Case.157 “ 好き” は無敵
ハプニング1
春だし、観劇に行こう!と思ったけれど、気になった舞台は2つ。仕掛け物がある大エンタメ舞台と、海外古典を新たに解釈した尖った舞台、どっちも観てみたいな……。チケット代は高いので、気軽にどっちも行こう!にはならない……。大エンタメは絶対楽しいし、尖った舞台はすごい体験になる気がする……うーん。決められない。さぁ、どうする?
ハプニング2
どうにかチケットが取れた、よかった! ストーリーとしてはきっと間違いないし、仕掛けも多いらしいから楽しめるはずだけど、1回しか観られないから、全部楽しみ尽くせるか、心配だ……。いちおう予習として、口コミを見ておこうかなぁ。でもそれで、ネタバレ拾ったらどうしよう。さぁ、どうする!?
ハプニング3
よし、海外古典を観るぞ、と思うけど、シェイクスピアということとタイトルぐらいはわかるけど、どういう物語なのかわからない。事前に調べておくこともできるけど、でも舞台で知りたいよな。ああ、でも物語を把握しておかないと、新たにこう解釈したんだ、っていう違いがわからない……。さぁ、どうする!?
診断結果
A 長谷部りのタイプ
大エンタメだから、何も考えずに劇場に行って、全身全霊で楽しむのがよろしい! それは映画『不死身ラヴァーズ』で言えば長谷部りののような、猪突猛進な観劇タイプですね。どんなことが起きるかも含めて、目の前で起こることを細胞レベルで楽しんじゃってください!
〈ラッキーカレーにもう一品〉らっきょう……さっぱりでプチプチ
B 田中タイプ
どんなに楽しめる舞台だとしても、裏設定とか背景とか、仕掛けの苦労とか、そういう情報までできたら楽しみたいですよね。映画『不死身ラヴァーズ』で言うなら、陰の立役者・田中タイプです。基本的な体温は低いけれど、それでも脳みそできっちり考える賢いやり方では。
〈ラッキーカレーにもう一品〉スクランブルエッグ……色合いも素敵
C 甲野じゅんタイプ
難しいことがきっと起きてるのだけれど、その瞬間に頭をいっぱい働かせるんですよね。それが気持ちいいってこともあるしね。物語に時々ついていけないことがあっても、それも含めて生きてるってことだから、それが観劇ってことだから、1分1秒を大切にする人です!
〈ラッキーカレーにもう一品〉納豆……僕は好きですよ
D 花森叶美タイプ
ちゃんと全体を把握してから、それがどう変更されたかは楽しみたいですよね。常にクレバーでありながら、物事を俯瞰していて、前田敦子さんが演じている花森叶美さんがそういう役なんです。きっとこういうことが起きる、しかしそれをこう捉えるのだ、と優しい目線で!
〈ラッキーカレーにもう一品〉とんかつ……意外とガッツリ!
今月のお言葉
こんなことで悩んでて馬鹿みたいでしょ。
こんなことでしか悩めないのよ、残念ながら私は。
―――――映画『不死身ラヴァーズ』より
悩みは、誰かの物差しで決めるものではなくて、自分自身の物差しで決めるものですよね。小さいけれど切実な、長谷部りのの叫びを名言に致しました。タイプ分けが全員、誰?って思ってるかもしれませんが、僕の監督した映画『不死身ラヴァーズ』が5月10日より公開で、そのメインキャラクターでタイプ分けしたんです。10年越しの映画が、今月、公開されます。不器用で優しいラブストーリー。小劇場を愛する見上愛さんが主演なので、ぜひ劇場で。
プロフィール
松居大悟(ゴジゲン主宰)
5月10日から映画『不死身ラヴァーズ』公開です。
J-WAVE「RICOH JUMP OVER」毎週(水)26時~ 27時。