『横浜音祭り2022』にcobaが出演! アコーディオンを運んだ船乗りへリスペクトを示して

『横浜音祭り2022』にcobaが出演! アコーディオンを運んだ船乗りへリスペクトを示して

 横浜を舞台に繰り広げられる3年に1度の音楽の祭典、『横浜音祭り2022』がこの秋開かれる。今年で4回目となるこのフェスティバルでは、国内外で活躍するトップアーティストが横浜に集い、51日間にわたり多彩な音楽が横浜にあふれる。誰もが音楽を存分に楽しむ機会が目白押しだ。なかでもオープニングとなる『横浜音祭りライブ・ホップ!』は、横浜のライブハウス10店舗で同日開催する過去最大のサーキットイベント。新型コロナウイルスの影響で危機に陥ったライブハウスを今一度盛り上げるための試みである。また『横浜音祭りライブ・ホップ!特別公演』には世界的に有名なアコーディオニストであるcobaの出演が決定した。

 「今年は蛇腹楽器の生誕200周年。僕は20年前からカウントダウンイベントを開催してきましたが、そのイベントを始めたのも横浜なのです。横浜音祭りは前回2019年にも参加しましたが、Billboard Live YOKOHAMAでの演奏は初めて。今回お声掛けいただけて、期待に胸を膨らませております」

 日本の海の玄関口として栄えた横浜だが、アコーディオンと港にも意外なつながりがあるのだとcobaは語る。

 「アコーディオンは、船乗りによって世界中に運ばれました。日本最古のものといわれるアコーディオンは、現在島根県の美保神社に奉納されていますが、おそらく長崎の出島に入っていたオランダの貿易船によってもたらされたものでしょう。僕はそんな船乗りたちへのリスペクトをボーダーシャツを着ることで表現しています。世界のどんな場所で演奏する時にもボーダーです」

 また、cobaはオープンスペースで開催される観覧無料のストリートライブ『街に広がる音プロジェクト』にも出演予定。11月にクイーンズスクエアで演奏を披露する。どちらもcobaの音楽に親しみ、横浜の魅力に触れるまたとない機会となるだろう。

 「今年は僕のCDデビュー30周年の年でもあります。秋にはニューアルバムも出ますし、僕のいろんな活動の集大成になるのかなという気がしています。僕はアコーディオンという希有な楽器を演奏することもあって、まだ人が誰も聞いたことのない音を作るということをずっとテーマにし続けてきました。これからもさらに新しいコラボレーションを含めて誰も聞いたことがない音楽世界を展開したいなと思います。頑張って奏でますので、ぜひ聴きに来てください」

(取材・文:いつか床子 撮影:友澤綾乃)

プロフィール

coba(こば)
アコーディオニスト・作曲家。3歳から音楽に接し、ヴェネツィアのルチアーノ・ファンチェルリ音楽院アコーディオン科を首席卒業後、世界アコーディオンコンクールを始めとする数々の国際コンクールで優勝。ヨーロッパ各国でのCDリリースやチャート1位獲得、アイスランド出身の歌姫ビョークのオファーによるワールドツアー参加など、”coba”の名前と音楽は国境を越え世界の音楽シーンに影響を与え続けている。
2017年、「アコーディオンの聖地」とも呼ばれ、世界のアコーディオンの9割を生産するイタリアのカステルフィダルド市から「アコーディオンのイメージを著しく改革した功績」により、日本人初の名誉市民賞を授与。2021年1月には通算44枚目となるミニアルバム「The Accordion Plus+」をリリースし、自身初となる全国47都道府県ツアー「coba solo tour 2020 The Accordion」全50公演を完遂した。今年は自身のデビュー30周年に加え、蛇腹楽器が生誕200周年を迎える。記念コンサートや関連イベントを多数開催予定。

公演情報

横浜音祭り2022

日:2022年9月17日(土)~11月6日(日)
場:横浜市内全域
料:公演毎に異なる ※詳細は公式HPにて
HP:https://yokooto.jp/
問:横浜アーツフェスティバル実行委員会 tel.045-663-1365(平日9:00~17:00)

Advertisement

インタビューカテゴリの最新記事