にしのあきひろ原作の“ロボットファンタジー”を音楽劇で　切なくも温かいクリスマスの奇跡、再演決定！

　2010年に絵本作家・にしのあきひろによる2冊目の作品として出版された『ジップ&キャンディ　ロボットたちのクリスマス』が、なるせゆうせいの脚本・演出で初めて舞台化されたのは2019年のこと。好評を博した音楽劇『Zip&Candy』は、昨年、キャストを一新して再演されるはずだったが、コロナ禍によって公演中止に。あれから1年、改めて再演が決定した今、温め続けた思いと新たに芽吹いた思いを、それぞれWキャストで主役を務める4人に聞いた。

岩田「物語の最初、新型ロボットのジップは旧型ロボットのキャンディを見下しているけれど、キャンディの優しさに触れて少しずつ変化していきます。2人が少しずつ歩み寄ってゆくところを大切に演じられたら。ジップの周りはたくさんの温かさに溢れています。観劇後に自分の周りの家族や友達、恋人など、大切な人との時間を大事に過ごそうと改めて感じてもらえるのではないでしょうか」

生田「公演中止が決まったとき、ジップとして舞台の上で生きられないことがとても悔しくて、どうしてもジップの事を忘れられませんでした。この1年間、彼が心の奥で眠って待っていてくれた、そんな感覚です。前回は本当に座組の雰囲気が良くて、愛のある作品なんだなぁという実感がありました。その気持ちを変わらず大事にしていきたいですし、その愛がお客さまにも届くといいなと思っています」

岩立「この作品は、それぞれのキャラクターが“楽しそう！”と感じた方へ向かっていくエネルギーを持っていて、演じていてもワクワクします。どのキャラクターも濃く描かれているので、“自分はどのタイプかな〜？”なんて考えながら観るのも楽しいかも。昨年のお稽古で“ミュージカルではないので歌い上げてはいけない”と教わったのがすごく印象的でした。そのときには掴みきれなかったので、今回はより追求したいです」

大西「自分らしいキャンディを演じたい。ダブルキャストでも、その役について感じることや共感できるところは人によって違うし、自分の役に一番向き合えるのはその人自身だと思っています。同じキャンディ役のさっほーさん（岩立の愛称）とは、雰囲気や話し方、声など、似てない部分が多いので、どれだけ違いが出るのか楽しみです。少し切ないけど心温まるお話。よりレベルアップした『Zip&Candy』をお届けします！」

（取材・文：前田有貴）

岩田陽葵さん
「１週間かあ！　現実的なことを一切抜きにして考えると……海外旅行に行きたい!!!　まだ行ったことがないヨーロッパに行きたいです。まだテレビや写真でしか観たことないけど、ヨーロッパの絵画のように美しい街並みや建造物を、この目で見たいです。１週間、美味しいご飯を食べてたくさん観光してお土産もいっぱい買って、ヨーロッパ１周旅を思う存分堪能して癒されたいです!!」

生田 輝さん
「スペインのバルセロナに行ってみたいです！　先日出演していた舞台で新婚旅行を計画している女性の役をやらせていただいたのですが、その行き先がバルセロナだったんです。それでバルセロナについて色々と調べているうちに、建築物の素晴らしさや街並みの美しさがとても印象的で、いつか行きたいな〜！と。写真を撮るのが好きなので、お散歩しながらたくさん写真を撮りたいです♪」

岩立沙穂さん
「色々、現実的なことを考えなくていいのなら、いつか行きたいと思っているスペインのサンセバスチャンへの旅行かなと思いました。バスク地方の美食の街と言われているところなのでバル巡りなどしつつ食い倒れの時間を過ごしたいです♪」

大西桃香さん
「まず最初の3日間はお家にこもって寝て、おなかいっぱいになるまでご飯食べてゲームして夜更かししての日々を過ごして、次に一人旅で1泊2日くらいで知らない土地をブラブラして、残りは地元の奈良に帰って家族と猫と過ごします！」

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