人の1人・兎川雛太（とがわひなた）は、編入してきた鷹宮絵愛（たかみやえちか）とルームメイトになる。最初は反発するも次第にお互いを知っていく2人。ある日、生徒会長が何者かに殺害される事件が起き、現場の状況からあすなろ館の住人に容疑がかけられてしまう。嫌疑を晴らすため捜査を始めるが……。
兎川を武藤潤が小野塚勇人とダブルキャストで演じ、鷹宮を富永勇也が演じる。今回初共演の2人に、出演にあたっての思いを聞いた。
武藤「僕はミュージカルの経験が少なく緊張もありますが、経験豊富な共演者の方々から色々なことを学べたら。何よりミステリとミュージカルという組み合わせがおもしろいですよね。どんな表現になっていくのか、自分自身も楽しみながら稽古に臨みたいです」
富永「出演が決まって嬉しかったですし、ありがたいことだと思いました。舞台経験はあれど、ミュージカルはあまりやってこなかったカテゴリーです。その中で真ん中に立つということは、僕らの出来が作品の評価に直結すると思うので、責任は感じています」
原作は楠谷佑による同名小説。
富永「ルームメイトたちとの人間関係も含めて、めちゃくちゃおもしろかった。しかもミステリらしく、最後には驚くような結末が……！ とても秀逸な作品だと思いました」
武藤「校舎の設定なども詳しくて、自分の高校時代を思い出しながら読み進めました。一緒に謎解きをしている気分になりましたし、最後まで目が離せませんでした」
ちなみにどんな高校生だったのか尋ねると……。
富永「普通の高校生でした。サッカー部でしたが、放課後に友達と行くカラオケの方に情熱を注いでいましたね」
武藤「テストの点数は良く、“頭のいいキャラ”と思われていました。前日に猛勉強していただけなんですけど（笑）」
最後に観客へのメッセージをもらった。
武藤「ミステリとミュージカルという組み合わせで、色々な可能性を感じられる舞台になるのではないでしょうか。ぜひたくさんの人に楽しんでもらえたらいいなと思います。頑張ります」
富永「1回観たら結末は分かってしまいますが、2回目以降も、そこに至るまでの登場人物の表情など、細かいところまで観ることができて、違う楽しみ方ができるはず。何度でも足を運んでほしいです」
（取材・文：五月女菜穂 撮影：岩田えり）
富永勇也さん
「コーラです。少し前まではもっぱらビールで、スーパーなどでも基本的にビールを飲む時は糖質オフの物を選んでいました。ここ数年、ジュース類を飲むことがぐっと減ったのですが、久しぶりに食事時にコーラを飲む機会がありまして、なぜか無性に感動を覚えました（笑）。あのグビっと飲む時の爽快感と美味しさにまたハマってしまっています。あまりたくさんは飲めないので私にとってのご褒美の一杯です」
武藤潤さん
「寝る前に飲む緑茶です。急須に入れた緑茶を飲んで、今日もお疲れ様でした。自分にご褒美！といった気分になれるから毎日飲んでいます。使用する茶葉も、日本各地の観光で行った先のお土産として買ったものだったりと、普通の煎茶だけでなく玄米茶などたくさんの種類のお茶を味わってきました」
プロフィール
武藤 潤（むとう・じゅん）
2001年8月18日生まれ、東京都出身。ダンスボーカルユニット「原因は自分にある。」のメンバー。主な出演に、舞台『戦国送球〜バトルボールズ〜 大阪冬の陣』、ミュージカル『オープニングナイト』〜桜咲高校ミュージカル部〜、映画『バトルキング!! -We’ll rise again』など。
富永勇也（とみなが・ゆうや）
1994年11月8日生まれ、神奈川県出身。主な出演に、舞台版『マーダー☆ミステリー〜探偵・斑目瑞男の事件簿〜』、スーパー戦隊シリーズ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』脳人 ソノイ役など。
公演情報
ミステリ・ミュージカル『ルームメイトと謎解きを』
日：2023年11月18日（土）～26日（日）
場：サンシャイン劇場
料：平日S席［特典付］9,800円 S席8,800円
A席7,800円 土日祝S席［特典付］10,800円
S席9,800円 A席8,800円（全席指定・税込）
HP：https://musical-roommate.com/
問：公演事務局（https://supportform.jp/event）よりお問い合わせください
