少年達の心の交感を描いた萩尾望都× スタジオライフの名作が7 度目の再演 懐かしいメンバーが共鳴した、新たな『トーマの心臓』を! 

少年達の心の交感を描いた萩尾望都× スタジオライフの名作が7 度目の再演 懐かしいメンバーが共鳴した、新たな『トーマの心臓』を! 

 1996年、劇団スタジオライフによって初舞台化された『トーマの心臓』。劇団を代表する作品として進化してきた舞台が、6年ぶりにレジェンドキャストで上演される。

笠原「上演20周年記念公演以来のオスカーですが、力を抜いて臨めたらいいなと。若い時ってどうしても芝居に力が入っていましたが、ありがたいことに何回もやらせてもらって血肉になっているものがありますから、どこまで自然にできるか挑戦してみたいです」

曽世「僕は12年ぶりのオスカーで、しかもこの役は卒業したと思っていたのに、いざ演じるとなったら驚かなかったんです。やればやるほどこれまで見えなかったものが見えてきて、役者としてのキャリアや人生経験の蓄積が、作品の中で生きる人達に寄り添える糧になっていると感じます。この12年は必要な時間だったと捉えて臨みたいです」

松本「僕はエーリクが本当に大好きで、これまでも『この公演が永遠に続けばいいのに、半年、1年のロングランで千穐楽が来なければいい』と思っていたくらいなので、今回またおふたりとやらせてもらえるのはご褒美以外にないです。モチベーションがより高まっているのを感じています」

 3人が演じ続けてきた役だけでなく、サプライズ満載の新たな役に挑むのも大きな話題だ。

笠原「サイフリートは長くやってみたい役ではありましたが、ユーリをサポートするオスカーを演じている以上、まさか実現するとは! うちの劇団はサプライズのキャスティングでお客様を驚かせることがよくあるけど、実は我々も同じように驚いているよね!」

曽世「独特のスタンスの役柄で、悪役は大好きですが、そう一言では括れないサイフリートは次元が違い過ぎると思っていて。挑戦させてもらえるのはスタジオライフだからこそなので、ぜひ多くの方に観ていただきたいです」

松本「僕も生徒達の1人、ヘルベルトを初めて演じます。ギムナジウムを感じていただく上で重要な、魅力的な役で、彼らからこの世界がどう見えるのかも楽しみです。一昨年末、萩尾先生の特集番組でナレーションをさせていただく機会に恵まれ、改めてこの作品に携われることに奇跡を感じているので、その感動を皆様と共有したいです」

笠原「懐かしいメンバーが揃って共鳴して、懐かしいけれども新しい『トーマの心臓』が生まれる。これは凄いことになると思うので、ぜひ楽しみにしていて下さい!」

(取材・文:橘 涼香 撮影:岩田えり)

暑い夏を乗り切るための、夏バテ防止の健康管理法を教えてください。

笠原浩夫さん
「熱いラーメン。夏の暑い日に熱々のラーメンを一気に食べ干す。食べた後に夏の太陽に勝った気になれます」

曽世海司さん
「実は夏バテを感じたことがあまり無いのです。でも季節に関係なく疲れる時は疲れちゃうので、食事は年中気にするようにしてて、食物繊維とタンパク質はなるべく意識して摂るようにしてます。
 あと、コーヒーはホットが好きなので、夏でもアイスコーヒーは飲まなくなってしまいました。体を冷やさないことで結果的に夏バテ防止に役立ってたら良いですね。体を冷やしたくないという意味では、夏の電車や劇場や映画館は冷えすぎるので一枚羽織るものを持ち歩きます。あ、これも夏バテ防止法だったり? 意識した事なかっただけかもでした」

松本慎也さん
「ビールです! 夏が暑いのは美味しくビールを飲む為です! 太陽浴びて、しっかり動いて、お腹を減らせて、とにかく食べて、キンキンのビールです。実際、一年中季節を問わず飲んではいますが、夏の間どうせ同じ汗をかくなら、暑さも楽しんで乗り切りたいです」

プロフィール

笠原浩夫(かさはら・ひろお)
宮城県出身。1992年入団。劇団の中心メンバーとしての活動を軸に、外部公演への客演・ドラマ・映画など幅広い活躍を続けている。主な出演作に、『トーマの心臓』、『ヴェニスに死す』、『DRACULA』、『ドリアン・グレイの肖像』、『夏の夜の夢』、『エッグ・スタンド』、『デイジープルズイットオフ』、『THE SMALLPOPPIES』、『アンナ・カレーニナ』、『死の泉』など。

曽世海司(そぜ・かいじ)
宮城県出身。1996年入団。劇団の中心メンバーとして活躍する中、COMEDY TRAIN『サダオのサダメ』主演・サダオ役をはじめ、外部出演も精力的におこなう。主な出演作に、『トーマ
の心臓』、『訪問者』、『11 人いる!』、『ヴェニスに死す』、『アドルフに告ぐ』、『ぷろぐれす』など。個人としてもカフェ落語とフリートークで構成されるトークライブ『ことのはドリップ』を毎年続けるなど活躍中。 

松本慎也(まつもと・しんや)
愛媛県出身。2004年入団。入団当初から作品の中心となる役柄を演じ、劇団の中心メンバーの1人として活躍。劇団の主な出演作は『トーマの心臓』、『なのはな』、『アドルフに告ぐ』、『死の泉』、『ヴェニスに死す』など。外部出演も多く、舞台『魔術士オーフェン』、『信長の野望・大志 ~最終章~ 群雄割拠 関ヶ原』、『それぞれの為』、『スペーストラベロイド』など。

公演情報

劇団スタジオライフ『トーマの心臓』

日:2022年9月15日(木)~25日(日)
場:シアターサンモール
料:一般8,500円 学生3,000円 高校生以下2,500円 ※他、各種割引あり。詳細は団体HPにて(全席指定・税込)
HP:http://www.studio-life.com/
問:Studio Life tel.03-5942-5067(平日12:00~18:00)

Advertisement

インタビューカテゴリの最新記事