近石日奈
自分で決めた人生の最後はきっと、笑顔の可愛いおばあちゃんになれるはず！
『夢・目標への一歩…スタートしませんか？』。そうキャッチコピーを掲げた配信アプリ・ミクチャ（MIXCHANNEL）のイベントで、堂々の1位を獲得したのは、舞台を中心に活躍する近石日奈。人を惹き付ける魅力あふれる近石に、目指す未来像を語ってもらった。
気づいたら、お芝居がそばにあった
―――夢、やりたいことは？
「人生の最後の目指しているとことは、可愛いおばあちゃんになることです（笑）。そこまでの過程は、自分が“こうする”って決めればなんでも正解だと思う。今の私は、お芝居で表現をして、女優として生きていきたいですね」
―――なぜお芝居なんですか？
「気づいたら、なんですよね。小さい頃からピアノやバレエや歌を習っていたから、表現したり、人前で何かをすることが身近でしたし、すごく好きでした。でもお芝居だけはやったことがなくて、高校生の時に芸能スクールに通って初めて触れたんです。
そこからいろんな繋がりができて、『この作品に出てみない？』と声をかけていただいて、今に繋がっています。やっぱり人と人との出会いって大切ですね。一緒にお芝居をいたいと思ってくださる方がいるのは、大きな原動力のひとつです」
―――舞台を中心に活動されていますね。
「いろいろ挑戦はしてみたいんですけれど、今は目の前にある舞台の世界で、まだまだ自分に足りない部分があるなって自覚しています。この環境で、もっとできることを増やしたい。表現することって、ふだんの生活で誰と話してもどんなことがあってもすべてが材料になる。いろんな経験をするなかでできることを増やしていって、もっと多くの人に出会えたら嬉しいです」
尊敬する人達に近づきたくて
―――どんな俳優になりたいですか？
「尊敬する先輩が多くて、私も近づきたいな、その中の1人になりたいなと思っています。なかでも主演を任されている方で、お芝居以外のところでも尊敬できる部分がたくさんある方が多かったんです。ファンに愛されるルックス、人柄、現場での存在感、立ち振る舞い、コミュニケーション力、視野の広さ、もちろん技術も。稽古場では、役柄としてはあまり絡みがなくても声をかけてくれて『何か悩んでいることはない？』、『ここをこうしたらもっと良くなるよ』と話しかけてくれるんです。すごく嬉しくて、こういう人になりたいなって思いました。だから私もその方々みたいに『主演舞台をつとめたい』ということを今の目標に掲げています」
―――やってみたいお芝居や役は？
「いつかミュージカルはやってみたい気持ちがあって、最近、歌を習い始めました。あと、女性の演出の方とご一緒したことがないのでやってみたいし、妹役が多いので姉も演じてみたいですね。実際には5人兄弟の2番目で、お姉ちゃんなんですけどなぜか妹役が多くて（笑）。
ただ、今はあまりこだわりを持ちすぎずに、いただいたお仕事や出会った方々のことを一つひとつ大切にして積み重ねていきたいです。人ってきっと、その時に自分が出会わないといけないから出会っているんじゃないかなという気がする。その積み重ねの先に、想像できることを超えた未来があるんだと思います」
“無”になる時間に、イメージが広がっていく
―――お芝居以外の興味や、趣味は？
「ピアノか、散歩か、寝ることかな。小さい頃からピアノがそばにあったので、触っていると落ち着きます。『のだめカンタービレ』でも演奏されていたモーツァルトの『2台のピアノのためのソナタ』という曲が好きで、『のだめ～』を見てから“私もいつか好きな人と一緒に弾きたい！”そう思いながら1人で弾いています（笑）。あとは字を書くことが好きですね。無心になれるので気持ちがいいんです。台本を書き写しながら集中していると、情景のイメージが広がっていくんです。書き写すのが好きなのかもしれないですね。学生時代も、丁寧に板書したりしていました」
―――インタビュー中はずっと笑顔で、笑顔のなかにもいろんな感情があるのが印象的です。笑顔は心がけているんですか？
「あはは（笑）たしかに『いつも笑っているね』ってよく言われます。たまに『ヘラヘラしてる』って怒られちゃうんですけど。怒る時は全然笑わないですよ。口数が減って『怒ってますよ』というオーラが出ます（笑）」
―――舞台では、いろんな表情が見られるでしょうからとても楽しみです。これからいろんな役を演じられることを応援しています！
（取材・文＆撮影：河野桃子）
プロフィール
近石日奈（ ちかいし ひな ）
香川県出身。1998年6月17日生まれ。現在、舞台を中心に、役者・サロンモデル・ライバーなどフリーで活動中。東京美少女図鑑モデル、掲載。最近の出演舞台は、11月『火消し娘』（築地本願寺ブディストホール）。趣味はピアノ、お散歩、字を書くこと。