人気コミックの舞台化第2作は、原作者自ら脚本を担当 眩しいほどの“青春”が弾ける、あの舞台が帰ってくる

人気コミックの舞台化第2作は、原作者自ら脚本を担当 眩しいほどの“青春”が弾ける、あの舞台が帰ってくる

 「ビッグコミックスピリッツ」で連載された人気漫画の舞台版、青春舞台『1518! イチゴーイチハチ!』は2021年に初演され、劇場を訪れた観客から大好評を得た。さらに原作者・相田裕をして「高校生の青春ドラマと舞台の相性がこれほど良いのか。原作の漫画よりもある意味真実味のある『1518!』の世
界があった」と言わしめた。その舞台版『1518!』が帰ってくる。今回は原作の相田が脚本を、初演に出演した佐野瑞樹が演出を担当する。

佐野「新たなエピソードがたくさん加わり、前作の続編と言ったところですね。前回公演の後に同じプロデューサーが手掛けた、舞台『ヲタクに恋は難しい』で演出を担当しました。多分それがきっかけになって、今回もやってみないかと声が掛かったんだと思います」

 主役となる辻本達規と菊池愛は前作からの続投だが、それ以外のキャストは今回だいぶ入れ替わっている。

菊池「また一から作り直す感覚ですね。原作がしっかりあって、すでにキャラクターが存在する役を演じるのは、本作がほぼ初めてでした。世界観を壊さずに役を作ることには苦戦しましたが、カンパニーのメンバーたちと“どうやったら原作の世界観を立体的にできるか”を考えました」

佐野「ビジュアルがすでにある原作をもとにした2.5次元作品は、そこのところが難しいですね」

菊池「でもそれだけに面白かったし、役者同士、より仲良くなることができました」

 さらに注目したいのは、脚本が原作者によるものだということだろう。

佐野「相田先生自身、とても力を入れてくださっています。原作には強い想い入れを持っていらっしゃいますし、さらに舞台ならではの部分も考えてくださり、原作には無いシーンも書き加えている。一味違う2.5次元作品ですね」

菊池「脚本には先生からのコメントが書かれていて、それが凄く細やかなんです」

佐野「先生の世界観をしっかりつくりつつも、そこに僕なりのテイストが入ってくるでしょう。でも僕には“青春”が遠い昔過ぎて、ちょっと苦手で(笑)。だからこそキャストが思う青春の感覚を呼び起こそうと思います。それをしっかりお客さんにしっかり伝えていきたいですね」

菊池「青春舞台の名にふさわしく、色々な青春が散りばめられています。誰にでも、どこか刺さる部分があると思います。そうして思い起こした色々な感情をSNSなどでお寄せいただきたいですね」

(取材・文&撮影:渡部晋也)

梅雨を楽しく乗り越えるあなたなりの工夫はありますか?

佐野瑞樹さん
「雨は元々嫌いじゃないです。出かけなきゃ行けない時は靴が浸水するのが嫌なくらいで、むしろ雨にはヒーリング効果があって、夜はぐっすり眠れるし舞台の稽古中は喉に優しいしありがたいです。ただ本番中の雨はお客様に迷惑がかかるので嫌ですけど……」

菊池 愛さん
「お気に入りの傘を使うこと! 傘が可愛いと雨の日のお出かけも少しだけ楽しくなる気がしています。なくさないように気をつけるので、お店や電車にも忘れにくいですし。私はなんだかんだ毎年傘を新調している気がします(笑)」

プロフィール

佐野瑞樹(さの・みずき)
静岡県出身。1991年、ジャニーズ事務所に入所。バックダンサーとして多くのステージで活動。その一方で、20代後半からは俳優として舞台を中心に活躍。2011年、弟の大樹と兄弟プロデュースユニット WBB(WATER BIG BROTHERS)を結成。2013年、『川崎ガリバー』で初演出。以降、劇作家・演出家として活動の幅を拡げている。演劇集団イヌッコロでは、羽仁修名義で活動中。

菊池 愛(きくち・あい)
子供の頃から多くのミュージカルに出演。桐朋学園芸術短期大学演劇専攻にて本格的に演技を学ぶ。主な出演に、ミュージカル『葉っぱのフレディ』、『アニー』、ブロードウェイミュージカル『Violet』、ミュージカル『レ・ミゼラブル』など。現在もミュージカル作品を中心に活躍中。

公演情報欄

青春舞台『1518! イチゴーイチハチ! 』2023

日:2023年6月21日(水)~25日(日)
場:シアターサンモール
料:8,800円(全席指定・税込)
HP:https://1518stage.com/
問:青春舞台「1518! イチゴーイチハチ!」製作委員会2023 mail:info@1518stage.com

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