ゴジゲン松居の観劇心理テスト ~今宵あなたを癒さない~

ゴジゲン松居の観劇心理テスト ~今宵あなたを癒さない~

Case.182 カーテンコールを待たないで

ハプニング1
舞台を観に行ったら、なかなか心震わされる演目で、夢中で終幕まで観ていた。芝居が終わると、カーテンコールがなく、客席の電気が点いて、終演アナウンスが流れた。え、カーテンコールないの? それとも、カーテンコールのための拍手待ちなの? しかし、拍手してしばらく経っても出てこず、帰り始めるお客さんも。本当にカーテンコールないのかな。さあ、どうする?

ハプニング2
劇の余韻も相まってか、拍手は続いている。しかし、場内スタッフが客席の扉を開けて、お客さんは、次々と帰りだした! もう、半分以上のお客さんは帰り始めて、わずかなお客さんが拍手している! 変な状況だ! もう帰ろうかな、もう少し粘ろうかな! さぁ、どうする!?

ハプニング3
少し後ろ髪を引かれながらもロビーへ。すると、物販に並んでい
たり写真を撮っていたり、カーテンコールがなかったからなのか、
まだ帰りたくなさそうなお客さんでロビーがごった返している。そ
の気持ちわかるなぁ! まだ客席からは拍手が聞こえる! さぁ、
どうする!?

診断結果

A キュビスムタイプ

とにかく表現へのリスペクトで、拍手をし続けたいんですよね。あなたのその純粋な思いは、ピカソのような心根を追求した果てにあるキュビスムのようなものなのかもしれません。他の誰にも理解されなくても、誰も拍手していなくても、拍手し続けたい信念を信じましょう!

〈ラッキー物販を買うタイミング〉開演前

B シュルレアリスムタイプ

どこかで少し線を引いて、物事を俯瞰してしまうのですかね。きっと拍手したい気持ちはあったのに、目的がわからなくなったんですよね。もしかしたら、物事を主観から客観に視点を切り替えるようなやり方は、シュールレアリスムのような達観した観念なのかもしれない。

〈ラッキー物販を買うタイミング〉終演後

C フォーヴィスムタイプ

ちょっと間違ってるかもしれないけど、マティスのような強烈な色彩と共に、猛烈に帰る野獣のような方ですよあなたは。関係ないですよね、劇がどうだろうが。自分の心の置き場所は自分で決めるものですよ。誰よりも早く帰って、誰よりも早く心のささくれを育てましょう!

〈ラッキー物販を買うタイミング〉あとでネットで

D ダダイスムタイプ

拍手は劇場でやる意味があるのか? そもそも拍手とは何なのか? もはや芸術そのものを疑っているのかもしれません、その時点であなたは反芸術というような、ダダイスムを背負っているのかもしれません。そもそも演劇って何なんでしょうね。生きるって何なんだ!

〈ラッキー物販を買うタイミング〉友達に頼む

今月のお言葉

見えるものは見えないものを隠し、見えないものは見えるものを暗示する。

―――ルネ・マグリット( 画家)

シュルレアリスムの巨匠・マグリットもこう言ってますね。初台でシュルレアリスム展を見たのですが、見えないものとは何なのか、を考える不思議な時間ではありました。そんなわけで過日、演出しました舞台『ポルノ』では、カーテンコールをしなかったんですよね。それは、舞台と生活の間にある、拍手という余韻に浸る時間なく、舞台を纏ったまま生活に戻ってほしかったので。それもまた、見えないものを暗示するようなものなのかもしれませんね。

プロフィール

松居大悟(ゴジゲン主宰)
なんと、カンフェティintro. 版でも、この心理テストが掲載されることに。初めましての方、こんにちは!

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