一騎討ちProjectが贈る舞台プロジェクト第4弾! 年に1度の夏祭りを前に、様々な想いがぶつかり合う。

一騎討ちProjectが贈る舞台プロジェクト第4弾! 年に1度の夏祭りを前に、様々な想いがぶつかり合う。

 俳優・清水一輝が展開する一騎討ちProjectは、「否定から物事は始まらない」を信念に、舞台公演をはじめとする様々な分野に挑戦し、体現していくプロジェクトだ。その中にはボクシングのプロライセンス取得や100㎞マラソンなど、意外な目標も含まれている。このユニークな発想の原動力はどこにあるのだろうか。

清水「僕は子供の頃からやっていた野球を、途中で諦めた過去があります。それで次に取り組んだのが役者でした。元々人前に出て表現して、それに感動してもらうのが好きだったんですね。今度こそ、この道を投げ出すまいと決意するんですが、人間って必死にやれば出来ることを、取り組む前に諦めてしまうことが結構あるし、やる前から否定してかかる人も多いです。僕自身のことも最初から否定してかかる人が沢山いて、それで悔しい思いも沢山してきたので、同じ思いをしてきた人に刺さることをやりたいと思ったんです。それを自分の生き方で証明できないかと思い、自分にとって少し無理かもしれないと思うことにチャレンジする。それが結果としてボクシングやマラソンなんですね」

 もちろん清水の軸足は俳優だ。だからこのプロジェクトにも舞台プロデュースが含まれるのだが、その第4弾となる公演が今作の『蝉灯す』となる。脚本・演出は昨年好評だった作品『忘華~ボケ~』に引き続き、私オム。そして俳優としてだけでなくプロデューサーとしても活躍する、宮下貴浩が企画協力で参加している。清水と宮下との関係は?

宮下「清水は一番刺激をもらっている後輩です。僕にできないこともやるし、行動力も凄い。他にいませんよ。今回は彼が主宰で僕がサポートしている形です。キャスティングについても色々相談を受けています。内容は本人の考え次第ですが」

清水「宮下さんには前作もサポートしてもらっています。そこに至るまでに、出逢いから6年がかかりましたが、その間培ったものが絶好のタイミングで出逢った感じですね。そして今作に繋がります。舞台はどこかの田舎町。ある兄弟の弟は地元が嫌で東京に出たものの、ぱっとせずに戻ってきたら、兄が祭りを復活させようと必死になっている。弟は都会でやってきたという空っぽなプライドがあるので強がってしまうのですが……これは僕の実体験にも重なります」

 観ればきっと前向きに生きていける。そんな作品になりそうだ。

(取材・文:渡部晋也 撮影:山本一人(平賀スクエア))

プロフィール

清水一輝(しみず・いっき)
1992年5月8日生まれ 奈良県出身。
2012年から多数の舞台に出演。「熱海殺人事件」では木村伝兵衛役を演じ、2022年には、東京マハロ「あるいは真ん中に座るのは俺」にも出演。さらには、中村哲平監督が手掛けるオリジナルフィルム「1秒先 向かう者とただ訪れる者」music by UVERworld や、ヒップホップアーティスト AK-69の日本武道館公演のオープニング映像でも使用されたPrologue1に主演で出演した。
2015年から舞台のプロデュースを始め、2016年に”一騎討ちProject” を立ち上げ、昨年の「忘華 〜ボケ〜」に引き続き、今作が5作品目となる。
2019年にはプロボクサーライセンスを取得。また、2018年にはアウトドアブランド「THE NORTH FACE」2019年には水泳着ブランド「Speed」2020年 2021年 浄水器ブランド「WACOMS」の広告にも抜擢。2021年には自身初の楽曲「keep on」をリリースし、プロ野球選手の登場曲としても使用されている。

宮下貴浩(みやした・たかひろ)
1981年2月27日生まれ、長野県出身。株式会社ルビーパレード所属。
2011年~2018年まで所属していた劇団居酒屋べースボール(現在解散)では、多くの作品で主演を務めた。2018年からは劇作家・私オムとの共同企画をスタートし、「あれから」「わかば自動車教習所で恋を学ぶ」など毎年公演を開催している。2021年、水野美紀×矢島弘一『2つの「ヒ」キゲキ』新国立劇場、2022年、プロペラ犬「僕だけが正常な世界」東京芸術劇場では、出演のほか、企画・プロデューサーとしても参加した。映像では、「相棒」「今日から俺は!!」「リエゾン-こどものこころ診療所-」「大病院占拠前 the night before 前編・後編」他、映画「浜の朝日の嘘つきどもと」、「新聞記者」などに出演。

公演情報

一騎討ちProject 舞台『蝉灯す』

日:2023年8月23日(水)~29日(火) 
場:草月ホール
料:S席9,000円 A席8,000円(全席指定・税込)
HP:https://ikki-shimizu.com/lp/semitomosu/
問:Show-K Inc.
  mail:semitomo2023@gmail.com

Advertisement

インタビューカテゴリの最新記事