累計発行部数470万部を超える大ベストセラーシリーズ『ざんねんないきもの事典』が、この夏舞台に! ざんねん系おもタメミュージカル『ざんねんないきもの事典 ~いきものたちの逆襲~』は、クスッとできて、そしてちょっぴり考えさせられる初のエデュテイメント体験型ステージ。オリジナルストーリーに音楽と歌をふんだんに盛り込み、小さな子供から大人まで全世代を魅了する。
舞台は8月18日から東京・あうるすぽっとにて上演。開幕に先駆け、主人公の“ぼく”に扮する眞嶋秀斗と、共演の前田隆太朗に意気込みを聞いた。
―――大ベストセラーシリーズ『ざんねんないきもの事典』の初の舞台化作品となる ざんねん系おもタメミュージカル『ざんねんないきもの事典 ~いきものたちの逆襲~』。お2人はそのメインキャストを務めます。
眞嶋「出演が決まって、まず原作を買って読みました。一冊に詰まっている情報量がとにかく多くて、読んでいて満足感がありました。例えば、うなぎが黒いのは日焼けしたからだとか、全然知らない世界が広がっていて、“僕は今までの人生、こんなに色々なことを見過ごしてきたんだ”とざんねんな気持ちになりました(笑)」
前田「いきものたちの描かれ方もすごく可愛らしくて、確かに子供たちが喜びそうだなって感じましたね」
眞嶋「僕が演じる小学生の“ぼく”は原作にはない、オリジナルキャラクター。物語も舞台だけのオリジナルストーリーになっています」
前田「僕は“ぼく”の友達といきものを演じます。今回は8人のキャストだけで色々ないきものたちの世界を表現するので、1人で何役もやることになりそう」
眞嶋「僕もいきものをいくつか演じる予定で、人間以外を演じるのは初めて。コントみたいなことはあるけれど、きちんとお芝居するとなると、なかなか難しそう」
前田「僕は馬を演じたことはあるけれど、その時はどちらかというと人間よりの馬だったから(笑)、それともまたちょっと違うかも。どこまでリアルに見せるか、フィジカル面も含めてどう表現するかによってまた変わってきそうだよね」
眞嶋「歌ありダンスあり、あと殺陣もあるらしいという噂もあって」
前田「盛々ですね(笑)」
眞嶋「色々なことに挑戦できる作品になりそうです(笑)」
―――お2人はいきものは好き? ペットを飼ったことはありますか?
眞嶋「僕自身は飼った経験はないけれど、以前おばあちゃんの家で犬を飼っていたことがあり“ピコ”という名前で僕にだけワンワン吠えて(笑)、その時は僕もまだ小さかったからすごく怖い思いをした記憶があります。あと小学生の頃はよくカブトムシを集めて友達と遊んでいましたね。でもカブトムシはいいけど幼虫は苦手。前田くんは大丈夫?」
前田「僕がダメなのはゴキブリだけ。虫や爬虫類も全然大丈夫。世界三大奇虫の動画が大好きで、“すごいなぁ、なんでこんなビジュアルになったんだろう”なんて感心しながら観ています(笑)」
眞嶋「そうなんだ。僕は鳥肌立ってきちゃう(笑)」
前田「僕は実家で猫を2匹飼っていて、1匹は大人しい性格だったけど、もう片方はすごく凶暴でよく引っ掻かれていましたね。僕は全く覚えてないけれど、うちの親いわく、僕の目の下のホクロは猫に引っ掻かれてできたものだとか……。2匹とも母が拾ってきた捨て猫で、多分彼らもしんどい猫人生を送ってきただろうし、彼らなりの葛藤があったのかもしれません(笑)」
―――お2人は今回が初共演だそうですね。
眞嶋「そうなんです。面識はあったんですけど色々な舞台ですれ違っていました。」
前田「まず『テニスの王子様』に秀斗くんの後で僕が出演して、『戦国BASARA』も秀斗くんの後で入って。色々被ってる(笑)」
眞嶋「舞台上の前田くんをずっと観ていて、もっとはっちゃけた感じの人かと思っていたんです。実際会ったらこんなに落ち着いている方なんだと思ってすごく意外でしたね。あと、インドア派というのも意外だった」
前田「めちゃくちゃインドアです。みんなで出かけるのは好きだけど、1人でわざわざ出かけるようなことはまずなくて」
眞嶋「一人旅とかしたことない?」
前田「全くないですね。休みの日に1人で買い物に行ったりする人っているじゃないですか。だけど僕の場合はなるべく家から出ない(笑)。秀斗くんは僕と違ってすごくしっかりしていそうだなって印象がある」
眞嶋「雰囲気だけです(笑)」
前田「喋り方もきちんとしてるし、真面目そう。でもずっと年下だと思ってました。実は同い年なんだけど(笑)」
眞嶋「『高校生?』とか時々言われます(笑)。今年の夏で27歳になるので、そろそろ大人っぽくなりたいなって思っているんですけど」
前田「でも今回は小学生役だからいいんじゃない?(笑)」
眞嶋「確かに親しみやすいという意味ではいいのかも(笑)。僕の中で若い方、お年寄りの方、小さな子供にも愛されるような俳優になりたいという想いがあって、今回はお客様の層も普段の舞台とは違うだろうし、みなさんに面白いと思ってもらえる作品にできたらいいですね」
―――いつも格好良いお2人ですが、“ざんねんな”ところはあるのでしょうか?
眞嶋「いっぱいあります。僕はひとつの事に熱中すると他が見えなくなるタイプ。例えば本を熱中して読んでいても、たまたま手に取った別の本が面白いと、それまで読んでいた本を全く読まなくなってしまったりする。結構極端かもしれない。熱しやすく冷めやすいのかな」
前田「僕は時間の使い方がざんねんかもしれない。とにかくすごくたくさん寝るんです。24時間寝ていたこともあるくらい。あと物事にあまり興味がないのか、家にいても何もしないから『もったいなくない?』ってよく言われて、そうなのかなってちょっと思ったり。気づいてないからざんねん、というのもあるかもしれないですね(笑)」
眞嶋「僕は逆に色々興味を持つけれど、慎重すぎて手を出さずにいることが多くて。一人旅も好きなんだけど、電車の時間から何から全て決めて結局行かず仕舞いだったりする。それもざんねんなところですね(笑)」
前田「僕のもう1つ残念なのは、正直すぎるところ。嘘が吐けないので言わなくていいことまで言っちゃうんですよね。昔は何でもかんでも考えずに言ってたけれど、最近はなるべく言わないようにしてる。言うとその分、責任を取らなければいけないから大変じゃないですか(笑)」
眞嶋「僕は逆に言えないタイプ。前田くんとは色々な意味で対照的かもしれない(笑)」
前田「確かに。今回の共演でよりお互いを知って、最終的にタメ語で話せるようになれたらと思います(笑)」
―――最後に、本作への意気込みをお願いします。
前田「やはり芝居は1人じゃできないし、色々新しいこともあり、全員一丸となってこの壁を乗り越えていきたい。舞台もこれから稽古の中でどんどん内容が進化していくと思うけど、この8人のメンバーで一緒に楽しみつつ頑張っていけたらと考えています。ぜひ劇場でお会いできたら嬉しいです」
眞嶋「みんなで助け合って最高に面白い作品にしていきたいと思っています。幅広いファンの方に楽しんでもらえたらすごく嬉しいし、僕自身この夏を楽しみにしています!」
(取材・文:小野寺悦子 撮影:間野真由美)
眞嶋秀斗さん
「世界各地にアイスを食べに行けますように。
七夕に限らず、ずっと思っていることです(笑)。先日、シナモンやヨーグルトで作られたあまり見たことのないジェラートを食べました。『珍しいな〜』と日替わりメニューからその味を選んだのですが、後日調べると、なんと店長さんのイタリアの師匠のオリジナルレシピでした。『あれはフィレンツェの味だったのか……!』と1人で感動しました。
ここ数年、ケーキにも少しハマっています。自分の身体と向き合いながら、どちらも追いかけていきたいと思います(笑)」
前田隆太朗さん
「叶う願い事増やしてもらいたいです。
それがダメだというのなら時間を操れる能力が欲しいです。何かと便利そうなので……。そういうのもダメならほっぺが落ちるくらい美味しいお肉を食べたいです。」
プロフィール
眞嶋秀斗(ましま・しゅうと)
1995年8月8日生まれ、群馬県出身。2005年、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』で初舞台を踏む。以後、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 桃城武役、斬劇『戦国BASARA』シリーズ 伊達政宗役に抜擢。主な出演作に、朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』、舞台『結婚しないの!?小山内三兄弟』、ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』、『小山内三兄弟』シリーズ、映画『たまには、大きな声で』、『人狼ゲーム マッドランド』など。
前田隆太朗(まえだ・りゅうたろう)
1995年5月27日生まれ、青森県出身。2015年より本格的に俳優活動を開始。翌年、LIVEショー『ONE PIECE LIVE ATTRACTION“2”』でモンキー・D・ルフィ役を1年間務めた。主な出演作に、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 切原赤也役、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』~うずまきナルト物語~、舞台『弱虫ペダル』SPARE BIKE篇~Heroes!!~、舞台『鬼滅の刃』其ノ弍 絆、『戦国送球〜バトルボールズ〜』シリーズなど。
公演情報
ざんねん系おもタメミュージカル『ざんねんないきもの事典~いきものたちの逆襲~』
日:2022年8月18日(木)~28日(日)
場:あうるすぽっと
料:ざんねんシート[前方ブロック] 大人9,500円 子供5,500円 いきものシート 大人7,500円 子供3,500円(全席指定・税込)
HP:https://zannen-stage.com/
問:公式サイト 問い合わせ欄よりお問合せください