イケメン俳優2人が、古典芸能に挑む! 10年目を迎えた『ハンサム落語』。東京・大阪で開催

イケメン俳優2人が、古典芸能に挑む! 10年目を迎えた『ハンサム落語』。東京・大阪で開催

 普通なら大きな座布団の上に座った落語家が1人で演じる“落語”を、2.5次元舞台を中心に活躍している若手イケメン俳優2人の掛け合いで演じる『ハンサム落語』も始めてから10年が経つ。平野良はその全てに出演している、いわば“ハンサム落語のレジェンド”のような存在。

平野「古典落語を現代の言葉や設定に置き換え、さらに笑える要素を加えて、俳優2人で演じます。2人だからちょっと漫才の要素もあるのかも知れません」

 もう1人。今年は大阪公演だけに出演するのが加藤良輔。

加藤「僕は7年振りの出演なんでもう新人気分で挑みます。ハンサム落語はビジュアルも独特ですから、見ていても楽しめますね。そこもまた魅力でしょう」

 確かに、2.5次元舞台で華やかに駆け回る彼らを観ていたファンにとって、ハンサム落語の世界は衝撃的だし、そのギャップがあるからこそ楽しめるのだろう。

平野「落語だからお客さんは笑いに来ているわけですが、そこを狙うとウケない(笑)。普段の舞台では仮にスベったとしても役柄に合わせているので仕方ないけれど、ハンサム落語だとまさに本人がつまらないんじゃないかと思われる(笑)。ハンサム落語の方がシビアかもね」

 全出演者14人の内、どんな組み合わせの2人になるか。それもまた大きな楽しみの1つだ。

平野「いくつもの登場人物を1人で演じ分ける落語に対して、それをまた2人で分担するから、相手が予想外のキャラクターを出してくることがあるわけです。そうなるとこっちはそれを訂正するアドリブで返して脱線が始まります。それこそがハンサム落語の極意かもしれません」

加藤「ずっと出演しているメンバーは、その仕掛けが上手いし凄いのを持ってくる(笑)。だからそういった面々と組むのは楽しいですね。でもともかく稽古通りにはいかないです」

 では10年目のハンサム落語を前に、2人は何を想っているのだろう。

平野「この10年で役者として培ってきたものを出したいですね。もちろん引き出しは増えていますから。でも新鮮さは失われているかもしれません。10年前は新鮮な牛乳だったのに、もう発酵してチーズになったような(笑)」

加藤「僕は久しぶりなので空気感を取り戻すのが大変かもしれません。でも僕だって引き出しが増えていますからね。それと誰と組むかも楽しみです。何しろ出演者の年齢層が幅広いですから。ともかく今回のハンサム落語に声をかけて貰った感謝も込めて頑張ります」

(取材・文:渡部晋也 撮影:平賀正明)

プロフィール

平野 良(ひらの・りょう)
神奈川県出身。中学生の頃から芸能事務所に入り芸能活動をスタート。1999年、『3年B組金八先生』第5シリーズで映像作品にデビューする。2008年頃からミュージカル『テニスの王子様』、『憂国のモリアーティ』シリーズ、舞台『文豪とアルケミスト』シリーズなどの2.5次元舞台をはじめ、数多くの作品に出演している。『ハンサム落語』には第1回から全て出演。

加藤良輔(かとう・りょうすけ)
茨城県出身。18歳で上京して芸能活動を開始。2004年、ミュージカル『テニスの王子様』More than Limit 聖ルドルフ学院で舞台俳優としてデビュー。その後、歌やダンスのパフォーマンス力を活かし『Club SLAZY』シリーズ、音楽劇『夜のピクニック』、ミュージカル『ハムレット』、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage シリーズなど数多くの舞台に出演。2018年より『THE CONVOY SHOW』に参加。また、RSK名義でアーティスト活動も行っている。

公演情報

ハンサム落語2023

日:2023年10月4日(水)~9日(月・祝) ※他、大阪公演あり
場:CBGKシブゲキ!!
料:S席9,900円 A席7,700円(全席指定・税込)
HP:https://www.lol-w.com/hr2023/
問:株式会社Lol mail:info@lol-w.com(平日11:00~18:00)

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