近未来で活躍する“シノビ”を描くシリーズ最新作『COLOR CROW-黑韻之翼-』 物語と共に登場人物たちの成長を観て欲しい!

 男たちの“戦い”と“生きる意味”、“絆”をテーマに、舞台・映画・書籍と展開中の『COLOR CROW(カラークロウ)』。シリーズを通して“クロウ”を演じ続ける日向野祥・高本学・設楽銀河・阿部快征に、それぞれが演じる役の魅力を聞いた。

日向野「羅生聖護(らしょうせいご)はまとめ役的なポジションで、理性が強い人。前作では、そんな彼が弟・研護との関係性から理性を失う瞬間も描かれたので、今作でも全体のストーリーと共に、彼がどう歩んでいくのか観て頂きたいです」

高本「阿佐美煉(あさみれん)は“ザ・主人公”という、熱い真っ直ぐな人。自分の信念を貫き通すので僕自身も学べるところが沢山あります。物語が進んでいくにつれて、煉が成長しているのを一つひとつの台詞に感じるので、やりがいがありますね」

設楽「乃木杏莉(のぎあんり)は明るい印象がありますが、元々そこまで陽気な人ではなかった。でもクロウになり煉との関係性の中で明るくなっていったと思っていて。煉は真っ直ぐなだけに一点しか見えなくなる時があって、そこをバディとして如何に支えるかを考え、葛藤していることが前作で描かれたので、2人の関係性がどう変化しているか注目です」

阿部「蒼田三月(そうだみつき)は、家族を亡くしたところから物語が始まっていて。生意気だったりしますが、それは三月がクロウの一員になり、やっと家族と思える人を得たからこそ。特に聖護にはお兄ちゃん的な感覚を持っていますが、前作で実の弟がいることがわかって。今作では聖護を弟に取られたくないという気持ちも出てくると思います」

 愛され続ける作品を、4人はどう感じているのか。

日向野「やはり殺陣に魅力があります。息があがっている中、感情で叫ぶ言葉は凄い熱量になる。小手先のテクニックではないエネルギーは人の心を揺さぶると思います。この作品はそこをとても大切にしていると感じますね」

高本「本当に熱い舞台であることに加えて、様々な生い立ちで絶望も抱えていたクロウ達が成長していく姿が魅力的に描かれています。響く言葉が沢山散りばめられているので、魂を使って言葉の一つひとつを届けていきたいです」

設楽「一人ひとりが一生懸命に、前向きに頑張って進んでいく姿が好きです。作品の魅力もその一生懸命さにもあると思います」

阿部「全員一丸となって作品作りができる、凄く温かいカンパニーです。ストーリーも回を重ねて積み上がっていますが、冒頭でこれまでのあらすじを語るシーンが必ずあります。初めての方も気軽に観にいらして下さい!」

(取材・文:橘 涼香 撮影:小山真一郎(平賀スクエア))

プロフィール

日向野 祥(ひがの・しょう)
神奈川県出身。舞台を中心に、映画・ドラマなど幅広く活躍。主な出演に、2.5次元ダンスライブ『SQ(スケア)』ステージ、舞台『夜明けのうた』、『殺人の告白』、『新選組始末記』、『トムラウシ』、『信長未満-転生光秀が倒せない-』など。

高本 学(たかもと・がく)
大阪府出身。俳優・モデルとして、舞台・映像を問わず活動を広げている。主な出演に、舞台『薔薇王の葬列』、『クアンタム-TIMESLIP 黄金丸-』、ミュージカル『ウインドボーイズ!』、舞台『刀剣乱舞』シリーズなど。

設楽銀河(したら・ぎんが)
東京都出身。舞台・映像・ミュージカルなど広く活動。主な出演に、歌劇『桜蘭高校ホスト部』ƒ、ドラマチックライブステージ『アイドルマスター SideM』、舞台『憂国のモリアーティ』シリーズ、舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ など。

阿部快征(あべ・かいせい)
宮城県出身。2013年、第26回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト フォトジェニック賞受賞。2015年、舞台『大正浪漫探偵譚』~東堂探偵事務所~で俳優デビュー。主な出演に、2.5次元ダンスライブ『SQ(スケア)』ステージ、舞台『風が強く吹いている』、『東京カラーソニック!!』the Stage、『ラストアンコール~死者の夜明け~』など。

公演情報

COLOR CROW -黑韻之翼

日:2023年5月4日(木・祝)~13日(土) 
場:シアター1010
料:9,000円(全席指定・税込) ※他、特典付きチケットあり。詳細は団体HPにて
HP:http://www.colorcrow.net/
問:サンライズプロモーション東京 tel.0570-00-3337(平日12:00~15:00)

インタビューカテゴリの最新記事