「共感できる部分がたくさんある」「自分の姿を投影させられる」NYに住む男女4人が織りなす濃密なミュージカル

「共感できる部分がたくさんある」「自分の姿を投影させられる」NYに住む男女4人が織りなす濃密なミュージカル

 眠らない街・ニューヨークに住む男女4人。ジェイソン(相葉裕樹)とクレア(夢咲ねね)は、互いを想いながらも、最近衝突ばかりでお互いの心が掴めないでいる。一方、アーティストを目指す青年・ウォーレン(小池竜暉/中本大賀)は、大学の論文に追われるデイブ(斎藤瑠希/浜崎香帆)と偶然に出会う。日々を懸命に生きる4人の人生が思わぬ形でつながっていく――。

相葉「出演者4人とピアニスト1人で紡ぐミュージカルということで、濃密な作品になると思います。人肌が恋しくなる2月に、恋の悩みやすれ違いといった男女の仲を描いた作品を上演するということで、自分自身もお客さまもエモーショナルな気持ちになって、共感できる部分がたくさんあるのではないでしょうか。共演者の方々も初対面の方ばかり。どういう作品になるか僕も楽しみです」

小池「僕にとって初ミュージカルですし、演技すること自体も初めて。もともと演じることに興味を持っていましたし、大好きな歌も歌えるということで、このお話をいただいたときはすごく嬉しかったですね。タイトルにもある通り、日常的な部分を飾ることなく表現している作品なので、観ているお客さまも『こんなことがあったな』などと自分の姿を投影させられる部分があると思います」

 それぞれの役どころの第一印象を尋ねると。

相葉「素直な部分もあれば、女々しい部分もあって、ごくごく普通の青年だなと感じます。でもこれから稽古を重ねて、自分とジェイソンとの共通点を見つけたり、自分らしい色を加えたり、クレア役の夢咲さんとの化学反応の中で探ったりしていきたいです」

小池「僕もウォーレンと同じように、漠然と、でもがむしゃらに夢を追いかけていた時期があったなと思い出しました。デイブと出会うことで、ウォーレンの考え方が変わっていく様も面白いと思います」

 公演のコピーにちなんで、それぞれの“かけがえのない時間”を尋ねた。相葉は「友人と過ごす時間ですね。特別何かをするわけではなくて、ごはんを一緒に食べに行ったり、銭湯に行ったりするだけなのですが、癒されるし、いろいろとリセットできるんです」と話す。一方の小池は「一番は実家に帰ったときです。玄関先で家族が出迎えてくれたり、飼い犬が尻尾をフリフリしている姿を見たりすると、帰ってきたなと思って」と話しつつ、「そのほかは、コーヒーを淹れたり、抹茶を点てたりする時間も。おいしいパスタができたときも」と多趣味な一面を覗かせた。

(取材・文:五月女菜穂 撮影:友澤綾乃)

新しい1年が始まりますね! 新しいスキルを1つマスターできるなら、何を選びますか?

相葉裕樹さん
「毎年言っているのですが、今年こそ料理を覚えていきたいです。どうしても出前や外食に頼ってしまうので、自炊を増やしていけたらいいなと思っています。やればできるのですが……」

小池竜暉さん
「やはり今年初挑戦させて頂く『演技』でしょうか……! 興味はありましたが、全く触れたことのないものだったので、今年は本気で取り組みたいですね。人々に他の感情を介在させない化け物級の演技を、録音して聞いてを繰り返して手に入れたいです。
 願いというより、2023年の構想みたいになってしまいましたが、真剣に答えを出すと演技になります。無論、他にも興味は沢山あるのでひそひそ身につけていきたいと思います」

プロフィール

相葉裕樹(あいば・ひろき)
1987年10月1日生まれ、千葉県出身。2003年、第16回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で審査員特別賞を受賞。ミュージカル『テニスの王子様』1st シーズンの不二周助役をきっかけに、本格的に俳優として活動を始める。近作に、ミュージカル『スクルージ ~クリスマス・キャロル〜』、ミュージカル『ダブル・トラブル』2022夏 SEASON A、ミュージカル『CROSS ROAD 〜悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ〜』など。

小池竜暉(こいけ・りゅうき)
2000年8月11日生まれ、群馬県出身。男女7人組ダンス&ボーカルグループ「GENIC」のメンバー。本作が初のミュージカル出演となる。

公演情報

オフ・ブロードウェイミュージカル
『Ordinary Days』

日:2023年2月8日(水)~12日(日)
  ※他、大阪公演あり
場:俳優座劇場
料:11,000円 プレビュー公演[2/8]10,500円
  (全席指定・税込)
HP:https://ordinarydays.jp
問:公演事務局 公式HP内よりお問合せください

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