十三回忌の追悼公演を終え、演劇界に新たに問うつかこうへい復活祭! 自分の内側から出るものを曝け出して沖田総司を演じたい!

十三回忌の追悼公演を終え、演劇界に新たに問うつかこうへい復活祭! 自分の内側から出るものを曝け出して沖田総司を演じたい!

 『新・幕末純情伝』は、新選組一番隊隊長・沖田総司が、実は女だったという斬新な着想のもとに描かれた壮大な物語。この公演で11代目沖田総司を務めるのが菅井友香だ。欅坂46・櫻坂46のキャプテンを歴任し、昨年11月にグループを卒業したばかりの菅井にとってこれが卒業後初舞台。しかも3年前『飛龍伝2020』でヒロイン・神林美智子を演じている菅井は、つかこうへい作品2大ヒロインと呼ばれる沖田と神林双方を演じ、広末涼子と桐谷美玲に続く栄えある3人目の歴史を刻むことになる。

 「おふたりの名前の後に自分の名前が並んでいるのが信じられないです。はじめて『飛龍伝』に出させて頂いた時は、いつも女性だけのグループの中で活動していたので、全員男性の座組で、座長としての緊張と同時に毎日が挑戦の連続で必死でした。わからないことだらけの中、声の出し方から教えて頂き、できない自分に腹も立ちました。今振り返るとがむしゃらだったし、本当に貴重な経験でしたね。まさかもう一度、しかも『新・幕末純情伝』に挑戦させていただく機会をもらえるとは思ってもみなかったです。とても驚きましたが、機会を頂いた以上、できる限り頑張って務めていきたいです」

 幕末という時代の転換点を生きた人々を描いた作品、そして演じる沖田総司を菅井はどう感じているのだろうか。

 「日本が変わっていくタイミングで、それぞれが国の為、自分自身の信念を見つめながら毎日を生きていくのは、とても苦しいことだったろうと感じました。でもこの時代があったからこそ今の日本があるということもまた強く感じ、作品を通してこの思いがお伝えできるようにしたいです。沖田総司は愛に飢えていて、自分の心の隙間を埋めるものを探している。だからこそ、誰かの力になれることが嬉しかったり、自分自身も人を愛して一人ひとりと向き合っていったのではないかと思います。土方さんは病気のことも含めてはじめて自分を受け入れてくれた救世主のような人。一方、坂本さんは自分の知らなかった世界を教えてくれた人。多分どちらも本当に好きだったと思います。繊細な心の揺れ動きを表現できるようにしたいですね。

 卒業後はじめての舞台で、常に背負っていたグループへの責任を良い意味で下ろして、1人の菅井友香として何も飾らずに、例え格好悪くても自分の内側から出るものを曝け出して演じたいと思っています。是非観にいらしてください!」

(取材・文:橘 涼香 撮影:山本一人(平賀スクエア))

新しい1年が始まりますね! 新しいスキルを1つマスターできるなら、何を選びますか?

「英会話をマスターしたいです。グループ時代、ありがたい事に海外から応援して下さっている方もいらっしゃいました。オンライントーク会などで想いをすぐに伝えられず悔しい思いをしたり、道端で困っていた観光客の方を上手に助けることができなかったことがきっかけで、英語を話せるようになりたいと強く思いました。好きな映画やドラマを英語で観たり、1日20分でも毎日続けることが大切と聞くので、沢山触れて少しずつマスターしたいです」

プロフィール

菅井友香(すがい・ゆうか)
東京都出身。2015年、欅坂46の1期生オーディションに合格。2016年、1stシングル「サイレントマジョリティー」でCDデビュー。2017年キャプテンに就任。グループ名が櫻坂46に改名後も継続してキャプテンとして大任を果たした。2022年11月、グループ卒業。主な出演は、舞台『飛龍伝2020』、ミュージカル『カーテンズ』など。

公演情報

つかこうへい復活祭2023『新・幕末純情伝』

日:2023年1月28日(土)~2月12日(日) ※他、神戸公演あり
場:紀伊國屋ホール
料:8,500円(全席指定・税込)
HP:http://www.rup.co.jp/ 
問:Mitt tel.03-6265-3201(平日12:00~17:00)

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